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社会人になったあなたに

まずはおめでとうございます。晴れて社会人ですね。
おめでたいのかわからないし、何が晴れてるのかわからないですが書き出しがわからなかったのでこうしました。あけましておめでとうしかり、日本人はおめでたいのが好きですね。

さて、社会人になった事がおめでたいかはどうあれ、世界はお世辞にもおめでたいとは言えない状態です。コロナウイルス感染者数は6万人を超え、死者は3,000人を超えました。それに伴う経済活動へのダメージはリーマンショック時を超えるものとも。いつ終わるかわからない感染症との戦いは人々を疲弊させ、希望さえ見失わせようとしています。そんな中で新社会人となるあなたは、大きな変化のダブルパンチでゼニガメがカメールになるのはギリ許せても一気にカメックスになるのはさすがに、、みたいな心境でしょうか。カメックスの大ファンだったらすいません。

こんな時なので僕も考えています。
はたらくってなんだろう。幸せってなんだろう。

もちろんこんな哲学的問いに明確な答えはないんですが、最近ひとつ気づいた事があるので伝えます。まずはたらくについて。


 「はたらく」は一つの選択です。生物の死のように本質的に絶対不可避のものではありません。こう言うと「いやいやお金稼がないと生きていけないんだから不可避だろ」という人も居るかも知れませんが、本当にそうでしょうか。田舎に行って田んぼを買ってそこで野菜と米を作って自給自足。そんな生き方もあります(これもはたらくと捉える事はできますが)。もしくは世界で金の有り余っている大富豪を探してなんとかしてお金をもらうなんて方法もなくはないかも知れません。ちょっと実現難易度はあがりますが。
 でもあなたはそれを選ばなかった。はたらく事を選んだ。しかも日雇いのバイトを5つやるのではなく、会社に属してはたらく事を選んだ。それはもう間違いなくあなた自身の選択なのです。これはめちゃくちゃ大事なことです。当たり前の事言ってんななんだこいつと思うかも知れませんが、断言します。8割くらいの社会人が3年もすれば、はたらいてるのが自分の選択である事をほぼ忘れます。いやいやお前と思っているのであれば少し考えてみてください。マルバツクイズで間違ったら冷水にダイブだよ。みたいな環境があったとします。

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仮に間違って落っこちたとして、クイズの答えに切れる人は居ないですよね。「なんでバツじゃねえんだよごるあ」みたいな。あったとしても「もっと考えろよおれ〜」とか「あっちにしときゃよかったー」くらいです。でも日本を見渡してください。多くの人が今の仕事に文句を言っています。自分で選んだにも関わらず、さもどこかに意地悪な誰かが居て自分を操っているかのように文句を言ってしまいます。これは「選んだ」という記憶をなくしているからだと僕は思っています。なので、ここではたらく事を自分は選んだんだという事をぜひ忘れないでください。

この意識さえあればだいぶ変わってきます。まず自分の選択が間違っていたなんて人は中々思いたくないので、選択した道を正しかった事にするために頑張ります。なんだかにわとりたまごな気もしますが、それで良いんです。選んだ事を忘れている人に比べて、ずっと能動的に、自分から動けます。気の持ちようも変わります。みんな良い人だな、、とか思い始めます。ほんとです。

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さて次に幸せについてです。が、ぶっちゃけこれは人それぞれだと思います。僕の幸せがあなたの幸せかはわかんないし、というか多分違うのでこればっかりは自分で考え続けるしかないですね。僕も考え続けてますがすぐわかんなくなります。人類がずっと考えてきたテーマにぽんって答えを出すのは、少なくとも今のところ僕には出来ていません。出来る気配もありません。

