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日本ダービーステップレースについて

 こんにちは。

 今日は、日本ダービーのステップレースについて記事にしたいと思います。

 先週のオークスは私の最終予想自体は、△△といまいちでしたが、ステップレース注目馬で挙げた2頭が1、2着だったのでダービーでもステップレース注目馬には力を入れて書きたいと思います。

 中心となるのは皐月賞なのは間違い無いですが、他にも注目レースはあるのでそれらのレースについても解説していきたいと思います。

1、皐月賞

 まずは、最重要ステップレース皐月賞について解説します。

ハロンタイム 12.1 - 11.7 - 12.5 - 11.9 - 12.1 - 11.4 - 11.9 - 12.1 - 12.3 - 12.6
上り 4F 48.9 - 3F 37.0    勝ちタイム2.00.6
1着 エフフォーリア 2着 タイトルホルダー 3着 ステラヴェローチェ 4着 アドマイヤハダル 5着 ヨーホーレイク 6着 グラティアス 7着 ディープモンスター 9着 ヴィクティファルス 13着 ラーゴム

 前半1000M通過は1.00.3という前半と後半が全く同じ平均ペース。勝ったのは、道中3、4番手追走から最内を突いて抜け出した2番人気のエフフォーリア。中山の小回り適正が疑問視されていましたが終わってみれば杞憂に終わりました。2着以降には3馬身という決定的な差をつけており、ダービーでも最有力視される馬です。さらに東京競馬場では、共同通信杯を快勝している舞台。2400Mの距離が鍵ですが走りを見る限りは問題なさそうです。関東のリーディングジョッキー横山武史騎手初のダービー勝利なるか注目の1戦です。

 2着タイトルホルダー。スタートを決めると上手くスローペースに落として、2着に逃げ粘りました。これは田辺騎手の見事な騎乗でしたし、ダービーではバスラットレオンの出方次第ですが、2番手につけても競馬はできますし、その意味では皐月賞よりもさらに楽な展開が予想されます。今の東京は比較的外差しが効いている馬場とはいえでもスローペースになれば当然前残りの可能性も高いです。その意味でもマークは必要だと思います。

 3着ステラヴェローチェは、馬場の内からロスなく立ち回り最後は逃げ粘るタイトルホルダーに迫りました。この馬にとっては、距離延長が大きな鍵になりますが、皐月賞のは後方を見る限りは距離延長の不安はなさそうです。あとは天気。この馬は2歳時に不良馬場で圧勝した経験があるので馬場悪化は歓迎でしょう。今の所、日曜日の東京競馬場は晴れ予報ですが、この時期ですから天気の急変の十分考えられます。天気予報については毎日チェックした方がいいでしょう。

 4着アドマイヤハダルは、ルメール騎手が上手に乗った印象です。もちろん馬の力もありますが、今回は先週オークスを勝利したMデムーロ騎手に乗り替わりとなります。この馬とルメール騎手はあっている印象があり、どんな競馬を見せるか非常に楽しみです。

 5着ヨーホーレイクも2着までとはそこまで大きな差はありません。通ったコースの差も大きいでしょう。終いは確実に脚を使ってくる馬なので、東京替わりは大歓迎でしょう。今回は川田騎手への乗り代わりとなります。川田騎手がこの馬の魅力を引き出すことができるか注目です。

 6着グラティアスは大外枠からの発走だったので無理に前に行くようなことはせずに差し競馬を選択しました。初めての競馬のスタイルで2着とほとんど差のない6着ですからダービーでも馬券内にくる力は十分にあります。あとは、枠順と追い切りの状態次第です。

 7着のディープモンスターは後方から一気の末脚でした。力は十分にありますが、気になるのは状態面。京都新聞杯を回避して皐月賞からの直行となりますが、回避の影響はあるのか追い切りの動きや陣営のコメントで判断したいと思います。

 9着ヴィクティファルスはこのダービーで4戦連続の輸送となります。前走は先行前残りの競馬でこの馬の末脚不発に終わりましたが、今の東京の外差しが利く馬場なら当然上位に食い込む可能性はあります。あとは輸送競馬が続くので状態次第でしょうか。

