【Ninth Pencil】生姜ってしびれるんですか?

今回、Ninth Peel発売1周年記念文字書きリレー企画に参加させて頂く運びとなり、主催のナツさんいつも有難うございます。

概要は以下。


https://summerday.hatenablog.com/entry/2024/03/31/180023


さて、私の担当曲は
Numbness like a ginger
です。


そもそもNumbness like a gingerってどういう意味?と思って調べたら「生姜のようなしびれ」だと。

え、ジンジャーって生姜!?そうなんや!
もしかしてジンジャーエールのジンジャー?
ジンジャーエール飲まないし英語激弱だから知らなかった…


で、なぜ生姜?
なんか生姜の花ってあったよな?
と思ってこれも調べた。
ジンジャーの花言葉「豊かな心」「慕われる愛」
ただ、花はあるけど食用にも薬用にもならないとのこと。
生姜って薬用でもあるのか!
知らなかったことばかりだなあ


さて、生姜のようなしびれということですが、衝撃的な出来事や運命的な出会いがあったときに「心が震える」とか「しびれる」という言い方をすることもあると思うので、そこに焦点を当てて書きたいと思います。

みなさんがしびれた出来事って何ですか?

私はまさしくユニゾンとの出会いがしびれた出来事なのですが。


2009年夏。
当時の私は短大の1回生で、近隣の大学にある軽音サークルに所属していました。
その年に、関西圏の大学何校かから軽音サークルが集まり、学生のコピーバンドフェスのようなイベントが立ち上がりました。
ただこのイベントの出演者は学生だけではなく、ゲストバンドというものがあり、第1回のゲストバンドがUNISON SQUARE GARDEN(とTHE BAWDIES)。

私はスタッフで参加しており、同じサークルからスタッフご一緒することになった先輩が
「俺はUNISON SQUARE GARDENがゲストで来るからスタッフすることにしたんや!」
と仰っていたので、スタッフといえども自由にライブを見てよかったため、せっかくなのでユニゾンのライブを拝見しようと会場へ。
しかし聴く音楽が偏りすぎていた私は(今でも偏りすぎてるけど)、ユニゾンに関する事前知識が何もなく、「SQUARE言うてるぐらいやから4人組なんかなー」と呑気に構えていました。
いざ始まったら「3人なのにこの重厚感!?」と思った…ような記憶はなく(笑)、「ベースの人めっちゃ動くやん…」と思ったことははっきりと覚えています。

ただ、演奏されていた曲達はすごく好みだったし、曲がわからなくて地蔵かましてても置いていかれている感覚もなかったので、とても楽しかったです。


そのあと、会場の裏口で他校から来ていたスタッフの方とお話していたとき、事務所かなにかの車で出ていかれる方がおり、後部座席の窓が全開だったのでふと見ると見覚えのある方…さっき歌ってた人やん!!!
そうです斎藤さんでした。
そうこうしていると斎藤さんがこちらを向いたので目が合う形になったのですが、こちらとしては想定外だったので、
(え!そんな目が合うつもりじゃなかったのに!どうするどうする!ご挨拶したほうがいいよね?でも声が届くかは微妙な距離…!)
ということが頭を駆け巡りました。この間1秒。
私の選択は会釈でした。しかもものすごく雑な会釈。
何やってんだよ!!!

1人で反省していたのですが、斎藤さんが満面の笑みで会釈を返してくださり、
(うわーーー!!!めちゃめちゃいい人ーーー!!!)
と思いました。なんだかチョロいな私。

UNISON SQUARE GARDENね、覚えた!と、帰宅してからYouTubeでMV漁ったのも思い出です。


2011年。
短大卒業と共にサークルは辞めたのですが、別でバンドを組むことになりました。
そのバンドのメンバーに
「チケットあるんやけど行かへん?」とお誘いを受けて、二つ返事で参加したPopulus Populusツアー。
ここで本格的にハマることになるのですが、本当にいろんな奇跡が重なって出会えたユニゾン。
本当に宝物です。
命があるだけですごくお土産になってる。
生きててよかったー!


この曲で命があることを「それっぽっちのこと」と書かれていますが、そのそれっぽっちがどれだけ大変か。

というのも、私、中学1年生の頃に自分の人生を終わらせようとしていました。
どうしたら命を絶てるか、屍のように生きていたときにとあるバンド(ユニゾンではないので割愛)の歌に救われました。
個人的な感覚としてはヒットソングではないのですが、
「どんなヒットソングでも救えない命がある」
と歌うユニゾン、基本的に音楽は命を救うためのものではないし、聴き手に寄り添うものでもない。
でも確かに救われた命がここにあります。

救われなかった友人も居ます。
絶望は誰にでもやってくるものと思いますが、拠り所は多いほうがいい。
そのひとつが音楽だと思っています。


生きててよかった!を繰り返して今までこの世と繋がることが出来ています。
然るべきタイミングで然るべき人やものと出会って、自分を大切に、これからも生きます。


4/12追記:まとめ記事が出ました

https://summerday.hatenablog.com/entry/2024/04/12/000006

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