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デュエプレ選手権 エリア予選に向けて考えたこと

はじめまして。duo1010と申します。

デュエプレおよびカードゲームカテゴリーで記事を投稿するのは初めてとなりますので簡単に自己紹介をさせていただきます。
プレイしたことのあるカードゲームはデュエマ(紙)、遊戯王、MTG、シャドバ、デュエプレです。この中で大会及びイベントに参加したことのあるゲームはMTG、シャドバ、デュエプレになります。
デュエプレはリリース当初からプレイしていますが実績等は特にありませんし、他ゲーにおいても特に実績は無い一般プレイヤーです。

本記事は、しがない一般プレイヤーが2023/5/6に行われたデュエプレ選手権エリア予選に参加するまでの思考過程をまとめた備忘録のようなものになります。拙文となってしまうかと思いますが筆者の脳内整理も兼ねて書き留めていきます。

※おことわり
本記事は筆者の思考過程を書き連ねたものであり、環境考察やデッキ解説といった類の記事ではありません。また、読み手の方によっては気分を害する表現があるかもしれません。もし不快感を覚えた場合はブラウザバックしていただけますと幸いです。

1.19弾リリース~4月初旬

19弾『グレイト・ディスティニー』リリースから3月末ごろまでは特にデッキを絞ってプレイするようなことはせず、注目されていたデッキや大会で結果を残していたデッキを触っていました。おそらく刃鬼系統を主に使っていたと記憶しています。ここまでの期間で強く印象に残ったこととしては、
・メイ様はヤバい
・ある程度スムーズに回った青単はビートダウンの域を超えている
・アガサ狂ってない?
・祝門の圧とチャマ→ダークネスで稼げるアドバンテージ量が異常
というあたりでした。他にも大なり小なり印象に残ったことはあったと思いますが上記のインパクトが強すぎました。

そして筆者の中で一定以上のデッキパワーを感じたデッキは
・シータ刃鬼
・シータディメンジョン
・青単
・白緑天門(tボルブラ、tザビミラ)
・祝門(ドロマー、ネクラ)
でした。その他にもシータブラック(白抜き4C)やヘラクレス系は一定のパワーがあると考えていましたが安定感(動きの再現性、多色カードによるマナ埋めの詰まり、先後の勝率差)の面で上記のデッキ群には少々及ばないという印象を持ちました。

この中で筆者が最初に目を付けたデッキはドロマー祝門でした。コアクアンのおつかいやチャーマジュンといったドローソースからダークネスによるハンデスでリソース差を広げ、スタインで盤面を制圧して相手のリソースを空にした後過剰打点を作ってフィニッシュという流れは非常に綺麗だと感じました。また5コスホールからのサイキッククリーチャーに対しても陰謀と計略の手を無理なく採用でき、マナの土台としても運用可能だったためひとまずこれをメインデッキとしてランクマッチを回していました。
ただ環境が進んでいくにつれ次第にデッキリストやプレイが洗練されていき、特に対青単の勝率がガクッと落ちました。ゴーゴンシャックによる呪文メタをかけながらエボリューターやエリートを介した2打点がポンポン飛んできたり、ゴーゴンを複数並べながら祝門1発では崩れないリソースを抱えてビートされる展開が厳しく、後手ではストロングガードすら間に合わない展開も増えていきました。当時のマスター帯ランクマッチで非常にマッチングする確率が高いデッキに対してトリガー祝門を祈ることが増え、ドロソすら満足にプレイできずに負けることが頻発してきた段階でこのデッキをメインデッキに据えることを止めました。

2.4月初旬~ライオネルカップ終了

ドロマー祝門を手放した後、真っ先に触ったのは青単でした。青単の強みは嫌というほど味わってきたので自分でも使ってみなければと思い青単でランクマッチへ潜りました。が、しかし想像以上に勝てません。特にミラーは酷いもので勝った記憶が無いレベルです。これは当たり前の話で、環境初期から青単を使い続けているプレイヤーと筆者とでは詰め、溜めのプランニングやミラー後手の捲り方、各対面の基礎プレイ等々の知識量に膨大な差があるのです。それでも4/10前後までは青単を使い続けていましたが、勝率が伸びず焦る→自分のプレイに自信が持てなくなる→また勝率が…の負のスパイラルに陥り一旦青単を手放すことにしました。

