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ドバイシーマクラシック展望

 こんにちは。

 今日は、今週末行われるドバイ国際競走について展望していくたいと思います。ドバイ国際競走を全て展望するのは難しいので、今回は、クロノジェネシス、ラヴズオンリーユーの日本からの注目馬2頭が出走するドバイシーマクラシックについて展望記事を書きたいと思います。

1、メイダン競馬場について

 まず、ドバイ国際競争が行われるメイダン競馬場について簡単に書きたいと思います。

 メイダン競馬場のコースや特徴については、JRAのサイトで詳しく書いているので是非一読していただければと思います。

 シーマクラシックが行われる芝2410Mの特徴としては、スタートから最初のコーナまでが250Mしかなく、外枠発走は少し不利になります。あとは、コース自体はほぼ平坦でヨーロッパのような起伏に富んだコースではないため走りやすい印象があります。

 海外馬券発売では、枠番での発売となり、日本のように枠番=ゲート番号ではないので注意が必要です。今年のゲート番号だと日本馬2頭のライバルになるモーグルが1番ゲートからのスタートとなり、絶好のゲート番号を引きました。一方で日本馬2頭は、クロノジェネシスが8番ゲート、ラヴズオンリーユーが9番ゲートと外枠発走なので若干不利の印象があります。ただ、今年は10頭立てなので外枠が大きな不利になるということはないと思います。

 ドバイの天気ですが、予報を見る限りではずっと晴れ予報となっており、良馬場での開催が濃厚でしょう。時計は、過去の良馬場のレースの勝ち時計を参考にすると2分26〜27秒台になると思います。

 過去5年のレース結果を見る限りでは、明らかに逃げ先行有利の競馬場で、最終コーナーに向いたところで先行集団にいないと馬券に絡むのは難しい印象を受けます。

2、ドバイシーマクラシック出走メンバーについて

 今年のドバイシーマクラシックは10頭立てと少頭数ですが、非常に楽しみなメンバーが揃いました。ブックメーカーの人気については、下記記事を参考にご覧ください。

1番左のコーラルの単勝オッズを見ると

1番人気 ミシュリフ 3.0倍 2番人気 クロノジェネシス 3.2倍

3番人気 モーグル6.0倍 

4番人気 ウォルトンストリート、チャンネルメーカー 10倍

6番人気 ラヴズオンリーユー 11倍

となっています。

各馬のレーティングを見てみると

122 ミシュリフ 121 クロノジェネシス モーグル

120 チャンネルメーカー

116 ウォルトンストリート、バークシャーロッコ

114 ラヴズオンリーユー

となっています。

では、主要各馬を人気順に見ていきたいと思います。

①ミシュリフ

詳しくは上記記事に書いています。他の馬についても上記記事から馬名入力で検索できます。

 去年の仏ダービーを勝利したのち、英チャンピオンステークスでは8着に敗れました。今年初戦のドバイカップ(ダート1800M)を勝利し、ワールドカップではなくこちらのシーマクラシックに駒を進めてきました。

 前走ドバイカップはダートコースですが、好位3番手から追走し、直線では競り勝ちました。この馬の特筆すべきレースは、仏ダービーだと思います。直線では、馬に囲まれ出ることがないところから、外側に強引に出して、差し切りました。

 この馬の魅力は好位でレースを進められる先行力と一度先頭に並ぶと抜かせないしぶとさにあると思います。一方で、英チャンピオンステークスのような前に並ぶことができず直線で離されるとレースをやめてしまう脆さもあります。

 距離の2410Mというのは、初の距離になります。重馬場、不良馬場、ダートもこなしているので、大きな問題にはならないでしょうが、いきなりの距離延長は若干の懸念点でしょうか。

②モーグル

 続いて、モーグルについてです。前走の香港ヴァーズでは、地元の雄エグザルタントをあっさり3馬身突き放し快勝しました。これまでのレースも2400M前後のレースを使用しており、距離に関しての不安もありません。

