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2023POG的予言・メルヴェイユドールの21(ミラキュラスドラマ)

今回はリクエストいただいた馬で一本。血統構成は地味だが、こういう馬で当たりをつかんでこそPOGは面白い。さて分析結果はいかに。

ミラキュラスドラマ

父エピファネイア×母メルヴェイユドール 牡 栗東 杉山晴紀

兄姉が1勝馬しかいないのに、6番仔がいきなり募集価格6,000万円。何があった?

【血統分析】

エピファネイア×フジキセキ×デイクタスの配合。5頭いる母の産駒は、1勝馬が2頭、未勝利馬が3頭とぱっとしない。原因は母のスピード不足。母母ゴールデンサッシュが脚の遅い晩成タイプで、母父フジキセキだけでは弱点が解消しきれていない。ここに欧州スタミナの重い血統をつけて誕生した兄姉は、やはりスピード不足が顕著だった。そんな中、本馬の父はエピファネイアに変わってどう出たか。まずサンデーサイレンスの4×3に加え、父母ともにTurn-to系を複数本持っており、兄姉よりも米血スピード血統が豊富に取り込まれている。さらに父も母も欧州スタミナは豊富で相性もいい。つまり血統構成は産駒の中で最も良い。スピードさえ足りていれば、上級条件でもやれるタフさは武器になる。ベストは2000m以上だが、高速馬場でなければ1800mからこなせる。厳しいペースの方が合うので、少頭数スローよりも多頭数混戦向き。トップスピードは米血に劣るので、中山や阪神内回りなど、小回りの方がパフォーマンスは上がる。重はこなす程度。

【個体分析】

ゲート試験済。募集価格6000万円と、兄姉が1勝馬ばかりの繁殖にしては異常な高値に見えるが、これは馬のデキが相当よいと見た。晩成血統なのに早期から動けているので、米血スピードの取り込みがうまく行ったとみる。また上り調子の杉山厩舎への預託切り替えはプラスこそあれ、マイナスはない。状況を見るに、恐らくこの馬は「当たり」。クラシック向きの欧州スタミナを活かし、早期デビューから1年間楽しめる馬になるのでは。

【結論】

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