ここからライオネルカップ終了まで使用していたのがシータ刃鬼、シータディメンジョン、白緑天門です。3デッキとも青単にある程度は抗えるのですがシータ系統は青単に寄せると天門に勝てず、天門はt4アガサが決まればそれだけでゲームエンド級のインパクトを持ちますが、マナ加速がある都合上祝門ほどではないですが青単に対しては不利な展開が多く感じました。このころになるとランクマッチは青単、シータ系、天門にマッチングする機会が非常に多くなってきていました。そして数は少ないですがMRCもちらほらと当たるな~と感じていました。

ライオネルカップ終盤はレジェタッチと最終100位を狙ってプレイしていましたが、上記3デッキいずれも1650~1680近辺までは到達するもののそこから上の青単に跳ね返されるパターンが続き上記2つの目標は達成できませんでした。最終は300位台、瞬間最高順位は4/13 0:00更新の1669/101位、レートは最終日19:00前後の1683/103位が最高値でした。

レジェタッチ逃した時のスクショ。悔しい。

ちなみに、ライオネルカップ終了時点での個人的なデッキ評価は以下のような考えでした。

S:青単
A+:白緑天門、シータ系(刃鬼、ディメンジョン)
A-:祝門(ドロマー、ネクラ)
A:アナザビ、4Cメンチ
B+:MRC、多色天門、ヘラクレス
B:シータブラック

青単は頭一つ抜けて強く、白緑天門とシータ系は最大出力が非常に高く青単にも抗える性能を持っている。祝門やメンチも強いが上4デッキとはちょっと空いている印象。ネクラ祝門は理論値最強だと考えているが再現性が低い。その下はランクマッチで当たりはするが評価を決めかねたデッキたち。シータブラックは個人的に好きなデッキではあるがブレ幅が大きく、何にでも勝つが何にでも負けるという印象。

3.ベートーベンカップ開始~4月下旬

ベートーベンカップ開始とともに筆者がまず取り組んだことは一定レベルまで青単を使えるようにすることです。そのためにマスター到達までは気分転換以外では青単縛りを敢行し、公認、非公認大会でも特に気になったデッキが無ければ青単を使用し続けました。その結果、4/19にはレジェタッチまで到達するなど一定の手ごたえを感じていました。

前回のレジェタッチはマルコ烈流神入りの青ガントラだったので多分数年ぶりのレジェタッチ。

その後青単縛りは解いたものの、4月下旬までは青単をメインで使用し、シータ系と天門をサブで使用していました。この時期は時々デュエプレに復帰してくれる紙DMと遊戯王メインの身内がちょうどデュエプレをやっており、天門をメインで使用していたので構築や感触等を共有して貰ったり青単の練習を手伝って貰ったりしていました。
また、4月中旬以降からランクマッチでMRCの数が増えてきたように感じました。前期から当たるとけっこう面倒だなとは思っていましたが、今期のMRCは呪文を多用する型とクリーチャーを多用する型に分かれており、特にクリーチャーを多用する型に関しては青単で対面すると厳しいなと感じることが多くなってきました(特に後手)。また、シータ系統も鬼スナやミサイルバーストのような受け札を多めに取った構築が見られるようになり、青単が相当意識されていることを実感しました。しかし、各種大会では青単が結果を残していること、ランクマッチと大会のメタゲームは別物であることから、4月の4週目中盤くらいまでは筆者の中での青単の評価がそこまで落ちるということはありませんでした。

筆者の考えに変化が生まれたのは4月最終週です。元々環境デッキは全て触るようにはしているので、少しずつ増えていたMRCを触ってみたところ思った以上に感触が良く、個人的にはエンゲージチャージャーがかなりデッキを変えたように感じました。以前までの勝負だチャージャーでは墓地を1枚も肥やすことができずむず痒い思いをすることがありましたが、エンゲージは1枚墓地を肥やしてくれるので、対青単ではt3エンゲージ→裏ゴーゴン→t4オーダーで処理という流れが取れるようになったり、対青単に限らずとも墓地に落ちたエンゲージをMRCから撃ってリーサルを狙いつつ最低限の保険を掛けておく等痒いところに手が届くカードでした。また、ランクマッチで対戦したMRCにほぼほぼ採用されていたシューティングホールやヤヌスジョンタの並びも使ってみると非常に感触が良かったことから、メインは青単としつつもMRCの調整を始めることにしました。ただ、既にこの頃にはMRCの強さがかなり知れ渡っており、対戦したシータ系にはかなりの割合でNワールドが採用されるようになっていました。

