今年の中央競馬展望
こんにちは。
今回は今年の中央競馬の展望を各セクションごとに分けて展望していきたいと思います。
1、去年の振り返り
まず、去年の結果を簡単に振り返ります。
去年は、エフフォーリアが皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念のGⅠ3勝。そして、海外ではラヴズオンリーユーがQE2世C、BCF&Mターフ、香港Cと3勝と非常に素晴らしい実績を残しました。この2頭は年度代表馬で競り合いそうですね。
さらに、ブリーダーズCでは、マルシュロレーヌがBCディスタフを勝利するという歴史的快挙を成し遂げました。アメリカのダートは桁違いにレベルが高いですし、今回のメンバーも非常に強力でしたから、まさか勝利するとは思っていませんでした。ブリーダーズCを勝利したのは、ともに矢作厩舎です。リスグラシューもそうですが、海外競馬での調整力は本当に素晴らしいですね。来年は、マルシュロレーヌがサウジCで引退するというニュースが届いたので、まず無事にレースを終えて欲しいですし、去年のブリーダーズCの走りを見ても再度の好走も期待したいですね。
そして、矢作厩舎といえば、今年なかなか期待通りの活躍とはいきませんでしたが、最終戦となるジャパンCで有終の美を飾ったコントレイル。大阪杯で道悪で力を発揮できずに3着、その後の宝塚記念を体制が整わず回避となりました。秋は、初戦の天皇賞・秋でエフフォーリアの2着に敗れましたが、エフフォーリアのこれまでの実績や有馬記念での走りを見ると負けても決して評価が下がるものではなかったと思います(実際、天皇賞・秋の1〜3着馬は後に秋のGⅠレースを勝利することとなるのでレースレベルは非常に高いものでした)。そして、ジャパンカップ。このレースは、非常に素晴らしいレースでした。直線で馬群の外に出すと1頭だけ抜群の手応えで抜け出して快勝し引退の花道を飾りました。レース後の福永騎手も本当にジーンときましたね。無敗の三冠馬として。期待が非常に大きく菊花賞の後未勝利でしたから、本当に厳しかったと思いますが最後に素晴らしいレースを見せましたね。ディープインパクトの後継種牡馬として産駒の活躍を期待したいですね。
一方の牝馬路線では、ソダシが桜花賞を勝利するも、その後のGⅠでは力を発揮することができず今年は巻き返しに向けての年になりそうですね。
ダートでは、チャンピオンズCを6馬身差で圧勝したテーオーケインズが中心になりそうですね。今年は、アンタレスSで重賞を初勝利したのちに、帝王賞を非常に強い競馬で圧勝しました。JBCクラシックでは、スタートから噛み合わずに4着と敗れましたが、チャピオンズCではしっかりと巻き返しました。今年はサウジCとフェブラリーSの両睨みという記事を読みました。どちらに向かうにせよ、非常に今年のダート注目の1頭であることは間違い無いでしょう。
騎手ではなんと言ってもGⅠ5勝を達成して今年大活躍した横山武史騎手でしょう。皐月賞でGⅠ初勝利の後、日本ダービーでは非常に悔しい結果となりましたが、秋は菊花賞、天皇賞・秋、有馬記念、ホープフルS勝利と本当に素晴らしい成績です。来年度も東の若手のエースとして活躍を期待したいですね。
以上、去年の競馬について簡単に振り返りました。
2、今年の展望〜古馬中距離戦線〜
では、今年の路線別の展望を行いたいと思います。
この路線、去年でコントレイルやクロノジェネシス、ラヴズオンリーユーといった実力馬が一気に引退しました。
そんな中、今年のこの路線の中心になるのはやはり4歳世代でしょう。中でも、去年の秋のGⅠ、天皇賞・秋、有馬記念と2勝したエフフォーリアが中心になると考えています。去年の秋の走りを見る限りでは国内現役最強馬と言っていいでしょう。
