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皐月賞回顧と日本ダービーに向けて


1、皐月賞レース回顧

 中山競馬場な馬場状態は、午前中は重スタートも午後には稍重まで回復しました。皐月賞の2レース前、同じコースで行われた鹿野山特別では2勝クラスで2.01.0とそこそこの時計が出ました。あんなに雨が降ってもここまで回復するのは今の芝状態の回復の速さを物語っていますね。

 皐月賞前の有力各馬の状態も問題はないように見えました。人気のエフフォーリア、ダノンザキッドともに前走からマイナス体重でしたが、細いようにも写りませんでした。ダノンザキッドはこれ以上テンションが上がらなければいいかなとは感じていました。

 レースはタイトルホルダーが好スタートを切り、外からきたワールドリバイバルを行かせて2番手につけました。人気の2頭はその直後に位置をつけました。エフフォーリアは内、ダノンザキッドは外からレースを運びました。

 1000M通過は、1.00.3と平均的なペースでレースは流れました。思ったよりも落ち着いたペースでレースは進みました。こうなると先行集団で決まりそうだな、と思っていましたが、案の定4コーナーを回り空いた内を着くエフフォーリアがそのまま直線で突き抜け後続に差を広げ圧勝しました。

 2着はタイトルホルダーが粘り切り、3着以降は中団から追い込んだステラヴェローチェ、4着にアドマイヤハダル、5着にヨーホーレイクが入りました。もう1頭の人気馬ダノンザキッドは第4コーナーを回ってから手応えがなくそのまま後退、ブービーの15着に敗れてしまいました。少し不可解な敗戦で人気馬に明暗が完全に分かれてしまいました。

 私の馬券は、タイトルホルダーを抑えていなかったので外れ、記事を購入された方には大変申し訳ありませんでした。ただ、終わったレースは過去のレース、悔やんでも仕方がありません。日本ダービー、菊花賞とクラシック路線は続くのでそれに向けて今日のレースをしっかり分析して今後につなげたと思います。

 では、各馬ごとに振り返ります。

2、各馬ごとの回顧

1着 エフフォーリア

 圧勝でしたね。好位につけて、直線空いたインをついて他馬を突き放すという横綱競馬。4戦無敗で2年連続で無敗の皐月賞馬誕生でしたね。横山武史騎手は5年目で初のGⅠ勝利となりました。去年から一気に勝ち星を伸ばして、本当に信頼できる騎手になりましたね。

 エフフォーリアとのコンビで皐月賞を勝利しましたが、インタビューではこの勝利に喜びを見せながらも次の日本ダービー、菊花賞と先を見つめていたところが立派だと思いました。日本ダービーでは圧倒的な1番人気になるでしょう。5年目で日本ダービー勝利となると最年少でのダービー勝利になりと思います。東京競馬場に代わるのはプラスになりそうですし、本当に楽しみなコンビですね。

 エフフォーリア、横山武史騎手、皐月賞勝利おめでとうございます!

2着 タイトルホルダー

 好スタートを切り、エフフォーリアには直線であっという間に交わされましたが、その後は後続の追撃を凌ぎ切り2着に粘りましたね。ホープフルS4着、ディープ記念勝利という実績はフロックではなくこの馬の粘り強さを示した結果ですね。

 日本ダービーに向け、エフフォーリアとの差は決して簡単に詰められるものではなく、さらに毎日杯組や青葉賞組などが虎視眈々と日本ダービーを狙っています。それらの馬相手にどんなレースを見せるか、日本ダービーでも注目の1頭です。今日の2着は本当にお見事でした。

3着 ステラヴェローチェ

 ステラヴェローチェは最終コーナー外で少しごちゃつきましたが、それに巻き込まれることなく冷静に内をついて3着を確保しました。吉田隼人騎手、冷静な騎乗でしたね。距離延長にも十分に対応し3着、さらに調子を上げて日本ダービーにいければこの馬も楽しみです。

4着 アドマイヤハダル

 アドマイヤハダルも直線でしっかりとした脚を使い4着に入りました。3着馬ステラヴェローチェとはコース取りの差で乗り方ひとつでエフフォーリア以外の馬とは好勝負になりそうです。

5着 ヨーホーレイク

 ヨーホーレイクも終いにしっかりとした脚を使える馬ですね。岩田望来騎手も気負うことなく立派に乗っていたと思います。直線の長い東京コースになればさらにこの馬の持ち味を発揮できるのではないでしょうか。

 6着以下ですが、6着のグラティアスは初めて揉まれる競馬を経験しましたが、それでもしっかりと走れていたので収穫は多いレースではないでしょうか。7着ディープモンスターも初の一戦級相手にしっかりと走っていたと思います。

 期待した馬では、9着ヴィクティファルスは3回の輸送競馬がキツかったのか伸びきれませんでした。13着のラーゴムは小回りの中山コースが合わなかったのかな。左回りの東京や中京コースで見直したい1頭です。

