答えをすぐに求めない
こんにちは。
今回は、答えをすぐに求めないことも時には大切ということを記事にしたいと思います。
今の時代は、ネットが発達していることですぐに検索することができますし、調べるための時間も削減する事ができます。
非常に素晴らしい世の中になったと思います。
ただ、一方で弊害もあると思います。私自身も罠にハマっていると思います。
その点について考えたいと思います。
書店に並ぶハウツー本
今、書店を覗いてみると店頭には、「〜の仕事術」「〜時間術」「すぐに儲かる〜投資法」など多くのハウツー本が並んでいます。
これらの本が店頭に並んでいるということはそれだけこれらのジャンルの本の需要があるということの裏返しであると思います。
私自身、以前はよく読んでいましたが、最近はあまり読まなくなりました。
理由は後述しますが、著者が上手くいった方法の一つということで読んで、ハウツー本に書かれている内容を全て実践しようと考えるのは少し考えものだと思います。
参考になる部分だけを取り入れる事が非常に大切な事なのではないかと感じます。
乗り換えアプリや予約サイトは便利だが
旅行や仕事の移動で非常に便利なのが乗り換えアプリ。
アプリをダウンロードして、出発駅、到着駅、時間と日付を入力したら、効率的な移動方法がすぐわかるという非常に便利なものです。
今や鉄道の時間や経路を調べる必需品と言っても過言ではないと思います。
私自身も旅程や移動の計画を立てるときによく使います。
非常に便利な反面、アプリで旅程の交通手段が全てわかってしまうので、旅行先で目的地までの場所や路線を尋ねる機会は大幅に減少しました。
今や、誰と話さなくても1人で旅行を完結できてしまいます。
新幹線や飛行機、高速バスの発券はオンラインや券売機で可能です。
旅行先のレストランの注文でも発券機で注文し、会計は機械で行っているチェーン店も増えました。
さらにホテルでもアパホテルの1秒チェックインや変なホテルのようなロボットがフロントに立ってチェックイン手続きを行う非接触型のチェックインを行っているホテルもあります。
チェックアウトは、キーを専用の返却BOXに入れればいいだけというホテルも多いです。
さすがにレストランやホテルは、会話なしで利用できる場所は限られていますが、今後は少子化の人手不足や人件費削減のIT化の観点から増加していくものと思われます。
私自身、誰とも話さないソロ旅行というのをコロナウイルス新規感染者が落ち着いていた2021年に実行した事があります。
切符は新幹線の往復切符は券売機で購入して、食事は自動レジのスーパーを利用、ホテルは非接触型の変なホテルを利用しました。
誰とも話さないで旅行というのもある意味新鮮ではありましたが、やはりこの旅行を毎回続けていくと味気ないように感じます。
目的地までの過程の楽しみ方の減少
なぜ味気ないように感じたか。
やはり、楽に目的まで達成できてしまうからだと思います。
乗り換えアプリは、出発駅と到着駅を入力してしまえば、目的地までのさまざまな交通手段を提示してくれます。
では、アプリはない時代はどうだったのかというと時刻表で列車の時刻を調べて駅で購入するという形でした。
時間も窓口の人件費もかかりますから非効率ではありますが、自分で調べて、窓口で駅員さんから購入する中でもっと最適な交通手段が提示されるということもあったのではないでしょうか。
テレビ番組で路線バス乗り継ぎの旅がヒットした背景には、制限時間内に目的地に到着できるのかというハラハラ感があると思いおます。
それ以外にも目的地までの最適な路線バスの乗り継ぎ方法を観光案内所やバスの運転手の方に聞き取りながら旅を進めるという旅行の進め方にあるのではないでしょうか。
乗り換えアプリやGoogleマップが発達した今は、観光案内所の人に確認しながら旅行を進めるということはありませんから。
今は、常にコスパが叫ばれている世の中です。
正直、コスパを考えると旅行自体、コスパが良くないです。お金も時間もかかりますし、今はYouTube等で見る事ができます。
では、何が旅行の魅力かといえば、目的地までの景色を見ること、普段の生活では触れ合うことのできない人との触れ合いや体験などが挙げられるのではないでしょうか。
今、若者の旅行離れが叫ばれている背景には、上がらない給料、インフレによる物価上昇という原因もあるかもしれません。
ただ、個人的に感じることは、途中の経過をすっ飛ばしてすぐに結果を求めてしまうことも大きいように感じます。