今年のローテは現時点では発表されていませんが、可能性として1番高いのは大阪杯→宝塚記念の王道ローテでしょう。エフフォーリア自身が関東のレースしか経験していないだけに、関西への輸送が鍵にはなりそうですが、レースも経験していますし問題ないと考えたいですね。今年のGⅠを何勝するかが非常に楽しみです。
エフフォーリアに対抗できる馬としては、去年のダービー馬のシャフリヤールでしょうか。日本ダービー勝利後は、神戸新聞杯4着、ジャパンカップ3着と消化不良のレースが続いているので、今年は巻き返しの1年となるでしょう。
個人的に今年の活躍を期待しているのは、ステラヴェローチェ。去年は、GⅠでも全てのレースで全てのレースで掲示板内と堅実に結果を残しましたし、不良馬場で行われた神戸新聞杯では馬場の真ん中からしっかり脚を伸ばして勝利しました。バゴ産駒ということで道悪での非常に高い適性を示しました。バゴ産駒はクロノジェネシスが古馬になってからさらに成長したので、産駒としての成長力に期待したいですね。今年初戦は、日経新春杯とすでに発表されています。このレースには、ヨーホーレイクなど骨っぱいメンバーが出走するので、勝利で好発進をできるか注目です。
今年の動向が注目されるのは一昨年無敗の牝馬三冠を達成したデアリングタクト。去年は、金鯱賞で始動し2着のあと、香港のQE2世カップでは3着でした。レース後、繋靭帯炎を発症し今も療養となっています。春には復帰予定ではあります。以前のような走りに戻るのは難しいかもしれませんが、どんな走りを復帰後に見せるか、無理せずに療養と調整を続けて欲しいですね。
中距離路線をまとめると、やはりエフフォーリア中心に回っていく可能性は高いでしょう。そこに4歳牡馬勢の成長力に期待したいところです。以上、中距離路線についてでした。
2、古馬短距離路線展望
続いて、難解な古馬短距離戦線についてです。年末の香港スプリントでピクシーナイトが落馬事故に巻き込まれしまい骨折してしまいました。短距離界の期待の星だっただけに非常に残念です。
そうなると去年の高松宮記念とスプリンターズSで2着の実績を残したレシステンシアがスプリントの中心となるでしょうか。展開一つでガラッと着順が変わりやすスプリントで馬券内に絡む活躍を見せているのは非常に強いでしょう。レシステンシアを破る馬が現れるかが春の高松宮記念の焦点になるでしょう。
破る馬の候補として挙げたいのは阪神Cを勝利したグレナディアガーズ。朝日杯FSを勝利しているようにスピードは非常にある馬です。スプリント路線に向かうかは分かりませんが、向かうのであれば注目したいですね。
対するマイル路線の注目は去年のNHKマイルCを勝利し、安田記念3着、毎日王冠勝利、マイルCS2着と安定した成績を残しており今シーズンの飛躍が期待されるシュネルマイスターでしょう。去年のレースぶりからは大きく崩れることは考えづらく順調に調整できれば、今年もマイル戦線の注目になるでしょう。
対するは安田記念を勝利したダノンキングリーでしょうか。香港マイルは残念でしたが、安田記念と毎日王冠の走りはお見事でした。日本ダービー2着の実績はある馬なのでまず安田記念連覇を期待したいですね。そして、巻き返しの年にしたいのはサリオス。安田記念、マイルCS共に消化不良のレースでしたが、香港マイルでは日本馬最先着の3着と好走しました。元々力はある馬だけに今年は巻き返しのシーズンにしたいところですね。
あとは、香港馬ですが去年も無敗で最強の走りを見せたゴールデンシックスティ。香港マイルの走りは衝撃でした。日本のトップマイラーを相手にしない走りでこの馬の実力を示しましたし、安田記念に出走してくるようであれば、脅威の馬となるでしょう。非常に今年度の活躍も非常に楽しみです。
以上、古馬短距離戦線を展望しました。
3、3歳クラシック路線展望