ちょっと投げやりになってきましたが、覚えていてほしい事も少しあります。少しというか2つ。

1.違和感を大事にする
 会社で働き始めると鬼のような違和感のオンパレードです。「え、みんな異常に静かじゃね、、?」から始まり、「こんな過剰な敬語要る?」、「あの人まじで言ってる意味わかんねえ」みたいなものまで。この違和感、めちゃめちゃ大事です。もちろん最初は理解できないだけで後からわかる事沢山あります。ちょっとわかりはじめた頃に「これたしかに必要だわ!!」みたいな事はざらです。会社の制度って大抵よくできてる。
 でもだからと言って最初から無視しないでください。大事なのでもう一回言います。違和感はめちゃめちゃ大事です。違和感を感じると言うのは、あなたの中の何かが反応しています。多くの場合ネガティブな方向に。それはあなたが大事にしているものを教えてくれます。静かなのが気持ち悪いなら、人と話したいのかも知れない。過剰な敬語が嫌なら、フランクなコミュニケーションをしたいのかも知れない。言ってる意味わかんねえ人と出会えたりなんてしようもんなら全力で感謝しましょう。その人の言動を考えるだけで、結果的に自分と向き合えます。
 多分世界的に見ても日本人はあんまり自分と向き合う時間を取らない生き物です。俺にとって幸せってさ〜みたいな事言ってる人なかなか会わないですよね?でもほんとはみんなが考えた方が良いことだと思います。もちろんわざわざ言わなくても良いですが。まとめると、違和感は自分の大事なものに気づかせてくれるサインです。どうか押し寄せる違和感にしっかり寄り添ってあげてください。

2.自分を正当化するために他人を矮小化しない
 ホテルシーというブティックホテルを運営している龍崎さんの受け売りです。昨今ビジョンを持ってる人が強いだとか、やりたい事があるやつが生き残るだとか、いかんせん野望ハラスメントまがいが横行してますね(野望ハラスメントは後輩が考えてくれた造語です。野望ってなに?と聞かれる事を指すそうです)。もちろんやりたい事が明確だったり、価値観がバチンと決まっている人は素晴らしいです。そのとおり生きれば良い。かくいう龍崎さんも小学生の時の夢はホテルづくりだったというくらい初志貫徹してます。貫きすぎてますね。
 ただ、自分の正しさを主張するために他人を馬鹿にしちゃだめです。だめというか、かっこ悪いっす。「俺はこう思うんだよね。以上。」、これで行きましょう。自分に対して自信が持てなくなってる時ほど、人を下げて自分を上げようとしちゃうのは人の性です。仕方ない気がします。でもそれってちょっとかっこ悪い。自分の信念をピュアに信じましょう。他人がなんと言おうとも。そう思えない時もありますが、少なくとも言うのはやめましょう。言ってもしょうがないんで。
 居ない人の悪口言ってる人ってなんか嫌ですよね。嫌というか「この人私が居ない所で私の悪口言ってるかもな」って思ってしまいます。そういうもんです。他人を馬鹿にして良いことなんもないです。本当にやめましょう。


 さて最後になりましたが、長々読んでくれてありがとうございました。ここまでの話なんだよ感はありますが、仕事って、はたらくって、楽しいです。お金を使って、仲間と一緒に、社会に変化を起こす。そんな大それた事は、、な人でも、はたらくと誰かに必要としてもらえます。それってやっぱり嬉しいですよね。
 これから働き始めるあなたの未来は、どんなものになるのでしょうか。期待も不安も、このご時世なので後者多めでどっちもあるはず。もし不安が大きくなってしまった時はこの言葉を思い出してください。

未来がどうなるかではなく、未来をどうしたいか。

 山口周さんの受け売りです。未来がどうなるかなんて、まあわかりません。コロナウイルスの感染爆発みたいな、いわば世界同時多発大事故みたいな事が起こるんだから、未来なんてわかりません。
 なら考えましょう。未来をどうしたいか、を。これは自分がどう思うかだけです。あなたが決めていいんです。

楽しい予感のする方へ 心が夢中になる方へ
正解なんて あって無いようなものさ 人生は自由
今 予感のする方へ 会いたい自分がいる方へ
他人の目なんて あって無いようなものさ 感性は自由
名も無き感動に 感情に 想うがままの名前をつけていこう
名も無き感動に 感情に 気づいた意味をちゃんと愛せるように


この世界を一緒に楽しくしていきましょう。
どこかでお仕事できるの楽しみにしています。

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