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ヴィクトリアマイル参考レースについて

 こんにちは。

 今週末は、東京競馬場芝1600Mを舞台に古馬牝馬によるGⅠヴィクトリアマイルが行われます。先週行われたNHKマイルCはハイペースでレースが進み1分31秒6という非常に速い時計が出ました。この2レース前に行われた同距離3勝クラスの湘南Sでもハイペースでレースは流れ1分32秒0の決着。ともに逃げ先行馬は崩れ、外差し決着でした。

 しかし、今週からBコースに変更になり柵がさらに外側になります。このコース変更でどの馬場が伸びるかというのは来週の芝レースを見ながらしっかり検討したいところです。

 さて、この記事ではヴィクトリアマイルへのステップレースについてみていきたいと思います。色々な路線から馬が集まっているので、前走のレースパフォーマンスを見ることは非常に大切だと思います。

1、大阪杯

GⅠ  阪神競馬場 芝2000M   重馬場 勝ちタイム 2.01.6

ハロンタイム 12.4 - 11.1 - 12.1 - 12.1 - 12.1 - 12.8 - 12.2 - 12.1 - 11.6 - 13.1
上り 4F 49.0 - 3F 36.8

4着 グランアレグリア

 重馬場の中、1000M通過59.8というハイペースを演出したレイパパレが直線で外に持ち出し、後続の人気各馬を振り切って圧勝しました。ヴィクトリアマイル出走予定馬の中ではグランアレグリアが初の2000Mの距離延長、重馬場という非常に厳しい条件の中での競馬となりました。そんな中でも外からジリジリとのび3着コントレイルとはクビ差の4着と力を見せました。

 東京マイルは、グランアレグリアにとっては去年安田記念でアーモンドアイ、インディチャンプをあっさり差し切った舞台。しかも、今回は牝馬限定戦。ここは、負けられない舞台でしょう。ただ、このGⅠ圧倒的人気馬が勝ちきれない波乱の傾向もあるレースです。グランアレグリアの状態面も含めてこの馬の取捨がこのレースの馬券の大きな鍵にはなりそうです。

2、高松宮記念

GⅠ 中京競馬場 芝1200M  重馬場 勝ちタイム1.09.2

ハロンタイム 12.2 - 10.7 - 11.2 - 11.5 - 11.6 - 12.0
上り 4F 46.3 - 3F 35.1

2着 レシステンシア 6着 サウンドキアラ 8着 マルターズディオサ   12着 ダノンファンタジー

 重馬場で前半600M通過34.1のハイペース。このペースを演出したのはモズスーパーフレア。このペースの中、人気のレシステンシアは差し競馬を選択。結果的にはこの作戦がしっかりハマりましたね。外からダノンスマッシュとともに伸び2着と好走。内から伸びたインディチャンプに先着したのはこの馬にとってっは大きいです。ヴィクトリアマイルでも出走予定メンバーの顔ぶれを見るとペースは早くなりそうなので、差し競馬でも結果を出せたのは大きいです。

 他のヴィクトリアマイル登録馬の中では、サウンドキアラ6着、マルターズディオサ8着も勝ち馬とは0.4差と大きく負けているわけではないので展開次第では巻き返しの余地はあります。ダノンファンタジーも良馬場のスピード決着になれば当然巻き返してくるでしょう。

3、阪神牝馬S

GⅡ 阪神競馬場 牝馬 1600M  良馬場 勝ちタイム1.32.0

ハロンタイム 12.4 - 11.2 - 11.5 - 12.0 - 11.7 - 10.7 - 10.8 - 11.7
上り 4F 44.9 - 3F 33.2

