悔しかったこと。

だいすけわたなべです。
今年もあとわずか。
ありがとうございました。
あっという間でした。
そんなわけでニューイヤーコンサートが
なんと来週なんです。
年越しマジックで
まだまだ先のような気がしてたけど
もう来週なんですよ。笑

1月3日、品川インターシティホールです。
この日から、まなんが復帰します。
1月12日、大阪BIGCATの翌日から春まで
ニコルズ はリニューアル期間に入ります。
バンドの活動をストップします。
来年の15周年を機にさらに飛躍するために
ずっと走り続けてきたボクらは決断しました。

ニューイヤーコンサートに向けて
4人でリハーサルをしてる。
とても楽しい。
時々、誰かが泣いてる。
こっそり泣いてたり
おもいっきり泣いてたり。
ボクは泣かない。
男だし、大人だから。
でも何回か「あぶね」とおもった。
ただ4人で音を合わせて
それに乗って歌っているだけなのに
なんでこんなに胸が熱くなるんだろう。

自分が書いた曲をバンドで演奏していて
「なんてつまらない曲を書いてしまったんだ」
とおもう時がある。
まわりの人は「いい曲だね」と
言ってくれる曲だったとしても。
でも最近は
「なんていい曲なんだ!売れそうじゃないか!」
とよくおもう。
どの曲も売れるタイミングを逃した曲ばかり。
セカンドチャンスを待とう。

たぶんニューイヤーコンサートは
いいライヴになるとおもう。

今年は悔しいことがいっぱいあった。
でも、どの悔しさも
うれしかったから、悔しかったんだ。
ただ、悔しかったんじゃない。
すごくうれしかったから
その分、悔しかったんだ。
よかったじゃないか。
そんなにたくさん
うれしいことがあったんだから。

最近はペッドボトルを極力
買わないようにしている。
プラスチックの物を意識してみると
自分の身の回りがいかにプラスチックだらけか
気づいてゾッとする。
プラスチック無しの生活をするには
どこか遠くの自然の中でなければ
都会で暮らしていたら無理だとおもう。
こないだリハーサルの帰りに自販機で
ほっとレモンが飲みなくて買った。
ほっとレモンは確か蓋付きの缶だったしな
とおもって買ってみたらペッドボトルだった。
ちがうメーカーのと勘違いしたみたいだ。
悔しかった。
これは、ただ悔しかった。

ところで、
マクドナルドの福袋がかなりいい。
お得だし、グッズがかわいい。
絶対に買うぞ。
買えるかな。
ま、買えなくてもそんなにショックではない。
たぶん、悔しくない。

今まで生きてきて一番悔しかったのは
高校のバスケの引退試合に
出られなかったことだ。
ポジションはポイントガードだった。
椎間板ヘルニアや
オスグッドシュラッターで
ボロボロだったから
見学することも多かった。
顧問の先生にも嫌われていた。
髪の毛を染めたり
高校生のくせにアゴに髭を
生やしたりしてたし。
で、真面目なプレイをする
もう1人のポイントガードが
引退試合もずっと出てた。
めっちゃ負けてた。
この試合で負けたら引退。
みんなの頭の中は
その言葉でいっぱいだった。
ボク以外の3年生の選手は
選手交代して代わる代わる試合に出た。
残り時間も少ないから
思い出として引退する3年は
無理矢理にでも試合に出させるのが
セオリーだった。
試合終了。
ボクは引退試合に1秒も出ないまま
高校3年間のバスケ部生活を終えた。
悔しかった。
ホイッスルを聞くと同時に
顧問の先生の目の前に行き
「なんで出さないんだよ!」と言った。
顧問は何も答えなかった。
ボクは泣いていた。
恥ずかしいから試合会場の
知らない学校の体育館の外に出た。
誰もいない所を探して
しゃがんで泣いた。
なんでこんなに悔しいんだろう。
あぁ、そうか。
小学生の時にボクにバスケを教えてくれた
おじちゃんとおばちゃん(ミニバスのコーチ。みんなそう呼んでいた)に
申し訳なくて、悔しいんだ。
あんなに楽しかったのに
最後はこんな思い出になってしまった。
おじちゃんもおばちゃんも
「いいぞ!だいすけ!うまいぞ!」って
あんなに褒めてくれてたのに
引退試合には出られなかった。
自業自得なのはわかっていた。
もっと真面目にやっていれば
引退試合にも出られたはずだ。
時すでに遅し。
悔しかった。
情けなくて、悔しかった。

クリスマスのケーキやチキンを
店の外でサンタのコスチュームを身にまとい
大きな声をあげて販売しているバイトの人が
なんだかヤケクソ気味に
「らっしゃいませー!ケーキいかがっすかー!」とか
「チキンチキンいかがっすかー!」
みたいになってるのを見ると
あぁ、悔しいのかなぁとおもう。
クリスマスに恋人との予定もなく
アルバイトしている自分が悔しいのかな、と。
そんな若者を見ると
かわいいなとおもう。

ボクもクリスマスにお台場の
中華料理屋で皿洗いのバイトをした年があった。なんかヘルプみたいな感じで単発で。
その時ボクはそんなに悔しくなかった。
むしろチャラついている奴らが
チャラチャラ食べて汚していった皿を
片っぱしからキレイにしていくことに
なんだか興奮していた。
何時間も皿を洗い続け
ほどよい疲労感と共に帰ろうとすると
店長に皿洗いのスキルを褒められた。
夜のお台場の風が気持ちよかった。
全然、悔しくなかった。

まなんが休養に入り
3人で回ったツアーも悔しかった。
4人のライヴを楽しみにしてくれていたのに
申し訳なくて悔しかった。
バンドのメンバーがひとり少なくても
揺るがないフロントマンは
そこにはいなかった。
悔しかった。
でも全力でがんばった。
だから、その分、
ニューイヤーコンサートを
4人でできることがうれしい。

悔しかったから、うれしい。

ニューイヤーコンサートで
お会いしましょう。
よいお年をお迎えください。

#dw25
#dw25_daisuke


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