docomo 通信障害の原因 通信の輻輳とは?

昨日、docomoで通信障害が発生し、MVNOである弊社も同じように影響を受けました。

障害の発生時刻と原因

1.日時
 2021年10月14日(木曜)午後5時0分頃発生
 2021年10月14日(木曜)午後7時57分より順次回復

2.対象地域
 全国

3.原因
 ネットワーク工事の切り戻しに伴う信号量増大によるネットワーク輻輳


通信の輻輳(ふくそう)とは?


輻輳とは、さまざまな物が1箇所に集中する状態を指します。通信分野では、インターネット回線や電話回線にアクセスが集中することを輻輳と呼びます。インターネット回線や電話回線で輻輳が発生すると、通信速度が低下する、あるいは通信システムそのものがダウンするといった弊害が生じます。

今回は工事失敗により 通信の輻輳が発生

輻輳が起こる原因は大きくは2つ

1.通常よりも多くの通信が発生している
2.帯域の幅が適切ではない

今回の通信障害の原因についてドコモは「ネットワークの工事が失敗して、元に戻す際に機器が位置情報の信号を一斉に送ってしまったため、通信が集中してしまった」としています。

輻輳はネットワーク遅延などの障害に繋がります。

1.ネットワーク機器の処理速度低下
ネットワーク機器のポートに契約帯域以上のパケットが到達すると、超過分のパケットはバッファーと呼ばれるところに蓄積されて、処理されるのを待つ状態になります。この待ちの状態をキューイングと呼びます。 キューイングされたパケットはすぐに転送されず順番に処理されるため、通信が遅いと感じるようになります。

2.パケットロス
上記で紹介したバッファーにおいて、蓄積されるパケットがバッファーの容量を超過した場合は、パケットは処理されずに破棄されます。これをパケットロスと呼びます。パケットは処理されるまでネットワーク機器に対して送付されるため、処理されるまでネットワーク機器に負荷をかけ続けます。
このように、様々な要因により「ネットワーク通信が何か遅い」と感じるようになります。

解消の発表があってからも影響が続いた理由


昔大晦日に家族や友達に新年の挨拶の電話をかけようとすると通じにくい時があったと思いますが、話している人が多い上に掛からない人が何度もかけ直してたりする状況と電話回線がパンクするして障害が発生していました。

今日、データ通信は人と人からへのコミュニケーションだけでなく娯楽コンテンツデータのダウンロードは勿論、センサーやサイネージなどのIoT機器、など膨大な数が繋がっており一度障害が発生すると処理できてないタスクを自動で何度も行おうとして影響が長引くことがあります。

最後に

今回は17時05ごろ発生し、20時前には解消とdocomoが発表しましたが、
総務省の定める規定で3時間以上障害が継続すると大きなインシデントとなるので
ギリギリ3時間以内で終わったことにしたようにも見えますが果たしてどうだったのでしょう?

システム的には直っていたが3時間も障害が出るとそれまでに溜まったパケットを処理しようとするのでdocomo側で意図的に制限をかけてシステムダウンを防いだ可能性があり影響を受けたユーザーがいた可能性もあります。

弊社も在留外国人のお客様やIoTで利用いただいているユーザーに影響出ましたので今日は対応が忙しくなりそうです。

当たり前に使えている通信サービス。使えなくなると有り難みが分かりますね。


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