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ARENA TOUR 2023-2024 “Mainstream”Kアリーナ2.3



今ツアーはぴあアリに次いで2度目の参加となるので、いつものレポとは少し趣向を変えて【メンバー】【曲】毎に印象的だったことを書いていきます。
ネタバレもあるのでご了承を。

ぴあアリのセトリ順、情景描写レポはこちら▼


【BF-01 SOTA】

BF-01と久しぶりに表記したけど、本当にこの番号が似合う、似合わせてしまう圧巻のパフォーマンスクオリティーだった。
これまでのSOTAがするラップはビートに対して、まるで同タイミングで手を高速で叩くかのごとく文字が畳み掛けられ、刻むスタイルのフロウが多かった。(Spin!とかのイメージね)
BF is…のラップでは遂に、『ビートに先に走らせ、ケツの部分ではまた追いついてくる』という、センスと技術の掛け合わせセットのラップフロウを自分のものにしていた。(日本語ラップの怪獣、MACCHOが得意とする技巧フロウ)

SOTAがMainstreamのコレオで、『実際には音が鳴っていないところの質感も表している(意訳)』と言っていたが、ラップでもそれを体現している印象だった。

ラップだけじゃない。
Smile AgainやDWMUなど、もはやSOTAじゃないと表現できない感情乗りの高音歌唱もさらに安定度を上げていた。
優しさや切なさ、顔の表情が声から見えてくる歌唱、表現力に心に沁みてくる。

ダンスはいわずもがな。
今回LEVEL5の席で、モニターの映像よりメインステージ肉眼の方が小さく見える距離感だったが、あのバイブレーションは視認できて、さぞかし近くで見ている人には波動まで空気を伝わってきた届いたであろう。

Grow Upの麗美なターンにステップ、この曲でそこまでフリー且つ激しく踊るかと思わせられたBye-Good-Bye、そして何と言ってもScreamではそのパフォーマンスの圧倒され、気づくと瞼に涙が溜まっていた。

『努力』についてのMCはグッサリ刺さって家に帰ってから気付いたんだけど背中から貫通して出ていた。 参考▼


【BF-02 SHUNTO】

ライブのたびに感じるし、口の中で必ず言っているのが『天才』
多くを語らずとこの言葉で表せちゃっている。
『天才』と言っておけばそれはSHUNTOのことを表しているから2文字で事足りてしまう。

『上手い』と『すごい』と『かっこいい』が揃うともうお手上げ。
自分の声の活かし方を本当によくわかっているし、その使い方が天才。

この日最も脳を鷲掴みしてきたのはSmile Againのサビ。
Boom Boom Back、Mainstreamの雰囲気に浸りがちな最近だったけど、DUNKでの初披露、TFTにはいつまでもくらってるし、大サビの全員が真ん中に集まるコレオ、圧巻の歌唱力にライブで聞くのが楽しみな一曲。
この曲の旨味が凝縮しているのがSHUNTOのパートでもあるだろう。
Brave Generationでは生粋の、生まれ持っての、天賦の才の煽り、バンドの鳴りともマッチしていて、SHUNTOを浴びた気持ちになる。
すべての楽曲でSHUNTOパートが頼もしいし、ザラ付いたMilli-BilliやSpin!からGrateful PainやDWMU、Kick Startのような、オレンジ色の色温度が見える歌唱までバラエティの幅広さにも息を巻く。


【BF-03 MANATO】

今回のMANATOはまろやかさよりも強さと、太さが際立ったように思う。
強さには堅さも含まれていて、すべてのMANATOが揺るがずに届いてくる。
Bf is…のバンドサウンドに負けない、むしろリードするぶっとい柱のような歌い出しには鳥肌が立って、それがSOTAにバトンタッチされ、あの体験は何物にも代え難い価値あるものだった。

