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[OSICA]パワーアップ桃解説[第二回全国大会優勝]

初めまして。ダラムと申します。
この度、OSICAの第二回全国大会でパワーアップ桃デッキを使い優勝することができました!
パワーアップ桃は、現在のOSICAの中で最強の攻め性能を持つ、めちゃくちゃ爽快で使いやすいデッキです。

この記事は、OSICA初心者から上級者まで満足いく内容を目指して書きました。
特に、初心者の方は、8月には大阪、9月には東京で2周年記念大会があるので、そこに向けて始めやすいかと思います!
至らぬ点もあるかと思いますがよろしくお願いします!
(この記事で一番伝えたいのは、ハートの詰め方の章です。書きたいことが多く長くなってしまったので、サクッと内容を知りたい方はそこ以外は飛ばしてしまってOKです)


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全国大会で握ったデッキがこれです。

物理で殴れば戦は勝てる

このデッキは、安定して打点を奪える1レべを推しにできること、1レべを1種類しか入れなくてよいのでデッキの安定性や盤面の再現度を上げれることを強みに、相手のハートに全力で圧力をかけていくデッキです。
また、相手の攻め筋を覚えれば、変身卍句を使うことで攻めをうまくいなすことができ、見た目以上に防御力も持っています。

第二回全国大会の決勝トーナメントでも4人中2人がパワーアップ桃を使用しており、間違いなく、現在のOSICAの最強デッキの一つだと考えています。

回し方

まずは、回し方について解説していきます。
このデッキでは、毎ターン推しの桃のガード不可条件を達成できるように盤面を埋めながら、チャージや限界突破も絡めて相手のハートを奪っていきます。

OSICAで一番強い1レべ

先攻1ターン目

基本的に2パターンです。

①4000チャージが通りやすく先攻3ターン目までに勝てそうなデッキや、相手がリリス、中速デッキの場合

初手のエールを強く

この場合、エールシンボルのあるカードのみの盤面を組むことで、コストを貯めつつ限界突破を集める動きを優先します。
相手がリリスや中速デッキの場合、後攻1ターン目に自分のハートをリソースとして回収できないと、先攻2ターン目の攻めに必要なコストや限界突破を集めることができないからです。

②相手が速攻デッキの場合

危機管理~!!

この場合、後攻2ターン目を耐えるために前列に3枚キャラを並べます。受けで限界突破を切ることも視野に入れながらエールしましょう。

①と②ですが、①のプランを通せる試合展開のほうが楽です。

(例外として、5レべ9000の桃と推しの桃を先攻1ターン目に出して、相手ターンに変身卍句を使いガードする動きもありますが、あまりやりたくありません。相手が速攻かつ、初手のマリガンで2レべが引けなかった場合のみ、この動きにシフトしましょう)

こげつき魔族

先攻2ターン目

こちらも基本的に2パターンです。

①チャージ2面で攻める

コスパのいい攻め方

基本的にはこちらの動きを通した方が楽です。
面で発生するエールが多く限界突破を集めやすいことや、コストを先攻3ターン目のために残しておくことができるからです。
これは、どちらかといえば攻めの動きです。

②5レべの桃を着地させる

バーンは使わなくてもいい

こちらは、①に比べてやや防御よりの盤面です。
後攻1ターン目で、ある程度ハートをリソースとして手札やコストに貯めれている状態で、コストを使って点を取りに行きます。
5レべ9000を盤面に出すことで、攻めでは相手の5レべを落とし、受けでは変身卍句を絡めて相手の攻めをいなすことができます。

先攻3ターン目

このデッキは、先攻3ターン目にこの盤面を作って勝ち切るのを目標に作っています(なので、道中ではこれ以外の限界突破はすべて使ってしまって大丈夫です)。

これがラストバトル…!!

