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ドリアンのマタイ・ワールド

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マタイ福音書ノートの目次
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2021年5月の記事一覧

山上の説教-至福の教え

幸せを実感できる、って、どういう時なのか。どういう人なのか。それを端的な言葉で語っているのが、キリストの八至福の教え。 聖書の言葉の中で、たぶんもっとも有名なのが山上の説教。その中でも特に、この説教の冒頭の八つの「幸福」は有名です。 1.心の貧しい人~天国は彼らのもの2.悲しんでいる人~慰められる3.柔和な人~地を受け継ぐ4.義に飢え渇いている人~義に飽き足りる5.あわれみ深い人~あわれみを受ける6.心の清い人~神を見る7.平和を作り出す人~神の子と呼ばれる8.義のために

迫害社会?いえ、天国です

マタイ5:10 ~いつでもどこでも、今、実現する天国~ 害が迫る。それが迫害。良いことをしたら良いことが来てくれるだろう、と思っていると、失望してしまう。 逆に、害悪が来るのは悪いことをしたからだ、と思っていると、何が悪いのか、だれが悪いのか、とそれを探し始めてしまう。 正しいことをして、しかも最高の愛をとどけても、迫害されることがある。今まで出会った人で、やっぱりイエス・キリストがその頂点。そのキリストの言葉。 義のために迫害されてきた人たちは、 さいわいである、天

ピースメーカー~世界が神の子を認める~

マタイ5:9 太平洋。名前の意味を考えたことはなかったけれど、「平和な海」。世界一周航海したマゼランが、大西洋からマゼラン海峡を通って抜け出たところが、暴風のない穏やかな海だったから、名づけられたそうです。 天下太平。世の中に暴風がない、争いごとがない。戦国時代の後の江戸時代は、鎖国が保たれた島国で戦争のない国を長期間実現した、世界でも珍しい時代なのでしょう。太平洋に面した戦争のなかった国。 それが輸出され、世界規模で実現するように働きかけることは、できるのでしょうか

ピュア~小さい時は神様がいた~

マタイ5:8 私の場合は、小さい頃は神様がいなくって、大人になってから付き合い始めた。 小学校4年生か5年生の頃だったと思うけれど、学校から帰ってきて家の玄関を入る瞬間、なぜか、自分は「ひとり」だと感じたことがありました。前後の脈絡も何も覚えていないけれど。 それで、ほかに頼れるものはないのだから、自分が頑張らなきゃ、と、努力タイプの人生を歩み始めていたんですね。 もっと小さい頃には、神さまがいたんだろうか。なぜか、昔の記憶はほとんどないのです。 心の清い人たちは

あわれみ、って?

マタイ5:7 ~マタイが受けたあわれみ~ Levi'sと言えば、ジーンズが特に好きな人じゃなくても知っているブランド名。カタカナ名にすると「レビ」(世界人名辞典)。福音書を書いた「マタイ」は、本名はレビでした。 イスラエル民族の中で、旧約聖書の時代、「レビ」は宗教を担当する特別な部族でした。それが、この「マタイ」と呼ばれるようになった人物は、他人からはさげすまれるような職業についていて、宗教家からは社会の敵みたいに思われていた人。 でもその「レビ」がイエス・キリストの福