THE FIRSTの頃にりょんりょん先生が『うまいけど風みたいなのよ』とコメントしていたけれど、今のMANATOからはBf is…やScreamで見せる強い風も、DWMUやMomentのような頬を触れる風も届けてくれる。
Smile Againのビブラートには文化遺産の称号を授与したい。

Boom Boom BackのステージカメラでMANATOに寄る場面や、後半MANATOのみを抜くときに視線と表情に色気を感じて、それはぴあアリだけじゃなくKアリでも感じられたことに再現性の高さを感じた。


【BF-04 RYUHEI】

この日最も目を惹かれたのはBetrayal Game
センターステージとモニターに映る姿と大きさが同じくらいで、迷った結果高速で両方に目をやり、どちらに目をやった時の景色かわからないけど、『もう少し触って』のフォルムに芸術的な美しさを感じて、同感であろう観衆の感嘆の声も同時に溢れた。

SOTAのダンスは引きでも気づくダイナミックな挙動があるけど、RYUHEIのダンスはフォルム、そこからアップで手の先、指の先まで、そこから描かれる線の余韻も見たくなるところがある。

同じ楽曲の中で、首の傾け方ひとつ、視線の残し方、手指の滑らかさ一つで、プレゼンスを示して、揃っているだけじゃない、個性的なグループになるのはBE:FIRSTだからであり、BE:FIRSTである所以はこうした一人ひとりのメンバーの集合だからなんだとRYUHEIからよく感じさせられる。

歌唱では新たなチャレンジをしているのか、少しためて、あえてもたつかせる歌唱が印象的だった。

タオル投げフェイントで交流をしたり、端から端まで、上の奥まで視線、その柔和な笑顔から安心感と愛を感じた。


【BF-05 JUNON】

MANATO同様、揺るがず、綻びが出ない、力強い歌声に何度も感動した。
ある時期(ホールツアー前くらい)に歌うためのダンスをJUNONなりに修得しつつあると言っていたけれど、今はさらにレベルが押し上げられていた。

印象的なのがBrave Generation。
DUNKでも感動したから注目していたんだけど、歌い出しの切り裂くような歌唱の隙間にしっかりヒットを2発入れている。
ただスタンディングで歌唱するだけでなく、楽曲の魅力を最大限にするために歌唱とダンスが融合してこそトータルの芸術性が高まっていることに気付かされた。
つまりダンスもキレや細部も磨かれていることで、歌唱の素晴らしさの説得力とJUNONの存在の尊さを上げてくれている。

セルフィーで寝転びながらも普通以上に歌えていることに目と耳を疑ったし、会場を走りながらもブレを知らない歌唱力に強さを感じた。

これまでTiger Styleで聴いてきたハイキーラップや、繊細でありながらも芯の太い伸びやかな高音以外の、例えばMilli-Billi、ScreamやMainstreamでの強いアティチュードを表す芯の太い声に信頼しかなかった。

MANATOとJUNONの芯の太さはグループを支えて、レベルが1段上げてくれていることを痛感したステージだった。


【BF-06 RYOKI】

間違いのない起爆剤と、起爆させた後の爆発力
着火と爆発、両方を1人でやってのけてしまう

Spin!でのクレイジーぶりも、しっかりとラップが聞こえてきてパフォーマンスのクオリティーを毀損することなくカマせることにポテンシャルと総合力の高さを感じる。

Bye-Good-ByeのSOTAとのダンスも、会場をロックしていたし、ついつい気づくと目を奪われてしまっていた。
集めた耳目を離さず、それを倍返しするカウンターパンチを持っているのはRYOKIの魅力でパワフルなところだとScream、Brave Generation、Boom Boom Back、Mainstreamで感じたかと思えば、Smile Again、Grateful Painのように喜怒哀楽を自在にコントロールしていて、その繊細さと器用さに毎度驚かされる。

一見触れる者誰でも傷つけるほどの攻撃力を持ってきて、その実は誰にでも優しく、『生きてたらみんな誕生日が来る』とみんなを主役にしてくれた。
そういう優しさと心配りが多彩なパフォーマンスに繋がってもいるんだろう。


