衆議院安全保障委員会の外相出席について一言申し上げたい。

 おはようからお休みまで国会mgmg!国会の美味しさを伝えたい草食動物ろばが、臨時国会について、テンション(´∀`∩)↑age↑(´∀`∩)↑age↑でお伝えしたいと思います!よろしくお願いします!

という事で、草食動物は臨時国会中はできるだけ毎日、ツイキャス配信を目指しております。

一人で30分から1時間30分めっちゃ喋っています。今回は、ろばキャスの補足話をしたいと思います。

題して!衆議院安全保障委員会の外相出席について一言申し上げたい!ということで、そもそも閣僚の委員会出席とはなんぞや?あたりからmgmgしてみようと思います。

まず、主語となる記事を抜粋します。

小泉進次郎氏「大きな前進」上川陽子外相の衆院安保理張り付き、今国会は「解除」で野党と合意
11/3(金) 5:00配信

 先月27日の衆院予算委員会で、持論とする国会改革の必要性を訴えた自民党の小泉進次郎元環境相は2日、自身のSNSを更新し、国際情勢が緊迫する中、かねて問題視していた外務大臣の「委員会張り付き」状態を、条件付きながら今国会は解除することで野党側と合意したことを、報告した。

 先月の衆院予算委は2日間、上川陽子外相への質問はなかったが、上川氏はルールに従い、合計14時間委員会室の閣僚席に座りっぱなしだったとして「国会の変わらないルールが日本の外交力を削いでいるのではないか、と強く感じています」と指摘。臨時国会から自身が筆頭理事に就任した衆院安全保障委員会でも、外相は防衛相とともに「張り付き」がルールだが、今回、野党との協議を経て「理事会において『先例にはしない』という条件つきで、今国会は外務大臣の安保委員会の出席は『要求ベース(質問があった時だけの出席)』とすることで野党と合意することができました」「これは国会の対応としては、大きな前進です」と記した。

 先月の衆院予算委では「野党の皆さんが言い出さないと、大きな流れが生まれないのが国会改革だ」と岸田文雄首相に訴えており、「国会改革が特に難しいのは与党だけでは進まないことです。国会改革は野党の理解を得なければ進みません」と主張。「まさに、今回は野党の理解があってこその前進です」とした上で「与党としては野党の国会改革の提案に応えるべく、議院運営委員会の国会改革小委員会の場を活用し、更なる改革を進めるべきです」とも訴え、与野党による国会改革推進の必要性を訴えた。

まず、何故閣僚が委員会出席を求められているか?

○日本国憲法第63条

内閣総理大臣その他の国務大臣は、両議院の一に議席を有すると有しないとにかかはらず、何時でも議案について発言するため議院に出席することができる。又、答弁または説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない。

 ということで、国会が出席を求めて内閣が応じている ということになります。

 予算委員会基本的質疑では全閣僚出席をしています。

何故全閣僚が出世をするのか?明確な根拠はわかりませんでした。

 細かくなりますが、全閣僚出席の予算委員会は所謂基本的質疑と締めくくり総括のときです。一般質疑は財務大臣+要求大臣、集中審議では財務大臣+総理大臣+要求大臣となっております(他にも公聴会や分科会などがありますが省略します)。

 特に全閣僚出席については明文化されていないようなので、帝国議会から続く慣例的なものかな?と想像しています。
その時代の状況、その議員の考え方、国内外の影響などを鑑みて、全政党会派が合意をもってルール化をしてきたと考えています。

 今の形がベストだとは思いません。いつでもアップデートを望みます。

 その上で、今回の予算委員会では外相の予算委員会出席についてなにか申し出があったのか?というところが疑問になります。

 特にそのような報道は見つけられませんでした。
なら質問がなかった事が問題か?というと、今回の予算委員会の議題は『予算の執行状況に関する調査』であり、どちらかと言うと国内に関するテーマでした。必ずしも議題に沿った質疑にならなくても良いのですが、結果的には外交問題も総理が日本の姿勢として当然する場面となり、外務大臣の答弁はさほど多くはありませんでした。

