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府中牝馬S最終予想&英チャンピオンSについて

こんにちは。

今週の中央競馬、注目はソダシが出走する秋華賞ですが、土曜日にも東京競馬場で府中牝馬Sの重賞が組まれているのでこちらのレースの予想をしたいと思います。

1、府中牝馬Sの歴史

予想の前に府中牝馬Sの歴史について簡単に記事にしたいと思います。ただ出走票を見てレースを予想するだけではなく、重賞レースの歴史、どんな経緯を経て現在に至るのかを知ることも競馬をより楽しむためには必要だと考えています。

このレースの始まりは、1953年。当時は東京牝馬特別の名称で創設されました。最初は、2000Mで始まりましたが、その後1600Mに変更されました。1996年にエリザベス女王杯が古馬にも開放されると、距離は1800Mに変更され、同レースの重要な前哨戦に位置付けられました。

レースの格付けは、1984年よりGⅢに、2011年にはGⅡに格上げされ、エリザベス女王杯ともさらに関連の深いレースとなりました。

GⅡ格上げ後の優勝馬を見ると、非常に豪華な顔ぶれです。2013年には、前年度のヴィクトリアマイルを勝利したホエールキャプチャ、2016年には、次走エリザベス女王杯を勝利し、引退戦の有馬記念では2着の実績があるクイーンズリング、2017年にはこの年と翌年のエリザベス女王杯2着の実績を残したクロコスミア、2018年には秋華賞馬で世界でも活躍したディアドラ、そして去年の優勝馬は有馬記念で2着と好走したサラキアと前年度のGⅠ勝利や、このレースを勝利した後もGⅠで好走する活躍を見せており、その意味でも非常に注目のレースを言えると思います。

なお、このレースの1着馬にはエリザベス女王杯の優先出走権が与えらえれます。

2、府中牝馬S有力馬について

それでは、今年の注目馬を見ていきます。

まず、1番人気になっているマジックキャッスルについてです。去年の秋華賞ではデアリングタクトの2着に入り、その後のレースでも馬券街から外れない堅実な走りを見せています。しかも、秋華賞以降は、中京、阪神、東京、函館とどの競馬場でもしっかりと結果を残しているのはこの馬の強みだと思います。この馬は差し馬なので、差しでここまで安定した実績を残せているのは、馬も成長していると思いますし、感覚を空けながら使っているのでレースの疲れもないことがこの馬のいいところです。

懸念点は、当日の東京競馬場の天気予報でしょう。当日の東京は雨予報となっており、重馬場で行われた桜花賞では12着と唯一掲示板を外す結果に終わっています。前走のクイーンSでは直前の雨でしたが、そんな中でも2着としっかりと好走しており、力のいる馬場でも適応できる能力を示しました。

続いては、予想オッズで2番人気に支持されているデゼル。この馬も終いの末脚の爆発力、瞬発力が魅力の馬です。その力を存分に発揮したのが、今年の阪神牝馬S。5F通過58.8のミドルペースを、ラスト3F32.5という爆発的な末脚を披露しマジックキャッスルにも先着しました。マジックキャッスルほどの安定感はありませんが、末脚の魅力はこのメンバーの中に入ってもトップクラスです。距離も1800Mであれば十分に守備範囲だと思います。

この馬も懸念されるのは馬場状態でしょう。今まで良馬場か稍重でしか走ったことはありませんが、重馬場になってよくなるイメージはわかないので良馬場のスピード決着が理想でしょう。

人気馬2頭が、重馬場への不安はあるので、馬場が悪化すれば混戦模様になってくると思います。

続いて、予想オッズでは4番人気になっている近親にジェンティルドンナがいる素質馬ドナアトラエンテ。前走のクイーンSでは、最後の直線で失速し、11着と大敗してしまいましたが、今回は得意の東京競馬場に戻ります。この馬の持ち味が存分に発揮されたのは、2走前に新潟競馬場で行われた福島牝馬Sです。道中は、中団の外を追走し、直線では一瞬の切れ味こそないものの最後は長い末脚を繰り出し2着に好走しました。この時は、良馬場でしたが新潟競馬場の芝はだいぶ痛んでおり、20年くらい前の芝を思い起こさせるような馬場状態でした。力の必要な馬場状態でも好走できるのはこの馬の強みでしょう。持久力勝負になれば十分に勝機はあると思います。

中山牝馬Sのような極悪馬場状態になるとかなり厳しいですが、重馬場までなら十分に適応できると思いますし、重馬場になると注目したいのはこの馬ですね。素質馬で人気先行の感はある馬ですが、いつ重賞をとってもおかしくない力はあると思います。今回は鞍上にルメール騎手を確保することができたのは何よりも心強いです。初重賞制覇に向けて好走を期待したいですね。

以上、注目馬として3頭を取り上げましたが、他にも穴馬候補はたくさんいるので、馬場状態がとにかくキーになりますが、波乱の余地も十分にあると思います。

※追記 金曜日時点での明日の東京競馬場の天気予報を見ると思ったより、午前中には雨は止みそうですが、どこまで雨が降るかが一つ鍵になってくると思います。

3、レース展開予想

続いて、枠番確定後のレース展開予想です。

枠順確定後の感想は、有力馬は内と外にバラけた印象です。スマートリアンは1枠2番、アンドラステは2枠4番とうち内枠に入りました。対する外枠に入ったの人気馬は、マジックキャッスルは7枠13番、7枠15番のドナアトラエンテ、大外枠の8枠17番のデゼルです。