まずは、この盤面でほぼ確定で入る点について整理します。
4レべ桃のチャージ7000、5レべ桃のバーン、推しの桃のガード不可で計3点です。
何もない場合、相手の残りハート2枚から倒すことができます。
自分がすべての限界突破を持っていて、相手が1枚も限界突破を持っていない場合、
4レべ桃のチャージ7000限界突破、5レべ桃のバーン+限界突破、推しの桃のガード不可限界突破で計6点が入ります。

次に、レアサポが引けて、5レべの桃にチャージ7000を付与できた場合を考えます。
この場合、4レべ桃のチャージ7000、5レべ桃のバーン+チャージ7000、推しの桃のガード不可で計4点が確定します。
何もない場合、相手の残りハート3枚から倒すことができます。
自分がすべての限界突破を持っていて、相手が1枚も限界突破を持っていない場合、
4レべ桃のチャージ7000限界突破、5レべ桃のバーン+チャージ7000限界突破、推しの桃のガード不可限界突破で7点が入ります。

5レべ桃にチャージ7000を付与

推しの1レべ桃が点を取れるため、リミット10でこのような超強力な盤面を作れることが、このデッキの強みです。


次に、後手の場合の理想の盤面についても見ていきましょう。

後攻1ターン目

このデッキの理想の動きが出来ると、後攻1ターン目からチャージ2面とガード不可1面が並びます。

後攻1ターン目でやっていい動きじゃない

ただし、これは再現性が低いうえ、攻めでコストを使いすぎて後半カツカツになることも多いです。出来たらラッキーくらいで考えておきましょう。

別パターンも紹介します。

真ん中は、限界突破を引いた3レべを

この盤面は、エール枚数が多く攻めでコストを使わないため効率が良いです。また、裏にお母さんやウガルルを置き、相手の前列のキャラを倒せるAPにすることで、相手がガードを渋りハートを奪えることがあります。

後攻2ターン目

後攻2ターン目の理想盤面は以下です。

この動きがめちゃくちゃ強い

この盤面は、攻めにも受けにも強い盤面です。
後攻2ターン目で勝てそうな場合、レアサポやお母さん、ウガルルを絡めて勝ちを狙いに行きましょう。
一方、先攻3ターン目を耐えるプランを取る場合、相手の残りハートを2より減らす理由があまりなく、リソースを与えすぎると逆に相手の攻めを耐えれなくなります。
攻める分のコストや限界突破を受けのために温存したり、パワーアップを推しの桃以外に振り前列を処理したりと、受けを意識した動きをしていきましょう。

ハートの詰め方

ここまで、このデッキの回し方について解説してきました。
一方、実際の対戦では、キャラを並べるだけでなく、どのようにアピールするかも重要です。
特に、最後のハートを奪って相手に1点を与える、という終盤の局面では、相手は様々な対策をしてきます。
一番わかりやすい対策は、4レベや5レべの桃の攻撃に対して、受けで限界突破を返してくることです。
こうすると、こちらが限界突破を持っていても、打点に繋げることができません。
また、ストップイベントを打たれると、APが足りず、推しの桃がガード不可の条件を達成できなくなってしまいます。

ここで重要になってくるカードが、お母さんとウガルルです。
まずは、このカードの効果を見てみましょう(タイミングが異なりますが、ウガルルも使い方は同じです)。

決勝トーナメントに進んだ全員が4積みしていた。禁止にするべきはこのカードかもしれない…

このカードがいると、アピールする前に自分の任意の桃のAPを4000上げることができます。
このカードを後列に置くことで
①ストップで1面が止められても、推しがガード不可の条件を達成することができる
②推しの桃がアピールする順番を繰り上げることができる
という効果があります。
①は分かりやすいと思います。
パワーアップできる面が減り、APが足りなくなるところを、アピール前にAP4000アップすることでカバーできます。
②について、もう少し掘り下げていきます。