 そして、1番残念だったのは15着に沈んだダノンザキッド。パドックでも若干テンションが高く、レース中にも掛かっているのか頭を上げるシーンがありましたが、いくらなんでも負け過ぎです。馬体に故障が発生していなければいいのですが。力のある馬だけに立て直しが必要でしょう。

 以上各馬ごとに振り返りました。

3、日本ダービーに向けて

 さて、ここからは5月30日の日本ダービーに向けての記事です。今日皐月賞を勝利したエフフォーリアは2冠に向けて圧倒的な1番人気に臨むことになりそうです。もちろん本番日本ダービーでも最有力候補です。

 その皐月賞馬エフフォーリアに対抗する馬が出てくるか注目されるのは毎日杯の1、2着馬シャフリヤールとグレートマジシャン、そして再来週の土曜日に行われる青葉賞組です。

 毎日杯の勝ち馬シャフリヤールは共同通信杯でエフフォーリア相手の3着に敗れていますが、血統的にも成長力がありますし、逆転に向けてしっかりと仕上げてくるでしょう。2着馬グレートマジシャンはNHKマイルCに出走予定でそこで結果を出して、馬の状態が問題なければ日本ダービーに向かうでしょう。この2頭は日本ダービーに向け注目馬です。

 また、青葉賞にも注目です。青葉賞は日本ダービーと同じ東京競馬場2400Mを舞台に行われるトライアルです。青葉賞組からは日本ダービー2着馬は多数輩出していますが、勝ち馬となると未だに出ていません。ただ、今年はこの青葉賞にも楽しみな馬が多数出走を予定しているので注目馬を紹介します。

①ワンダフルタウン

 新馬戦はダノンザキッド相手の2着、続く未勝利戦を大楽勝しました。萩Sではシュヴァリエローズ相手に3着、その後の京都2歳Sで初重賞勝利を果たしました。

 弥生賞ディープ記念、皐月賞出走を予定していましたが、爪の状態が芳しくなく回避し、青葉賞から日本ダービーに矛先を向けてきました。

 元々GⅠ級の相手と走っってきただけに力と実績はこのメンバーでは最上位でしょう。あとは状態面。今週は、坂路で併せ馬、しっかりと先着しており、あと2週間でしっかり仕上げることができれば。

 日本ダービーに向けて賞金面の余裕はありつつも下手な競馬はできないでしょう。期待馬だけに大注目です。

②アオイショー

 新馬戦で勝利したのちに、いきなりホープフルSに挑戦するも勝ったダノンザキッドから0.7差つけられ7着に敗れました。

 その後、4ヶ月の休み明けで挑んだ山吹賞では、中団待機から直線外に出し鋭く伸びて快勝しました。成長ぶりが窺えるレースで青葉賞でも非常に楽しみです。

 課題は、この時期の東京競馬場はスピード馬場で先行有利になりやすいのでその時計に対応できるかが一つ鍵になりそうですが青葉賞注目馬の1頭でしょう。

③ノースブリッジ

 2戦2勝、ともに中山2000Mを逃げ切り勝利ということで青葉賞に出走を表明しています。中山で結果を出しているだけに皐月賞で見たい馬でしたが、中間の状態を見て青葉賞に向かってきました。

 力はある馬だけにワンダフルタウン同様に状態面が気になるところでしょう。状態を立て直して出走できれば、東京の逃げ先行有利の馬場も味方する可能性があります。

 初距離、調整面、初の東京と課題は多いですが楽しみも多い馬です。

以上青葉賞注目馬3頭を取り上げました。この他にも前走水仙賞勝利のレッドヴェロシティ、前走共同通信杯4着から青葉賞を目標に仕上げてきているキングストンボーイ、弥生賞では7着と敗れましたが強烈な末脚を持っているワンデイモアなど注目馬多数出走を予定しています。

 例年ダービーではなかなか結果が出ていないですが、今年はどんなレースになるか注目です。

4、まとめ

 皐月賞を圧勝したエフフォーリアは今後が非常に楽しみです。ただ本番の日本ダービー、横山武史騎手のプレッシャーは想像を絶するものがあります。エフフォーリアは2冠に向け十分な力があるので、そのプレッシャーに打ち勝つことができるか日本ダービーは注目のレースになります。

 また、皐月賞で敗れた馬の中にも東京競馬場に舞台が変わり一変の余地がある馬もいるので、ダービーまでの調整にも注目です。

 そして、皐月賞には出走していない毎日杯組の調整と青葉賞組から候補が出てくるのかも注目です。

 混戦と言われながらも終わってみればエフフォーリアの1強という結果でしたね。日本ダービー、菊花賞と距離が伸びていくなかで各馬がどんなレースを見せるか楽しみです。

 記事は以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。


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