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「好き」の因数分解 アラジン

*「好き」の因数分解、は最果タヒさんの詩集の名前です。とっても素敵なので気になった方は是非。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784898155165


物心ついた頃からディズニーは生活の一部だった。両親と姉の四人家族でよくディズニーランドに行っていて、今でのきっとその頃のパレードのビデオがどこかに残っている。思えばその動画をYoutubeに載せたら価値があるのではという気もするが面倒なのでまあ良いか。とにもかくにもどうやら両親がディズニー好きだったらしく、いや子供が生まれて好きになったのかも知れないけれど、うちにはディズニーの映画のビデオが沢山あった。となりのトトロやもののけ姫はもちろん見たけれど、ジブリよりディズニーが沢山あった。大人になってからどうやら同世代の人達はこんなにディズニー映画を見ていないらしいという事に気づいた時は衝撃だった。僕の頭の中が「信じるものは救われる」「世界は美しい」という比較的お花畑仕様なのはディズニーの影響が多分にある。中でも繰り返し繰り返し見た、未だに見ているのがこのアラジンという作品でランプの魔人という原案はディズニーではなく昔話だと思う。とにもかくにもものすごい回数この映画を見た。小さい子というのは一度はまると同じものを見続けるというが、恐らくそれだったのだろう。当時6歳にもならなかった僕にはストーリー構成が見事だとか、アランメンケンの音楽が美しいみたいな具体的な考察は出来なかっただろうが、それでも無意識的に作品の魅力を感じ取っていたと思われる。今でも家で仕事をする時はあんまり聞き取れない英語版にしてBGMにしていたりするから、もうかれこれ30回くらいは自慢ではなく見ている気がする。
ちょっと大人になったであろう僕は改めてアラジンを見て感じた事がいくつかあった。アラジンを見て、というかディズニー作品全般なのだが本当に音楽が美しい。特にアランメンケンさんが作曲を手掛けているディズニー第二黄金期と呼ばれる時代の作品、美女と野獣やリトルマーメイドがここに当たるのだが、この辺りの作品のミュージカルとしての完成度はすごい。a whole new worldへの入りでアラジンがジャスミンに"Do you trust me?"と尋ねるシーンがある。このシーンが本当に大好きでよく一人でお風呂で真似したりしていた。今もしている。そこから曲への入りは美しいの一言でもういっそジャスミンになって手を引かれたい。歌いながら取った白い花をわたすアラジン、雲を越えた先で両手をいっぱいに広げるジャスミン、二人の影が重なっていく曲の終わり。
1000文字を目標にしているのでここで辞める。もう少し書きたい事をまとめて書くべきだったし、このネタに関してはそれを踏まえてリベンジしたいし、このコロナ禍がいつか終わったらブロードウェイにアラジンのミュージカルを見に行きたい。


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