続いては、3歳クラシック路線の展望に行きたいと思います。正直、どちらもまだ混戦模様だと思います。それゆえに展望するのは、非常に面白いですね。
まず、牡馬路線。注目は、暮れのホープフルSで非常に高いパフォーマンスを見せたキラーアビリティ。メンバーレベルはそこまで高くは無いですが勝ち方は非常に強かったです。当然クラシックの有力候補となるでしょう。
対するは、東京スポーツ杯2歳Sで脅威の伸びを魅せたイクイノックス。キタサンブラック産駒の期待馬がクラシックに向けてどんなレースを見せるか注目です。共同通信杯あたりが有力かなと考えていましたが、出走予定がないので、トライアルからの始動になるかもしれませんね。どのレースに向かうにせよ非常に注目の1頭です。
あとは、朝日杯上位馬はどの馬も注目したいですね。去年に関していえば朝日杯の方がメンバーレベルが高かったと思います。その意味では、距離が伸びてどうなるかは課題ですが、注目したいところですね。
一方の3歳牝馬クラシック戦線。こちらは、牡馬以上に混戦模様ですね。注目は、阪神JFを勝利したサークルオブライフでしょうか。末脚は強烈なものを持っていますし、さらに成長できれば牝馬クラシックでも有力候補の1頭でしょう。阪神JF3着のウォーターナビレラもペースがそこそこ流れたことを考えれば、3着の内容は価値がありますし、この馬もクラシックに向けて注目したいですね。
ただ、牝馬戦線は現時点で抜けている馬はいないと見ています。現時点では、重賞で好走できる成績の馬であればどの馬にもチャンスはあると思います。その意味では、明日のシンザン記念に出走するラスールには注目したいですね。
以上、クラシック路線の展望でした。3歳馬は成長力もありますから予想するのは容易では無いですよね。去年も年明けの段階では、エフフォーリアがここまで活躍するとは全く考えていませんでした。その意味でも年明けからGⅠシーズンまでの注目はクラシックに向けて各馬重賞でどんなレースを見せて力関係を見極めることでしょう。これからどの馬がクラシックに向けて視界を開くことができるか大注目ですね。
4、ダート、障害路線展望
最後にダート、障害の路線展望に行きたいと思います。
ダートは、記事の上にも書きましたが、去年のチャンピオンズCを圧勝したテイオーケインズ中心に回っていきそうですね。国内か海外に行くのかローテにも注目です。
障害は、昨年末中山大障害を4年ぶりに勝利したオジュウチョウサンが今年も現役続行ということで、動向に注目が集まることでしょう。対するは、去年の中山グランドジャンプまで障害重賞4連勝を決めているメイショウダッサイ。順調に行けば中山大障害との国内障害j.GⅠ制覇の可能性もあっただけに、今年はその悔しさを晴らして欲しいところでしょう。オジュウチョウサンとの対決が非常に楽しみですね。
以上、ダートと障害について展望しました。
5、まとめ
以上、今年の注目馬を各路線ごとに挙げました。
ここで挙げた馬以外にも当然ですが注目馬はいます。古馬の長距離路線では、ディープボンドは初のG1勝利に向けて非常に楽しみですし、ソダシの動向にも注目したいですね。
競馬を楽しむにはただギャンブルとして楽しむというのもありだとは思いますが(もちろん健全な金額の範囲で)、今日の記事のように今年1年の注目馬を予想したり、今年活躍しそうな騎手や種牡馬などを考えるとさらに競馬の面白さが深まると思います。
今年1年間もいろんな視点から競馬を楽しみたいですね。明日のシンザン記念から予想はスタートしたいと思います。もちろん記事も上げる予定なのでよろしくお願いします。
記事は以上になります。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
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