レース展開ですが、先行する馬はいますが、ハイペースで明確に逃げる馬もいないためペースは緩みそうです。スローペースになると人気馬がどの地点で仕掛けるかがまず結果を左右する重要なポイントでしょう。

人気のマジックキャッスル、デゼルは外を引いたので、好スタートからできれば馬群の中団、馬場の内目のポジションを確保しロスなく追走したいでしょう。

ドナアトラエンテは、好スタートを切って少し押し出して先行集団につけたいところでしょう。ルメール騎手もその辺りは、よくわかっていると思うので可能な限りロスなく競馬を進めてきそうです。

対する、内枠の人気馬スマートリアンは、最内枠を活かして逃げるであろうローザノワールの直後につけたいところですね。アンドラステも好位から追走し中京記念の時のように抜け出して直線で粘り込みを図りたいところでしょう。

先週の開幕週の馬場を見る限りでは、差し追い込み馬も来ていました。広い東京コース、よほどのスリーペースにならない限りは、差し追い込み馬も十分に台頭する今の馬場状態だと思います。

気になる東京競馬場の天気ですが、金曜日時点では、まとまった雨にはなら無さそうですが、馬場状態がどうなるかは一つの大きな鍵になりそうです。

勝ちタイムも、スローを考慮しても1分46秒台の好タイムは出るでしょう。

4、府中牝馬S最終結論

以上のことを踏まえて府中牝馬S最終結論にいきたいと思います。

◉2 アンドラステ

◉は内枠を活かしての好走を期待してアンドラステとしました。

調教では2週連続でCWで好タイムをマークし、夏に使った疲れも全く感じさせません。

この馬の強みは先行力と長くいい足を使って伸びる馬なので、東京の長い直線でも十分に粘る力はあると思います。

この馬は、多少力のいる馬場になっても好走できる力はあると思います。岩田望来騎手もこの馬とは結構コンビを組んでいるので馬の特徴は熟知していると思います。

ロスなく運んで好走を期待したいですね。

◯13 マジックキャッスル

相手本線はマジックキャッスル。この馬の強みはなんといっても崩れない安定感です。

今回のメンバー構成を見ても実績、能力は上位で力のいる馬場もこなせるので軸にするならこの馬の馬連や3連系の馬券を中心に組み立てるのが最も確率が高いと思います。

気になるのは、調教での反応が若干イマイチに感じたことですね。1週前、最終と時計自体は悪くないですが、反応を見るとあくまで次走のエリザベス女王杯を見据えての仕上がりに感じますね。

ただ、このメンバーでは力は上位ですし、凡走することは考えzっづらいですね。

▲7 シャドウディーヴァ

▲は去年のこのレース2着馬シャドウディーヴァにしました。

東京競馬場は重賞でも好走していますし、コース適正については申し分ないと思います。あとは、馬場状態です。力のいる馬場になると多少の割引は必要ですが、稍重くらいまでなら十分に適応できると思います。

鞍上の福永騎手も心強いですし、人気も4番人気と思ったより人気していない印象です。この人気であれば積極的に狙いたいですね。

以下、△17デゼル(大外枠、他馬との斤量比、馬場状態と克服する課題は多いですが、春にはマジックキャッスルにも線直するくらいの実力馬。良馬場であれば。勝利まで十分に考えられると思います)15ドナアトラエンテ(前走は流石に負けすぎの感もありますが、得意の東京競馬場で鞍上ルメール騎手を考慮すると無視はできない。)

印はここまでとします。印を打たなかった馬で気になるのは、スマートリアン。米子S2着、京成杯AH4着とこの夏に着実につけています。最内枠もゲットできましたし、ロスなく立ち回れば好走の余地は十分にあると思います。ただ、他にも強い馬がおり、流石に印は回らなかったです。

とにかく馬場状態がキーになると思います。エリザベス女王杯の前走戦として、今年も非常に楽しみなメンバーが揃いました。どんなレースが展開されるか非常に楽しみですね。

5、今夜の競馬について

今週の注目はソダシが出走する秋華賞ですが、海外でもアスコット競馬場で注目の英チャンピオンSが行われます。

アスコット競馬場は、スタートからゴールまで高低差22Mある海外な中でも非常にタフなコースです。スピード以外にもスタミナ、道中のペース配分など非常に難解なコースになっています。

このレースの注目は、ミシュリフとアダイヤーでしょう。ミシュリフは、前走の英インターナショナルSで6馬身ぶっちぎる快勝をしています。凱旋門賞をパスして、このレースに標準を定めて調整してきました。最内のゲートからのスタートもいいですし、ローテも加味するとこの馬が人気の中心になりそうです。

対するアダイヤーは、前走の凱旋門賞4着からの中1週での非常に感覚を詰めたローテになっています。凱旋門賞は馬場が良くない中の非常にタフなレースだったので、その疲れがどこまで残っているかの見極めが非常に重要だと思います。万全の状態であればミシュリフとも十分に戦えると思いますし、この2頭の直接対決は非常に楽しみですね。

あとは、最内枠をゲットしたアディブ去年の同レースの勝ち馬で、今年はクイーンエリザベスSを勝利したのちにエクリプスSでもセントマークスパシリカから3 1/2馬身差の2着と好走しました。今回出走するミシュリフに先着しており、実力的には上記2頭とも十分互角に戦えると思います。個人的な◉はこの馬ですね。

今日は、英チャンピオンS以外にもGⅠレースが組まれる英チャンピオンズデーです。グリーンチャンネルでレースの模様は放送されるので、今日は夜まで競馬を楽しむことができますね。

今週も中央競馬を存分に楽しみましょう。

記事は以上になります。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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