働き方改革の途中経過

働き方改革の投稿を初めて1年ほど経過しました。最初の記事で私の働き方改革の考え方を述べましたが、それに基づいてやれたこと、まだまだできていないことを振返ってみたいと思います。

業務プロセスの状況の改善

業務プロセスのような業界のベストプラクティスが存在する領域の改革に関しては、自前で解決するより、実績のある方法をコンサルタント等の力を借りて取組むことが早道です。弊社もコンサルタントに相談しながら改善を進めています。

これまで弊社はあまり効率よく回せていない部分が多かったのですが、大幅に改善しています。11月から高校生シーズンが始まりましたが現時点(1月中旬)で昨年と比較し7%程多く稼働できています。7%の増加は一見少なく見えますが、昨年まで週休1日としていたところを週休2日に休みを増やした上での増加なので、業務プロセスの効率が大幅に改善しているといえます。まだまだ、改善すべき点が存在するので、今シーズンの振り返りをしっかり行い、来シーズンは更に効率よく進めていきたいと考えています。

組織改革の状況

弊社の様な少人数の体制で事業をやっていると

組織構造は大きく変更をしました。以前は、教習課・営業課など業務ファンクションで部署を分けていました。この構造を廃止し、3人チーム制という考えを導入しました。3人チームで集客や教習などを協力して取組む体制です。営業とサービス提供の体制が分かれている会社ではよくある話ですが、両者は対立構造になりがちです。加えて、弊社の様な少人数体制で行う事業は部署間での協力がなければ上手く回らないのですが、営業と教習の組織が分かれることでお互い、自身の部署の役割の外の仕事はあまり行っていませんでした。3人チーム制はこれを打破することが狙いで、1つのチームの中で営業から教習までの役割をもたせ、3人が協力して自律的にチームが成果を上げるような動きをしてくれることが狙いです。

体制は変更したものの、これをうまく回していくためには、チームリーダーの育成に取組むとともに、チーム内コミュニケーションの仕組づくりや、自律的に動くために会社が向かう方向性とチームが向かう方向性を摺り合わせていくような仕組みの構築が必要となります。この点に関してはこれからの取組であり、OKR( Objectives and Key Results)の導入という形での対応を現在準備中です。

IT導入について

この1年は社内コミュニケーションを強化するためのIT導入で成果を上げています。弊社は社員全員にGoogle Appsのアカウントを付与しました。

現在最も活用が進んでいるのはGoogle+という社内SNSです。全員への伝達事項・幹部のみの伝達事項などパーミッションに応じた通知は関係者をいちいち集めなくてもGoogle+のコミュニティに書き込めば、伝えるべき人だけに速やかに伝わります。

スプレッドシートでの共同作業は、数字の情報交換の効率が大幅に改善しました。営業状況・財務状況などのフォーマットを作成し、担当者が定期的に必要な数字をチェックして入力してくれるとで、推移・前年比・目標比・その他分析指標の報告が自動的にマネジメントに上がってきます。

Google Formsを活用して、面白い取組も1つ行っています。メルカリさんが社内で行っているピアボーナス制度を参考にして、同僚への感謝の気持ちをポイントで送る仕組みを構築しました。同僚同士が感謝し称賛し合う文化の定着に繋がればと考えています。

会議の質を上げるためにJamboardの導入も行いました。こられ取組は、社内の情報の通りをよくすることが目的で、情報の通りが良くなることで不要な不信感を払しょくでき生産性も高まると考えていますので、この観点でのIT投資は引き続き行っていく予定です。

これから1年は業務のペーパレス化も推進し、ITを活用した生産性向上を更に進めていこうと考えています。

まとめ

以上、テクニカルな取組を述べましたが、私が目指している従業員が自己実現できるような会社づくりは、まだまだ道半ばです。ビジョン・ミッションに関する対話をもっと行い相互理解を深めることでエンゲージメントを高め、様々な観点で従業員の選択肢を増やせるよう柔軟な社内制度を構築し、自由度が増すことで無秩序ではなく自律的な成長に向かうような文化を作っていく、そのための地道な努力に取組むことが働き方改革の本質と考えます。

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