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日本ダービー回顧

 こんにちは。日本ダービーが終わりました。長年競馬をやっていると、日本ダービーが終わると競馬の1年が終わったと感じてしまいますね。ただ、秋にも菊花賞や古馬とのレースが待っているので、ここからがリスタートですね。

 その意味で、レース回顧と秋に向けての展望を書きたいと思います。

1、日本ダービーレース前の雰囲気

 まず、8レースに日本ダービーと同距離の青嵐賞(4歳以上2勝クラス)が行われたので、まず回顧します。

 1000M通過が59.3と逃げたフラッフィーベアが大逃げをするも2番手以降はスローペース。道中2番手追走のシンガリ人気リーヴルが抜け出して後続を押し切って勝利しました。2着は馬場の真ん中から追い込んだ3番人気アイブランコ。3着は、2番人気エドノフェリーチェ。

 ラジオNIKKEIの解説の飯田さんも言ってましたが、ロジャーバローズが勝利した日本ダービーのようなレースになりました。勝ちタイムの2.23.2は逃げ馬が飛ばしたことを考えても非常に早いタイムで、ダービーでは2分22秒台のタイムが出そうだなと思いました

 この結果を見ると、日本ダービーも同じような展開になる可能性もあり、タイトルホルダーも怖い存在かもしれません。

 10Rの前に雨が降りましたが、一時的なもので安心しました。レースの結果には大きな影響は出ないと思いました。ダービー直前の10Rですが、1000M通過58.0とペースが流れたのもありますが、1.44.3というレコードに0.1まで迫る早いタイムの決着。ダービーの決着タイムもレコード決着の予感が漂ってきました

 馬体重が発表されての感想ですが、有力各馬は順調だなという印象です。エフフォーリアはプラス6kgは前走減った分を戻した印象ですし、他の有力馬も大きな馬体重の増減はなく一安心しました。

 そして、パドックの各馬の気配です。人気各馬の雰囲気ですが、エフフォーリアの雰囲気は抜群、シャフリヤール、ワンダフルタウン、グレートマジシャン、サトノレイナスどの馬の抜群の仕上がりです。穴馬の中では、グラティアス、ヨーホーレイク、タイトルホルダーも抜群の仕上がりです。その馬も雰囲気は良く、あとはこのままレースまでいってほしいとおもいました。

 レース発走10分前、広瀬香美さんが国家独唱。日本ダービーとジャパンカップ前には君が代の独唱がありますが、この瞬間は本当に緊張マックスですね。どんな結果になるか、本当に胸がドキドキしています。

2、日本ダービーレース回顧

 そして、2年ぶりの大観衆の拍手が府中競馬場に鳴り響き、ファンファーレ。いよいよ日本ダービーがスタートしました。

 各馬揃ったスタートから予想通り、大外からバスラットレオンがハナに立ちタイトルホルダーが2番手、エフフォーリアはそのすぐ後ろにつけ、エフフォーリア目掛けてサトノレイナス、ヴィクティファルスがポジションを上げていき、エフフォーリアのすぐ後ろにシャフリヤールがつけていました。グレートマジシャン、ワンダフルタウンも中団につけました。

 1000M通過は1.00.3と思ったよりも落ち着いた印象です。このスローペースを見てか最終コーナーでルメール騎手騎乗のサトノレイナスが一気に外から先頭に追い付き、エフフォーリアは少し位置取りが下がったところで最後の直線に向きました。

 中団の開いたところからエフフォーリアが抜け出しを図るところを、エフフォーリアと同じ馬場から追い込み最後はエフフォーリアの内から追い込んだシャフリヤールがゴール前で並んで写真判定。3着争いもステラヴェローチェ、グレートマジシャン、サトノレイナスのハナ差の大接戦。非常にワクワクしました。

 わずかにシャフリヤール有利かなと見ていましたが、写真判定の結果は1着シャフリヤール、2着にエフフォーリアその差はわずかハナ差でした。勝ちタイムは2.22.5という非常に早いタイム。非常にレベルの高いレースでした。

 そして、ゴール後は観衆からの大きな拍手が本当に観客を入れてレースができたことが本当に良かったと思いました。毎年そうですが、日本ダービーのレース後は胸にジーンときますね。

3、日本ダービー各馬ごとの回顧と秋競馬への展望

1着 シャフリヤール

 見事な勝利でしたね。最終コーナーで各馬が仕掛ける中しっかり足を溜めたのが最後の鋭い伸びにつながったと思います。

 最後の直線で、有力各馬がのびあぐねる中、この馬だけ先に抜け出したエフフォーリアめがけて追い込んできました。最後差し切った内容はお見事でしたし、本当に強い内容だったと思います。

 兄のアルアインは皐月賞を勝利しましたが、シャフリヤールで日本ダービーを勝利。秋は、菊花賞に向かうのか天皇賞・秋に向かうのかはまだわかりませんが、菊花賞に向かうのであれば2冠の可能性も十分ありそうです

 毎日杯、日本ダービーと早い時計決着が続いたので、まず夏はゆっくり休養して秋の大きなタイトルに向けて更なる成長を期待したいですね。

 鞍上の福永騎手は、ワグネリアン、コントレイルにつづき日本ダービー3勝目。去年のコントレイルに続き2年連続の日本ダービー勝利となりました。ダービーを3勝するというのは素晴らしいです。

 今日の日本ダービー勝利本当におめでとうございます!