 13着ラーゴムは、前走久々の競馬でもあったためか、全く見せ場なく惨敗しました。今回はその巻き返しを図る一戦になりますが、皐月賞二桁着順からの巻き返しの例はほとんどなくダービーでも厳しいレースになるでしょうか。中京コースで行われたきさらぎ賞を勝っているので左回りの広いコース、東京コースに変わるのは歓迎ですがどこまで走れるでしょうか。

 以上が皐月賞の各馬振り返りでした。エフフォーリアが2着以降につけた3馬身という差は決定的な差で、皐月賞組から逆転候補を見つけるのは厳しいかなと感じています。馬場が悪くなればステラヴェローチェは一気に台頭してきますが。

 その意味で他のレースにもスポットを当てて考えてみたいと思います。

2、青葉賞

東京競馬場 GⅡ 2400M

ハロンタイム 12.5 - 10.6 - 12.1 - 12.8 - 12.5 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 12.1 - 11.6 - 11.3 - 11.9
上り 4F 46.9 - 3F 34.8 勝ちタイム2.25.2

1着 ワンダフルタウン

 日本ダービーへの最重要ステップレースですが、今年の登録馬は勝ったワンダフルタウン1頭のみ。

 逃げたノースブリッジの1000M通過は1.00.5という平均ペースでした。勝ったワンダフルタウンは、先行集団のすぐ後ろを追走、最後の直線コースに入るところでは外に持ち出し、内から抜けたキングストンボーイとの一騎打ちを制しました。

 レースのレベルとしては、そこまで高いとは感じませんが、ワンダフルタウンにとっては復帰戦を勝利し日本ダービーに進めることができたのは何よりも大きいです。

 この青葉賞の内容でエフフォーリアに勝てるかというとそう簡単にはいかない気がしますが、東京2400Mを経験しているのは何よりも大きなアドバンテージです。中間問題なく調整できていれば当然本番でも怖い1頭でしょう。

3、プリンシパルS


タイム
ハロンタイム 12.8 - 11.5 - 11.4 - 12.0 - 12.6 - 12.8 - 12.2 - 11.1 - 11.2 - 11.7
上り 4F 46.2 - 3F 34.0 勝ちタイム1.59.3

1着 バジオウ

 もう一つのトライアルプリンシパルSについても書きます。1000M通過1.00.3という馬場を考えればかなりのスローペースでした。勝ったのは道中好位追走から抜け出した1番人気バジオウ。

 スローペースから抜け出し押し切った内容は非常に強いです。ただ、気になるのはメンバーレベル。2着ディオスバリエンテは新馬戦は非常に強い内容だったものの2戦目の共同通信杯で大敗を喫しています。3着タイソウも重賞では厳しいレースが続いています。

 さらに時計もこの日の馬場状態を考えれば少し平凡に映るので、ダービーで好走するためにはさらに一段とレースパフォーマンスを上げないと厳しいでしょう。

4、毎日杯

ハロンタイム 12.4 - 11.2 - 10.9 - 11.4 - 11.7 - 11.9 - 11.5 - 11.2 - 11.7
上り 4F 46.3 - 3F 34.4 勝ちタイム1.43.9

1着 シャフリヤール 2着 グレートマジシャン

 トライアル以外のレースで注目度が高いのは毎日杯でしょう。勝ちタイム1.43.9はこの日の高速馬場を考慮しても非常に高いレースレベルだと言えるでしょう。勝ったシャフリヤールはハイペースを早め捕まえて押し切り勝ち、2着のグレートマジシャンもしっかり脚を使って追い込んできました。

 この2頭は非常に能力が高く、エフフォーリアを負かす可能性が高いのはこの2頭だと見てます。勝ったシャフリヤールは共同通信杯でエフフォーリアに敗れていますが、通ったコースを考えればもう少し好勝負になってもいいはずです。毎日杯で余裕を持ったローテーションにも好感が持てます。