電車の中で車窓を見ている人は少数派でほとんどの人がスマホをいじってますよね。
個人的に旅行の楽しみは普段ないことを体験することにあると思うので、目的地の景色を見るだけならネットで十分でわざわざ休日の時間を使い大金を払って旅行する必要もないように感じます。
結果ばかり求めてしまう弊害として個人的に考えられるのは下記の点です。
3M思考
3Mというのは、「無理、無駄、めんどくさい」の頭文字をとって、独身研究家の荒川和久氏が本の中で紹介した未婚男性の特徴を表した言葉です。
ただ、この3Mは未婚男性に限らず、あらゆる事象に対して応用できます。
旅行についていえば、
給料少ないし、仕事で疲れているから、旅行に行くのは「無理」
友達がいないから、1人で旅行に行くのは「無理」
旅行にかけるお金と時間が「無駄」
ホテルや交通手段の予約が「めんどくさい」
のように、だいたい人間はできない理由づけはいくらでもできてしまいます。
私自身も、この3M思考でやらないで後悔したことが山ほどあります。
結局、答えをすぐに求めようとすればするほど、やらない、できない理由を自分自身の中で作り上げてしまいます。
ただ、目標は当然あるので、効率よく目標を達成するために頼ってしまうのがハウツー本やYouTube、ネットのブログです。
これらのツールだけに頼って、結局「でも自分には、、」と思って、何も自行動しなくなることは多いのではないでしょうか。
逆に自分が興味関心のある領域に関しては「面倒くさがらず、無理な事も厭わず、無駄を楽しむ」という矛盾した行動をとります。
もう10年以上前にはなりますが、全盛期時代のAKB48の写メ会、握手会に参加するためにCDを何枚も予約して購入しました。
人気メンバーは、応募が殺到するため、1枚購入してもなかなか当選することはできません。
なので、計10枚くらい申し込んだ記憶があります。購入するのは、当選した分のCDのみですから、5枚くらいでしょうか。
ただ、写メ会に参加するためには、CD以外にも会場までの交通費、宿泊費もかかりますから、これらの費用全て含めると数万円を要しました。
第3者から見れば、たった数秒の人気アイドルとの握手や写真撮影のために聴きもしないCDを何枚も購入するのは馬鹿げていると思われているかもしれません。実際にAKB商法と呼ばれ、物議を醸しました。
ただ、好きなアイドルを目の前に見れて握手や写メを撮れるチャンスは何事にも変え難いという思いを当時は抱いていました。
結局、モノやサービスを提供するときには、この「無理、無駄、めんどくさい」という感情を乗り越えさせる必要があります。会いに行けるアイドルというのは、この3M感情を乗り越える必要があります。
少し脱線してしまいましたが、自分が本当に心からやりたいと思うことこそ本当に途中の過程を乗り越えれることだと思います。
最後に
今は、ネットで検索をかければ、画像や動画ですぐにいろんなものを目にする事ができます。
そうするとなんだこんなもんかという感情になりがちです。
古代ローマの哲学者で哲学の父とも呼ばれるソクラテスは、「無知の知」という概念を提唱して、無知だあることを知っているということこそが重要であると述べています。
つまり、「自分がいかにわかっていないかを自覚せよ」ということです。
自分がいかに知らないかを知っているからこそさらに深いこと調べようとするし、行動に起こす事ができます。
知っている、自分にはわかっていると思い込んでいるだけで本質がわかっていないことは無数にあります。
わかっているつもりになって結局自分にはできないとなると結局何もしなくなります。
特に年齢を重ねれば重ねるほどその傾向は強くなってきます。
自分にはわからない事が無数にあるし、人生は限られているのだから限られた中で自分が興味のあることを調べたり行動することを大切にしたいですね。
そうすれば、暇な時間はなくなりますし、ワイドショーを見て批判したり、Twitter、5ちゃんねるで他者に対して誹謗中傷しているような時間はないと思います。
そのためにも答えをすぐに求めたり、すぐに結論づけるのではなく、本当にそうかと思うことや別の視点で調べること、実際に行動してみることが大切なことだと思います。
記事は以上になります。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
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