もやもや

彼女が膵炎を患いお見舞いに行くことになった。おととい連絡があり片道一時間半の距離の病院に緊急入院したとのことだった。一番早く迎える勤務明けの休みに面会時間開始の時間に合わせて電車に乗り込み病院の最寄駅からはタクシーを利用して急いで向かった。病室に恐る恐る入室してみるとそこには元気そうな彼女の姿が変わらずあったように思えた。しかし腕には針刺しの痣が数え切れないほどあり元気な笑顔をみるとやりばのない悲しみがこみ上げてきた。彼女の話をきくとやはり膵炎を患ったと知った。医療従事者の端くれでもあるはずなのにその病気の詳細も知らなかった。病気のことを知った日同僚の看護師を捕まえて膵炎という病気の怖さを教えてもらう程わたしは無知で恥ずかしいやつだったのだ。どうやら膵炎というやつはお酒の飲みすぎや食事の偏りなどによって発症するらしかった。病室で彼女を見ながら何度も彼女とご飯をたべお酒を飲んだことを思い出した。なぜあのとき注意できなかったのか。自分の無知とバカさを呪ってしわくちゃにしてゴミ箱に捨ててしまいたい気持ちになった。