さて、ここで過去の事例をご紹介したいと思います。

まずは2020年2月、衆議院予算委員会の厚生労働大臣の出席に付いての報道をペタリ。

厚労相の予算委離席認める 新型肺炎対応で与野党合意
新型コロナ
2020年2月2日 19:00 (2020年2月2日 20:45更新)

自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国会対策委員長が2日、国会内で会談し、3日からの衆院予算委員会の基本的質疑に加藤勝信厚生労働相が出席しないのを認める方針で合意した。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大への対応を優先する。基本的質疑は首相と全閣僚の出席が原則で、異例の措置となる。

自民・立民国対委員長会談(2日、国会内)
野党側が提案し、与野党が合意した。基本的質疑で加藤氏への質問通告がない時間に限り、加藤氏の離席を認める。離席中は厚労副大臣が代わりに答弁する。基本的質疑は5日まで。

安倍晋三首相についても、海外の首脳との電話協議など緊急の場合には与野党で協議したうえで離席を認める方針だ。

森山、安住両氏は会談後、共同で記者会見した。安住氏は「極めて異例だが、立法府として最大限の配慮をし、政府側に万全の対応を望む」と述べた。森山氏は「感染症対策は時間との闘いだ」と語り、野党側の理解に謝意を述べた。

この記事で読み取ることは、衆議院予算委員会であること。国対が合意したこと。野党側が提案し与党側が合意したこと。また、総理大臣も離席を認めることを合意したこと。そして、与党側の理解に謝意を述べたこと。だと思います。
 
 次に、2023年参議院予算委員会で外務大臣の外遊を目的とした欠席についての報道をペタリ。

林外相、G20欠席へ…参院予算委が審議出席要求
2023/03/01 07:47
ウクライナ情勢

 林外相はインドで3月1、2日に開催される主要20か国・地域(G20)の外相会合について、出席を見送る方向となった。参院予算委員会が2月28日の理事懇談会で、2023年度予算案の審議に出席を求めることを決めた。
(略)
 自民党の世耕弘成参院幹事長は記者会見で、「基本的質疑は非常に重要度が高い」と述べ、外交日程よりも優先せざるを得ないと説明。クアッド外相会談については、「(3日は)通告した閣僚に対する質疑なので、ぎりぎり間に合う可能性もある」と語り、野党と調整して出席を模索する考えを示した。

この記事で読み取ることは、参議院予算委員会であること。理事懇で審議出席を合意したこと。2/28(予算委開催の前日)であること。自民党参議院幹事長が国会優先を求めたこと。だと思います。
また別の記事では、

トップ記事G20G20に林外相の出席見送り 安住氏「日程調整できないレベル嘆く」
2023年3月1日注目記事
G20に林外相の出席見送り 安住氏「日程調整できないレベル嘆く」

インドで開かれるG20=主要20か国の外相会合には、山田外務副大臣が出席することになりました。林外務大臣は、国会審議のため出席が見送られます。
(略)

立民 安住国対委員長「日程の事前調整できないレベル嘆く」
立憲民主党の安住国会対策委員長は、党の会合で「本来、外務大臣はG20の外相会合に行くべきだ。参議院予算委員会の基本的質疑がスタートするのは分かりきっている話で、外務省は、この日程を外して議長国に日程を組んでもらうのが普通だが、それもできずに日本の外交ができるのか」と批判しました。

そのうえで「立法府として『行くな』とは言っておらず、日程の事前調整ができないレベルを嘆いている。議会が足止めしているかのように責任を転嫁するのはおかしい」と述べました。

衆議院国対委員長が嘆いていること。日本が議長国なのに日程調整ができなかったこと。立法府は拒否をしていないこと。
だと思います。

今回は臨時国会で、補正予算案は未提出です。
また、外遊などではなく、外交日程があったのかは不明です。執務室ではないとならない予定があるかも不明です。

 なぜ、野党側から提案するまで与党側は動かないのでしょうか?
私には質疑者が反論できない場所で国会改革を勝手に掲げて文句を言っているようにしか見えません。
予算委員会基本的質疑は与野党合意をもって、全閣僚出席の合意をしています。


長くなりましたのでNotesを分けます。

→2へ