MUSIC VIDEOのこと。


だいすけわたなべです。
ちょっとうれしいことがありました。
(心が動いた!動いたよ!)
ちなみにシラフです。

今ではみんなMUSIC VIDEOって言うけど
ボクが音楽や映像に興味を持ち始めた頃は
PROMOTION VIDEOって言ってた。
MVじゃなくて、PVね。
もっと言うとプロモって言ってたね。

当時はスター監督もいっぱいいたし
素晴らしい作品もたくさんあった。
通っていた日芸の校舎の中に
自動販売機があったりする休憩スペースがあって
そこにあったテレビではMTVが流れてて
家では観られないから(契約してないから)
暇さえあればずっとそこで観てた。
VHSのプロモを集めたビデオも
たくさん持ってた。
ブックオフでよく買った。
Radioheadのビデオとか本当に何回も観たな。
トムヨークが歌ってる水槽みたいなのの下から
水が入ってきて最後上まで行くんだけど
トムヨークは片目が義眼だから
水の中で目がなんか変で
巻き戻してまた観たりして。
GREENDAYのビデオもめちゃくちゃ観たな。
あの大量のVHSはどこにいったんだろうな。

日本人の監督も外国人の監督も
スター監督がたくさんいた。
Directors LavelってDVDは
いろんな監督のPVの名作を集めてて
おもしろかったなぁ。
ミシェルゴンドリーとかスパイクジョーンズとか。
当時は一体制作費にいくらかかってたんだろう。
今の音楽業界はお金が一部にしかないから
みんなMUSIC VIDEOにお金をかけられなくて
困ってる人が多い。
サブスクで聴けるならお金をかけて
MUSIC VIDEOを撮る意味もないし。
当時はPVがないと宣伝できなかったけど
今はいろんな宣伝の仕方があるし。
なかなか難しい。
再生回数がまわるのも一部だし。

だから最近は人のMUSIC VIDEOとか
あんまり興味がなくてチェックしてなかった。
どうせ素晴らしい作品もないだろうし
有名になる監督も出てこないだろうと
あきらめていた。

いた。

お恥ずかしながら今さら知った。
たぶんもうすでにかなり有名。
一気に彼の作品を観た。
どれも素晴らしかった。
うれしかった。
彼の名前は

Pennacky(ペンナッキー)

日本人。たぶん24歳くらい。
いろんな人のMUSIC VIDEOを撮ってる。
V6とかYogeeとかミツメとか星野源とか。
Yogeeのボーカルの角舘くんは日芸だから
そのつながりかな。
Pennackyは日芸の映画学科を出てるらしい。
どうりで。
短編映画みたいだもんな。
フィルムで撮ってるし。
なんか懐かしい気持ちになるんだよな。
日芸の放送学科に入って
友達が持ってるSONYのVX1000で
夜な夜な撮影しては
お互いに撮ってきた映像をテレビに繋いで観て
あーだこーだ言うのを数人でいつもやっていた。
いい感じの映像が撮れたら無音でテレビに映して
部屋を暗くして「いくぞ」って言って
コンポからエルトンジョンの「YOUR SONG」を
流すと意味のない映像でもなぜか泣けた。
映像と音楽が合わさるとすごいなぁと感動した。
毎晩そんなことをして遊んでいた。

Pennackyの作品を観ていたら
あの頃を思い出して懐かしくなった。
自分の未来にワクワクしていたあの頃。
だからちょっと元気になった。
シンプルなのに深みがあって
作品性がちゃんとあって
撮影手法もおもしろくて
引きで繋いでいく画が写真的だったり。
「あ!そんなやり方があったか!」って
当時いろんな作品を観ておもったみたいな
気づきを与えてくれる。
学生の頃に先輩が撮った自主映画を観た時の
「すげぇ!」みたいな衝撃を
思い出させてくれた。
あとなんか登場人物がかわいい。
かわいいというか、かわいらしい。

そうだ!そういえばPennackyの作品には
VX1000がたびたび登場するのだ!

自主映画を撮影しているようなシーンで
使っているカメラがVXだったりして
本当に懐かしい気持ちになる。
かっこいいんだよなぁ、VX1000のフォルム。

才能がある人がうらやましい。
あ、この人は本物だ。
とおもうと自分がとても薄っぺらく感じる。
漫画で、車に轢かれた人が紙人間になって
風に飛ばされるみたいに
どこかに旅に出たくなる。
いや、でももうちょっとがんばろう。
そのくり返しで今ここにいる。

なにかに感動することって
歳を取ると少なくなるから
今夜はうれしい。
また調べて色々観よっと。

どこの誰だかあんまり知らないけど
Pennacky、どうもありがとう。


#dw25_daisuke
#pennacky

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