 ただし、この馬はスタートが早いわけではないので、おそらく中団からレースを進め、最終コーナーで先頭付近までポジションを上げる競馬になると思います。先ほど、最内枠を善行枠と書きましたが、展開次第ではうちに閉じ込められてしまう可能性もあり、場合によっては内枠が仇になる可能性もあります。

 あとは、基本的に先行有利のメイダン競馬場でどのように競馬をするのか楽しみでもあり不安もあります。ただ、実績上位で距離をこなしているのも心強いです。最有力馬の1頭でしょう。

③クロノジェネシス

 今年の日本馬の中では、1番期待している馬ですし、このメンバーでも当然勝ち負けでしょう。前走の有馬記念では、先行するフィエールマンを差し切り、外から猛追するサラキアの追い込みを振り切り勝利しました。

 去年の宝塚記念でも6馬身差の圧勝をしており、時計のかかる馬場状態は非常に得意にしている馬です。初の海外調整で馬のコンディションがどうなのかは気がかりでしたが、順調にに調整できているということで安心しました。

 鞍上は北村友一騎手。なかなか、ドバイの慣れない競馬場ですが、クロノジェネシスのことをよく知っている騎手なので、自信を持って騎乗をして欲しいですね。このメンバーでも勝ち負けの1頭ですし、今コロナ云々で暗い話題ばかりの日本に是非嬉しいニュースを届けて欲しいですね。

④チャンネルメイカー

 個人的に穴馬として不気味な1頭です。過去のレースは全て逃げており、逃げ先行有利のメイダン競馬場には、非常に相性が良さそうです。逃げてのしぶとさがこの馬の強みであると思います。

 去年のソーダンサーズステークスでは、逃げて後続を5馬身以上突き放しての快勝。2走前のブリーダーズカップでも強豪馬が揃う中果敢に逃げて3着に粘っており、今回出走しているモーグルにも先着しています。

 今回は、逃げて有力馬ではミシュリフが追う形になりそうですが、この馬のペースでレースを運ぶことができれば逃げ残りも当然考えられます。展開の鍵を握るという意味でも非常に重要な1頭です。

⑤ウォルトンストリート

 地元のゴドルフィン勢の中では総大将の1頭でしょう。これまで3連勝をしており、勢いではこのメンバーの中に入っても1番のものがあります。ただ、メンバーのレベルは欧州、日本の強豪馬が集い一気に上がるので、このメンバー相手にどこまでレースできるかが鍵になると思います。

⑥ラヴズオンリーユー

 クロノジェネシスと同世代の牝馬で3歳時にはオークスを好時計で勝利しています。その後はなかなか、結果がふるいませんでしたが、去年のエリザベス女王杯で3着に入り、今年初戦の京都記念を勝利し、復活を印象でけた後のドバイ参戦となります。調教の動きも非常によく、矢作調教師も太鼓判を押しています。

 距離はオークスを勝利しているので問題ないと思います。あとは、相手関係。京都記念はGⅡでも決してレベルの高いメンバーが揃ったわけではないので、このメンバー相手にどれだけ走れるか。

 鞍上のマーフィー騎手は日本でもお馴染みの騎手で海外経験も豊富です。ただ、3ヶ月の騎乗停止明けなのでどこまで感覚が戻っているか心配ではありますが、腕と実績はある騎手なので信頼していいと思います。

 去年も参戦を予定しての急遽の中止、馬の調子は上がっているので、去年の悔しさを晴らす走りを期待しています。

 以上有力馬について書きました。最終予想記事は土曜日の中央競馬が終わってから夜に書きたいと思います。ドバイ国際競走、2年ぶりの開催、日本馬も7頭出走するので存分に楽しみたいですね。深夜開催なので、私は生活リズムのために日曜の朝タイムシフトでレースを見ることになります。

 今週は、国内外の競馬を存分に楽しみましょう。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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