【BF-07 LEO】

LEOは全曲において柱になってくれていた。
Bye-Good-Byeの始まりも、Mainstreamのカメラをキャッチするかのような序盤のシーンも、そしてSalviaの分厚いボーカルも、大きな口から会場中に広がる声は聴覚で感じると同時に体中を包まれている感覚にもなる。
SalviaのLEOはここ最近の個人的BEST LEO賞も受賞している。

ビファチャリに乗っていても、遥か上階からもわかる大きくな口を開けてパワーを届けてくれた。

歌い出しはBye-Good-Byeのイメージが強いけど、Softlyもだし最近はGrow Upでも歌い出しはLEO。
この歌い出しからもうその曲の表情が決まるし、その曲の表情が伝わる。

RYOKIみたいに尖るパフォーマンスがある反面で柔らかく温かく包むLEOの表現がどちらの味も目立たせてくれる。


ここからは楽曲で特段印象に残ったものを挙げる。

M7. SOS
俯瞰でも見たいし一人ひとり追っても見たいし、何度も繰り返して見たいから定点ダンプラ動画のリリースを緊急で要望したい。

M11. Grow Up
センターステージの四方にパフォーマンスするという発想とダンスジャンルが新しくて、どんどん可能性を広げて、実力と経験が積み重なっていくなと感心。
BEAT AXをちょうど今日見たけど、あのイベントも360度へのパフォーマンスが想定されていたから、Grow Upがセトリに入り、現場に応じた演出の幅を持たせることがBE:FIRSTが分厚くなったところだと感じた。

M13. Shining One
必ずSOTAのバイブレーションは見逃すまいと見ているのだけど、この日も遠かろうがその振動は視神経から伝わって脳をも揺らしてきた。

M17. Scream
正直ここ最近のライブでのMVPパフォーマンスをScreamが更新している。
最高が何なのか証明するというリリックの曲が、そのリリック超えをしてくる。
終盤のダンスブレイクが異次元で、隣に居た今回のツアー初見の方は、動きがフリーズしてしまっていた。
この楽曲名がScreamというのに、観客にScreamすらさせてくれない、言葉を失う、思考停止をさせる、なんてニクい楽曲だろう。
Screamは序盤でぶち上げても、Scream締めをしてもどこで不意に来ても一気にボルテージと血圧を上げてくるから最高すぎる。

M23. Mainstream
ツアー名を冠している通り、今のBE:FIRSTの名刺。
パフォーマンスや態度に全てが含まれていて、演出、歌唱、ダンスの総合で研ぎ澄まされていた。
一曲目のBoom Boom Back前に流れる、ホールツアー最終日のGifted.から繋がっていることが物語っている通り、Mainstreamからドーム公演にストーリーが繋がっていくのであろう。

まとめ

ぴあアリ以来のツアー参加だったけれど、この短期間にしてBE:FIRSTは総合的にさらに太くなった。
それは歌唱の太さもあるし、ダンスの軸の堅さでもあるし、自信を持った態度も、グループとしての奥行きと厚さがそうさせているんだろう。

この様子はまさしくドームアーティストの太さなんだと、東京ドーム公演一ヶ月を切った今、それを体感することは全てが計画通りに進んでいるからなのだろう。
そう、その計画の名はMasterplan

セットリスト
M1. Boom Boom Back
M2. Milli-Billi
M3. Move On
M4. Be Free
M5. Moment
M6. Softly
M7. SOS
M8. DWMU
M9. Spin!
M10. Salvia
M11. Grow Up
M12. Smile Again
M13. Shining One
M14. BF is...
M15. Brave Generation
M16. Betrayal Game
M17. Scream
M18. Grateful Pain
M19. Kick Start
M20. Great Mistakes
M21. Bye-Good-Bye
M22. Message
M23. Mainstream

ここまで読んでくださりありがとうございます。
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