 一方のグレートマジシャンは、初の輸送でどこまでやれるのかと見ていましたが、しっかりと2着で走ってきました。広い東京コースに変わるのはこの馬にとって大きくプラスになりそうですし、ローテーションもダービーに絞ったローテーションです。先週オークスで好走したユーバーレーベンと似ていますね。ユーバーレーベンは経験も豊富ですが、この馬はダービーで4戦目。キャリアが非常に若いため、当日の雰囲気は注意を払う必要がありますが、楽しみな1頭です。

5、京都新聞杯

ハロンタイム 12.7 - 11.1 - 11.3 - 12.7 - 12.1 - 12.3 - 11.4 - 11.5 - 11.5 - 12.0 - 12.6
上り 4F 47.6 - 3F 36.1 勝ちタイム2.11.2

1着 レッドジェネシス

 1000M通過59.9というミドルペースですが、最初の2ハロン目と3ハロン目が急激にペースが速くなっています。この早いペースを演出したのは、人気になっていたルペルカーリア。果敢に逃げましたが、最後は捕まりました。勝ったのはルペルカーリアの外から追い込んできたレッドジェネシスでした。

 レースレベルは、ルペルカアーリア2着ということを考えれば決して低くはないと思いますが、ダービーでいきなり走れるためには、さらに上積みが必要な感じは拭えない印象です。

5、桜花賞

ハロンタイム 12.1 - 10.8 - 11.2 - 11.1 - 11.6 - 11.2 - 11.2 - 11.9
上り 4F 45.9 - 3F 34.3 勝ちタイム1.31.1

2着 サトノレイナス

 1000M通過56.8とハイペースになった桜花賞。勝ったソダシには及ばなかったものの最後は最後方から一気に追い込みました。サトノレイナスの持ち味は直線一期の末脚で東京コースでこそ活きるものだと思っています。

 今回は牡馬相手の1戦となり、エフフォーリアなど強力な馬がいるので、この舞台でどこまで力を発揮できるかは未知数ですが、一方で鞍上のルメール騎手込みで非常に楽しみな1頭です。

6、共同通信杯

ハロンタイム 13.0 - 11.8 - 12.6 - 12.2 - 12.3 - 11.9 - 11.5 - 10.8 - 11.5
上り 4F 45.7 - 3F 33.8 勝ちタイム1.47.6

1着 エフフォーリア 2着 ヴィクティファルス 3着 シャフリヤール 5着 ステラヴェローチェ

 ダービーへの直接のステップレースではありませんが、メンバーレベルが非常に高く参考になるためとりあげました。

 勝ったエフフォーリアは皐月賞馬、2着ヴィクティファルスはスプリングS勝ち馬、3着シャフリヤールは毎日杯勝ち馬、5着ステラヴェローチェは朝日杯FS2着、皐月賞3着馬ということで、このレースで好走した馬はダービーでも注目度は高いでしょう

 今回ダービーに登録はしていませんが、4着キングストンボーイは青葉賞2着でダービーの権利をとっていました。ということは、当然青葉賞でこの馬に先着したワンダフルタウンにも注目せざる得ないでしょう。

 勝ったエフフォーリアからは離されていますが、2、3着馬も通った馬場を考えると逆転の目も十分にあると思います。

7、まとめ

 以上、6レース挙げて解説しました。中心はもちろん皐月賞ですが、他のレースもレベルが高いレースがあるので検討の余地は十分にあると思います。

 ステップレース注目馬としては、

エフフォーリア、ヴィクティファルス、シャフリヤール、グレートマジシャン、サトノレイナス、ワンダフルタウン

 以上の6頭を上げたいと思います。まず、共同通信杯上位3頭はこの舞台でも注目でしょう。あとは、毎日杯で好走したグレートマジシャン、レベルの高い桜花賞2着のサトノレイナスにも注目でしょう。あとは、キングストンボーイに先着しているワンダフルタウンにも注目しています。青葉賞自体のレベルはそこまででもないと思いますが、休み明けの1戦で好走して望める点にも好感が持てます。

 日本ダービーステップレースについての記事は以上になります。1年に1度の競馬の祭典、出走する陣営もそうですし、予想する私たちにも力は入りますね。今週、最終追い切り、枠順発表があるので、それらの情報や馬場状態も加味して最終予想に繋げたいと思います。

 最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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