推しの桃がアピールする順番を繰り上げる

まずは、下の画像から

この盤面では、推しの桃のガード不可を達成するために、推しは最後にアピールしなければいけません。
そのため、そこまでのアピールで相手のハートを0枚にしなければならず、推しの桃の限界突破は無駄になってしまいます。

4レべ→5レべ→推しの順番

一方、お母さんかウガルルを出すことで、4レべ→推し→5レべの順にアピールできます。

4レべ→推し→5レべの順番

アピールの順番が変わっただけで、何がうれしいの?と思うかもしれません。
一つずつ確認していきましょう。
最初に4レべの桃からアピールします。ここで、チャージを通すことができれば1点です。
次に、推しの桃がアピールします。ここは、相手が限界突破をもっていようがいまいが、自分が限界突破を持っていれば2点確定します。
最後に、5レべの桃がアピールします。この時、相手の残りハートが0枚であれば、1点バーンで勝利が決まります。
このアピールの流れでは、チャージとガード不可とバーンで、相手の限界突破枚数に関わらず、残りハート3から確実に相手を詰めていけます

実際の対戦の例でお話します。

実践例

コストが7コストあり、自分は前列のすべての限界突破と変身卍句をもっていて、相手の残りハートは4枚だとします。

  • お母さんもウガルルもない場合

まずは、4レべの桃でチャージを7000に上げながら、限界突破を使ってハートを2枚奪いに行きます。
次に、5レべの桃で4コストを払い1点バーンと、その後限界突破の勝負で、相手が限界突破をもっていなければハートを1点奪え、最後に推しの桃のアピールで勝利です。
一方、相手が5レべの桃のアピールに対し限界突破を返してきた場合、こちらはコストを全て使い切り、限界突破を2枚使った状態で、手番を返すことになります。

4レべ→5レべ→推しの順番
  • お母さんかウガルルがある場合

先ほどと同様、まずは、4レべの桃でチャージを7000に上げながら、限界突破を使ってハートを2枚奪いに行きます。
ここで、2点を通すことができれば、次に推しの桃のガード不可限界突破で2点、最後に5レべ桃のバーン1点で見事勝利です。
相手がハート4枚の中から5レべの限界突破を返せるカードを引いたとしても、もう関係ありません

一方、4レべの桃のアピール時に限界突破を返された場合を掘り下げます。
この場合、ハートは1枚しか奪えず、相手の残りハートは3枚の状態です。次は、5レべの桃でアピールします。この時、4コストは使いません。
相手がガードしてくれれば、限界突破は使わずに、最後に推しの桃でアピールしてガード不可1点、相手の残りハートを2枚にして、番を終了します。
この場合、こちらは、受けに使える限界突破を2枚と変身卍句を使うためのコストを残したまま、相手の攻めを迎えることができます。


4レべ→推し→5レべの順番

攻めるのか、受けるのか

実際にすべての試合でここまでうまくいく、とは限りません。
ストップ以外にも、入れ替えやパンプイベントなど、様々な対策があるからです。
ただ、詰め将棋のように、相手のハートが残り何枚からであれば相手が限界突破をもっていても確実に倒すことができるか、を覚えておくことは重要です。
そうすることで、その前のターンに自分が何枚ハートを奪えばよいか計算でき、余計な限界突破を攻めに使い相手にリソースを与えすぎたり、相手の攻めを受け切れずに負けたり、といった状況が発生しにくくなるからです。

また、パワーアップを推しの桃以外に使い相手のキャラを倒すことで、相手の攻め筋をつぶす動きも覚えておきましょう。

変身卍句の使い方

次に、変身卍句を使うことで、結果としてコストやリソースを温存できる動きを紹介します。
こちらは、少し応用的な話であったり、タイミングが限定される話になります。よくわからない、肌に合わない等あれば飛ばしてしまって大丈夫です。

変身卍句の使い方(受け編)

