会社の成長の前に自分の成長

現在の自動車学校業界の経営者の多くは、祖父母や親の代からの事業を譲り受けた人が殆どだと思います。そして、これまでの自動車学校はある程度の稼働が確保できると利益を出すことができるビジネスモデルでした。なので、あまり新しいことにチャレンジすることなく毎年同じことを同じように取組むことが最も収益が上がる方法だったのかもしれません。

その様な業界のせいなのか同業の経営者と会ったとき、正直、残念に感じる人が多いです。会話の内容は殆どがくだらにバカ話ばかり、最新のビジネスの動向はあまりキャッチしていない。昨今では少子高齢化や自動運転による変化で変化が求められる局面に来ているが、変化が出来ない要因を他責にばかり求める、変化に取組まないことに関してやらない理由ばかりを論う。このような経営者の下で働く従業員のことを思うと同情するしかありません。

自動車学校業界に限らず、商工会など古くからある経営者の会合にあつまると、上記のような残念な経営者の比率は非常に高いような気がします。

日本人はとても勤勉といわれています。しかし、OECDデータに基づく2016年の日本の時間当たり労働生産性(就業1時間当たり付加価値)は、46.0ドル(4,694円/購買力平価(PPP)換算)であり、OECD加盟35カ国中20位で、米国の3分の2の水準だそうです。勤勉な国の労働者の生産性が低水準であるということは、日本企業の経営の質がかなり低いということでしょう。自動車学校業界に限らず、上記のような残念な経営者がマジョリティであるなら、当たり前の結果の様な気がします。

会社の生産性を上げるべく「働き方改革」という号令をかけても生産性が上がらない最大の原因が残念な経営者にあることを、気付付いて欲しいと思います。

働き方改革とは会社が生みだす付加価値を最大化すること。付加価値を最大化するには、新たな価値を創造するためのチャレンジが必要です。それができる組織を構築するには、まずは経営者自らが常に学習をしながら自分をアップデートし、率先して新たなチャンレンジをしなければなりません。バカ話に花を咲かせて夜な夜な飲んだくれる暇などないはずです。

ここまでの話で耳が痛いと感じる経営者の方、もっと貪欲に成長を目指して真剣に学習に取組み、まずはご自身が生産性の高いビジネスパーソンになることを目指して欲しいと思います。

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