4.5月~エリア予選当日

エリア予選の環境予想

選手権のデッキ登録期限が迫る中、エリア予選の環境をある程度予想する必要があります。個人的には青単とシータ系の使用者が多く、MRCや祝門、天門がそれに続くような環境になるだろうと予想しました。
青単はランクマッチにおいてはかなりメタを張られている印象ですが、MRCの復権によってシータ系にNワールドが搭載されるなどメタの対象が移り変わり始めていると感じていました。またランクマッチと大会のメタゲームは別物だと考えているので、ずっと青単を使用し続けている熟練者や青単へのガードが多少薄まっていると踏んだプレイヤーは青単を持ち込み、結果的には最大勢力になるだろうと予想しました。
シータ系に関してはt1メイ様という環境随一の上振れムーブが存在すること、リュウセイホールのカードパワー、刃鬼という逆転性能を備えたフィニッシャーやババンによる超加速と墓地メタ兼リソース回復カードとしてNワールドを搭載できる点等から青単と同程度もしくは若干少ない程度の使用者がいるのではないかと予想しました。
MRC、祝門、天門に関しては一定以上のデッキパワーは持っているため使用者は少なくないだろうと考えていましたが上記2デッキほど使用者はいないと予想しました。また、5月頭に黒緑祝門の解説記事が公開されたことでランクマッチや各種大会で数を伸ばしている感覚はありましたが、記事公開から予選までの日数を鑑みて練習時間確保の観点から5/6の予選に持ち込むプレイヤーは少ないだろうと予想しました。

使用デッキの選択基準

エリア予選のデッキ登録は5/4 17:59までとなっていましたので、使用デッキの選定に入らなければなりません。まず、エリア予選のルールから筆者の中で使用するデッキの基準を定めました。
エリア予選は全試合BO1のトーナメントですので全勝縛りとなります(筆者が出場する予選は5連勝縛り)。よってランクマッチとはデッキの選択基準が変わります。負けが許されず1没も5没も等価値である以上、不利を背負ったらズルズルと負けに向かっていってしまうデッキよりも一発逆転の目があるデッキかつ現実的に5連勝できる可能性があるデッキを選ぶべきだと考えました(この考え方はBO1の各種トーナメントでもそこまで変わりません)。

よってまず筆者の使用候補の中では青単の評価を少し下げて考えることとしました。理由としてはジャバジャックによって継続的なリソースと打点の確保ができていれば非常に強力なデッキではありますが、ジャバジャックを引けなかった時の線の細さや一旦崩された後の立て直し難さ(これは筆者の力量不足の面も多分に含まれています)等引っ掛かる点がいくつかあったためです。ただし、上述の環境予想から青単へのガードを絶対に落とさないことは決めていました。

次に逆転性能という面から見ていくと刃鬼、MRC、祝門が候補に挙がってきます。この3デッキは一撃でゲームを捲る手段を持っていますし、ゲームを進めていく最中にも強力なカードやムーブがしっかり備わっています。ここで筆者が考えたことはゲームを捲る際に必要なカードの枚数と、フィニッシャー換算できるカードの枚数です。

刃鬼
刃鬼は本体さえプレイしてしまえば後はGJで何回勝てるかの勝負になりますのでゲームを捲るために必要なカードは刃鬼1枚と捉えて問題ないかと思います。よって刃鬼(基本2枚、最大3枚)+ピクシーライフ4枚の計6~7枚がフィニッシャー換算できるカードとなります。ババンが絡んでいればドン吸いもこの枠に入れることができるので最大で10枚前後といったところでしょうか。ただドン吸いはゲーム中盤にプレイすることも多いカードですのでこの部分は多少のブレがあるかと思います。また、構築によってはウェディングや王牙が入っている構築も見られますのでこれによっても多少前後しますが概ねこのくらいの枚数かと考えました。

MRC
MRCはMRC着地前の盤面と墓地に落ちているホール呪文の枚数によってブレはありますが概ねMRC1枚をプレイすることがゴールと考えて問題ないと捉えています。よってMRC4枚+リバイヴホール4枚の8枚がフィニッシャー換算できるカードとなり、追加でホネンビーを採用することで更にかさ増しが可能ですので最大10枚前後と考えることができます。

祝門
祝門は祝門という発射台と場に出すクリーチャーの枚数が重要ですが、場面によって最大のバリューを出せるカードが変わります。基本的には祝門+ダークネス&スタインが最大バリューになる場合が多いと考えていますが、ライオネルを絡めたりダークネス×2でハンドを枯らしにいったりと対面、盤面、ハンド差の考慮や攻めの祝門か守りの祝門かで最大バリューがかなり変動するため正確な枚数を計算することは難しいです。ひとまずゲームを捲るカードは祝門1枚&エンコマ2枚の3枚として考えますが必ずしもこの限りではありません。

