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Faraway

ずいぶん前になりますが東直子さんの『さようなら窓』を読みました。眠れないきいちゃんのためにゆうちゃんはいつも優しく話をしてくれます。ある日、昔話の『泣いた赤鬼』についてきいちゃんはこんなことを言います。

青鬼は、むごいよ、むごすぎる。赤鬼に、なんの相談もせずに、書き置き一枚で永遠に姿を消すなんて。あたし、青鬼の書き置きの最後の言葉、覚えてる。“ドコマデモキミノトモダチ ”だよ。二度と会うつもりがないから、こんな残酷なこと書けるんだよ

赤鬼が「村人と友だちになりたいんだ」と言った時に「君には僕がいるじゃないか、人間の友だちなんていらないよ」というような青鬼だったら、物語は全く違う方向に進んだろうなぁ。でも、そういう自分勝手な独占欲が強い?青鬼ではダメなの! 愚直に友の願いを叶えたいと努力する男……いや、鬼であって欲しいのだ!

ふたりの物語は12で「さようなら」してしまうのですが、お互い前向きなお別れだと思いました。


「窓」が出てくる漫画や詩、歌などいろいろ浮かんできますが、乙女チック(死語?)にアニメ『マリア様がみてる』4thシーズンのエンディング曲だったコチラで本日は「ごきげんよう」ヾ⁠(⁠˙⁠❥⁠˙⁠)⁠ノ 


…… でも記事タイトルは谷村新司さんの歌からだったりする(笑)