まずは、わかりやすい受けの変身卍句から。

相手のターン、自分の4レべ桃の前にAP7000、1レべ桃の前にAP4000以下のキャラがいる例で説明します。

対STまどかは、先攻取った側が有利だが、桃側は変身卍句でワンチャンある

変身卍句で4レべ桃と1レべ桃を入れ替えると、次の自分のターン、4レべ桃を盤面に残しつつ、チャージ3コストを節約できるので、変身卍句1枚で2枚分くらい得するプレイングができます。

この例では、チャージが通らなくなり、相手の打点も抑えられている

変身卍句の使い方(攻め編)

自分のターンで変身卍句を使いたい状況も説明します。

先攻2ターン目が始まって、このような盤面になっている場合を想定します。
手札には、2レべ、4レべ、5レべの桃が1枚づつあるとします。
このままでは、こちらのチャージは通らず、相手のチャージが一方的に通るため、面白くない状況です。

リリスが減り動きやすくなる俺ガイルスターター

スタートフェイズで3レべ桃を落として、5レべ、2レべ、推しの盤面を作ってもいいですが、少しもったいないですね。
この場合、相手の1レべの前に推しの桃を置いてから、変身卍句で入れ替えるのが丸いです。

入れ替え前
入れ替え後

これで、チャージが2面とガード不可1面が通る嬉しい盤面ができました。
このターンに使う手札、コストについて説明します。
変身卍句の2コスト、4レべ桃のチャージを7000に上げるための3コストで計5コストと、手札から出した4レべ桃と変身卍句で計2枚です。

一方、変身卍句を使わず、以下の盤面を作った場合も考えます。

変身卍句を使わずに、攻める場合

こちらの場合、5レべ桃のバーンの4コスト、2レべ桃のチャージの2コストで計6コストと、手札から出した5レべ桃と2レべ桃で計2枚です。

変身卍句を使わない場合と比べて、手札の消費量が同じで、使うコストを1コスト減らすことができました。
更に、変身卍句を使い3レべ桃を残している盤面の方が、エールの枚数も一枚多く見ることができます。

推しの桃の場所

桃の配置ですが、相手の推しの前に自分の推しの桃を合わせる動きが強いことが多いです。
相手の推しのレベルが高い場合、リミットの都合から、推しの周りにはAPの低いキャラが置かれやすく、こちらのチャージが通りやすいからです。
また、ST小町やSTまどか、樹など、推しがチャージやガード不可を持っているデッキに対して、こちらは元々ガードする気のないキャラを立てておくことで、相手の推しの攻めを相対的に弱体化させるか、1度裏にさせることで復帰の2コストを要求することができます。


このデッキは、先攻3ターン目に最大出力で攻める場合、コストが8コスト必要な上、後列の1枚をお母さんかウガルルにする必要があります。
そのため、なるべくコスパのいい動きが出来るよう、道中の動きや配置を工夫していきましょう。

出せるか出せないかじゃない ・・・出すんだ

まとめ

ここまで、パワーアップ桃デッキについて解説してきました。
少し長くなってしまった気もしますが、いかがだったでしょうか?

OSICAでは、一つのデッキでの回し方や考え方が理解できると、ゲーム全体の理解度が一気に深まり、相手との駆け引きやデッキ構築をより楽しめるようになります。
まずは一つのデッキの回し方や考え方が理解できるようになるまで回してみてください。
その上で、この記事が参考になれば幸いです。

また、若干コンセプトは違いますが、桃デッキの対戦動画をYoutubeに上げてくださっている方がいるので、気になった方はこちらも見てみてください。
実際の対戦の動きを見たほうがイメージが付きやすく、理解が深まることも多いです。

最後に、OSICAに興味が出てきたけど周りに対戦相手がいなくて出来ない、デッキを組んでみたので試してみたい、桃デッキ組んでみたけどよく分からない、などあれば、気軽にお声がけください。
特に関西住みの方であれば、私は休日はよく日本橋にいますし、興味があれば大阪勢のグループにも招待します。

それでは、今後のOSICAの発展を祈願いたしまして

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