以上のことを踏まえ、筆者が最終的にエリア予選の使用候補としたのは以下の3デッキでした。

最終候補と使用デッキ

1:青単

青単は最後まで使用候補に残り続けました(5/2時点までは青単で登録していました)。やはり安定感があるデッキではありますし、5回戦を駆け抜けるといった観点でも十分可能性を持ったデッキです。ただ最後まで青単のプレイに確固たる自信を持てなかったことで、5回戦をノーミスで駆け抜けることは難しいだろうと判断し候補から外しました。また全勝縛りというルールの中で、相手の盾に攻撃する回数をできるだけ減らしたかったというのも理由の一つです。

2:シータ刃鬼

シータ刃鬼も最終候補には残っていました。やはり最大の上振れ要素であるメイ様のパワーは凄まじいものがありますし、メイ様が無くてもパワーカードのオンパレードで5連勝することは不可能ではないと思います。しかし、環境を読み違えた構築をしてしまうとまあまあ悲惨な負け方をしてしまう部分が最後に引っ掛かりました。今回は主に青単とMRCに焦点を当て、悠久と王牙で多少祝門に抗えるような構築を考えていました。ただこの構築ではミラー、天門やその他のデッキにコロッと負けてしまう可能性があったので最終的には候補から外しました。
系列としてディメンジョンも考えてはいましたがこちらは青単から上手く勝ちを拾える構築に至らなかったため最終候補の前段階で外れています。

3:赤黒MRC

今回エリア予選で使用したデッキはMRCでした。初期はエンゲージ4枚のリストを使っていたのですが青単の先3ゴーゴンを考え後3でプレイできるカードとしてベリアルを採用しました。そのため当初1枚だったヴォルグサンダーを2枚に増量し、2回に分けて墓地を肥やすルートを用意しました。また、Nワールドで墓地をリセットされた際にホール呪文を引き込めればヴォルグ始動でビートすることがごく稀にあります。
そしてMRCを選択した最大の理由は、前節で述べたゲームを捲るために必要なカードの枚数とフィニッシャー換算できるカードの枚数です。不利な状況で勝ちを手繰り寄せてくれるカードの枚数が多く、かつゴールに必要なマナの数がある程度定まっているので不利な展開になっても捲りに行くプランニングを立てやすい点もプレイする上で助かった部分です。

デッキ決定~当日まで

デッキはMRCに決定したので後は練習あるのみでした。一応練習する上で気を付けた点としてはt1メイ様に絶対キレないことです。本番でも結構な確率で有り得るシチュエーションですので、これにキレていたら始まりません。t1メイ様が通っても冷静にとにかく勝ち筋を探すことに集中するよう徹底していました。
また、筆者はメンタルがかなりプレイに出やすい性質があるのでメンタルの調整には気を払いました。気合が入ったは良いが過度に入れ込みすぎて空回りした経験が幾度となくあるので、今回は前々日まではとにかくリラックスするよう心掛け、前日から少しずつ気持ちを高めていき当日にしっかりメンタルを作るという手法を取りましたがこれは上手くいったと思います。
そして筆者は基本PCでしかデュエプレをプレイしていないので、スマホでプレイすることに慣れるためにデッキ確定後はスマホでプレイしました。これが思ったよりバカにならず、マナ確認や墓地確認、MRCの進化元決定、デスゲの蘇生先決定などマウス操作と指操作では感覚が全く違ったので慣らしておいて本当によかったと感じました。

エリア予選当日

端的に結果を述べると
R1:青単tガガコロ/D 〇
R2:シータヘラクレス?(無色プリン見え)/P 〇
R3:青単/P 〇
SF:非公開/P ×
というわけでTop4敗退となりました。
※最終戦の対戦相手が予選を通過したか確認できておらず、もし通過していた場合デッキがバレてしまうのでアーキタイプは明記しません。

めちゃくちゃ悔しいですがこの日のプレイに関して後悔はしていません。今の筆者にできることはやったと思っています。しかし、単純にヘタクソな事実は変わらないのでこれからも頑張ろうと思える大会でした。

5.おわりに

以上が一般プレイヤーがデュエプレ選手権エリア予選に参加するまでの思考過程になります。おそらく読み辛い点が多く、環境やデッキに対しての理解も浅い部分が多々あったかと思います。ここまでお付き合いいただいた皆様、貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました。



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