2着 エフフォーリア

 エフフォーリアはハナ差及ばず2着でした。ただ、各馬からマークされ最終コーナー前で一度はポジションを下げて、そこからまた伸びてきた内容は非常に強いものですし、改めてこの馬の強さを感じたレースでした。

 横山武史騎手惜しくもダービー勝利はなりませんでしたが、厳しいレースで2着にきた内容は非常に立派ですし、この経験を糧に来年以降の日本ダービーも期待したいですね。

 エフフォーリアの秋に向けてですが、まず夏場はゆっくり休養して、秋の大きなレースに向けてしっかり休んで欲しいですね。そして、秋は菊花賞に向かうのか、それとも天皇賞・秋に向かうのか、ローテが非常に注目されますね。関東馬で東京競馬場での実績もあるので個人的には天皇賞・秋に挑戦して欲しい気もしますが。ローテーションについても注目される1頭です。

 非常に悔しい2着ですが、厳しい競馬を強いられても2着というのは本当に立派ですし、今後に向けてもさらに展望の広がるレースでした。

3着 ステラヴェローチェ

 3着争いは、外の3等が鼻差の接戦でしたが、3着争いを制したのはステラヴェローチェでした。グレートマジシャン、サトノレイナスが早めに仕掛ける中でしっかり3着を確保できたのは非常に大きいですね。

 吉田隼人騎手、先週は本当に悔しいレースでしたが、今週はその悔しさを少しでも払拭するレースができたと思います。去年91勝、成長著しい騎手なので今後の活躍が本当に楽しみです。

 ステラヴェローチェは、秋に向けてどんなローテを組むのか、菊花賞に進むのか、それとも別路線に行くのか、注目したいですね。

4着 グレートマジシャン

 私の◉グレートマジシャンは4着と馬券内に絡むことはできませんでしたが、初のG1挑戦で本当に頑張って走りました。

 シャフリヤール1着、グレートマジシャン4着と毎日杯組のレベルの高さを改めて示した結果となりました。

 馬自身は成長していますし、今後の成長次第ではG1でも勝負になる馬だと思います。今後の成長が非常に楽しみです。

5着 サトノレイナス

 サトノレイナスは今日は外から積極的な競馬をしましたね。エフフォーリアをしっかりマークし4コーナーでは一気に上がっていき先頭に取りつきました。

 ただ、やはり仕掛けは早かった印象。最後は、外で粘っていましたが5着でした。それでも勝ったシャフリヤールからは0.2差ですから馬は本当に力があります。

 秋は、秋華賞に進む可能性が濃厚ですが、牝馬同士であればソダシがいますが十分勝負になる馬でしょう。

6着以下の馬についてです。先行したタイトルホルダーは6着に粘りました。上位5頭は非常に力のある馬なので、外差し有利の馬場状態を考慮すると6着も十分に頑張っていると思います。逃げ先行有利の馬場状態になれば今後も当然注目すべき1頭でしょう。

 7着ヨーホーレイク、8着グラティアスも現時点での力は出し切っていますね。夏場の成長次第では、菊花賞で非常に楽しみな馬になると思います。ワンダフルタウンは10着、苦しいレースになってしまいましたね。最後の直線伸びあぐねたのは、ちょっとわかりませんね。他の馬が強かったということでしょうか。秋以降の巻き返しに期待したいです。

4、まとめ

 日本ダービー、非常にレベルの高いレースでした。上位5着までに入った馬は非常に力がありますし、秋以降の古馬相手でも十分に戦えると思います。

 シャフリヤールは菊花賞で2冠を目指しそうです。順調に夏を過ごし、エフフォーリアが出走しなければ菊花賞候補筆頭になるでしょう。

 エフフォーリアは惜しくも2着でしたが、これで菊花賞ではなく天皇賞・秋という選択肢も出たので、どちらに向かうのか注目です。

 日本ダービーが終わり、来週からは2歳馬がデビューします。来年のダービーに向けて新馬戦にも注目していきたいですね。特に安田記念の日の新馬戦からは、サリオスなど大物も出てきているので注目です。

 日本ダービー回顧記事は以上になります。来週は安田記念があります。グランアレグリアが連覇に向けて圧倒的人気に支持されそうですが、インディチャンプ、シュネルマイスターなど気になる馬も出てくるので注目のレースです。安田記念についても記事は何本か書いていくので、予想の参考にしていただけると幸いです。

 最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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