1着 デゼル 2着 マジックキャッスル 4着 プールヴィル 5着 エーポス 6着 イベリス 9着 リアアメリア

 良馬場、600M通過35.1、1000M通過58.8とペース自体はそこまで流れず。このペースを逃げたのはイベリス、2番手はエーポス。最後の直線、イベリスが逃げきりを図るところに、ゴール前人気各馬が殺到。外から差し切ったデゼルが勝利。2着デゼルの内から追い込んできたマジックキャッスル。最内から伸びたどぬデルタが3着、プールヴィルが4着に入った。ただ、逃げ先行馬では5着にエーポス、6着にイベリスが粘り切った。

 ヴィクトリアマイルでは、逃げ先行馬が揃っており、イベリスの出方が一つレースの結果を左右する大きな鍵を握りそうです。

 また、逃げ先行有利のこのレースで差し切り勝利したデゼル、2着のマジックキャッスルはヴィクトリアマイルでも力量上位の評価をしていいと思います。グランアレグリア、レシステンシアの人気馬のどちらかが崩れるようなことがあれば本番でも上位に入る力はあります。

4、ダービー卿CT

中山競馬場 良馬場 芝1600M  勝タイム1.32.6


ハロンタイム 12.3 - 11.0 - 11.0 - 11.3 - 11.5 - 11.8 - 11.8 - 11.9
上り 4F 47.0 - 3F 35.5

1着 テルツェット 14着 スマイルカナ

 600M通過34.3、1000M通過57.1のハイペース。逃げたのはマイスタイル、最内からでたスマイルカナも3番手の好位を追走。テルツェットは中団の後方から追走。ペースが早く、逃げ先行馬が苦しくなる中、大外から一気に脚を伸ばしたテルツェットが豪快に差し切り快勝。2着もさらに後方から追い込んだカテドラル。1番人気スマイルカナは14着とブービー負けを喫した。

 スマイルカナは、逃げられず包まれたことで非常に厳しいレースになってしまいました。ただ、この結果を見ておそらくスマイルカナは本番ハナにこだわって行くでしょう。そうなるとこの馬がペースを落とすのは考えづらいので、ペースは早くなりそうです。

 テルツェットは、このレースで展開に恵まれた点もありましたが、見事な勝利でした。これで4連勝になります。ヴィクトリアマイルがこの馬にとっての試金石になりそうです

5、中山牝馬S

GⅢ 中山競馬場 不良馬場 1800M 牝馬 ハンデ 勝タイム1.54.8

ハロンタイム 13.1 - 12.1 - 12.5 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 12.7 - 12.8 - 14.4
上り 4F 52.2 - 3F 39.9

1着 ランブリングアレー 5着 シャドウディーヴァ

 去年は大雪の中で行われたこのレース、今年も雨で不良馬場という非常に厳しいコンディションで行われました。

 1000M通過は1.02.6と不良馬場を考えると流れた印象です。このペースを作ったのはロザムール。ランブリングアレー、シャドウディーヴァは中団〜後方を追走。

 最後の直線、タフな馬場をロザムールが逃げ切ろうとするところ、最後は脚が上がり外から伸びたランブリングアレーが差し切り勝利。馬場の真ん中から伸びたシャドウディーヴァも0.3差の5着と勝ち馬とはあまり差のないところ。

 このレースは、牝馬限定のハンデ重賞。ヴィクトリアマイルではいきなりメンバーのレベルが上がるので、どこまで善戦できるでしょうか

6、福島牝馬S

GⅢ   新潟競馬場 良馬場 芝1800M 勝タイム1.46.9

ハロンタイム 12.6 - 11.3 - 11.9 - 12.4 - 12.4 - 12.1 - 11.2 - 10.9 - 12.1
上り 4F 46.3 - 3F 34.2

1着 ディアンドル 7着 シゲルピンクダイヤ 8着 アフランシール

 今年は新潟競馬場で行われた福島牝馬S。良馬場で1000M通過1.00.6というのはスローペースでしょう。このスローペースを演出したディアンドルが1番人気ドナアトラエンテの追撃をなんとか凌ぎ切って勝利。

 ディアンドルは、イベリス、スマイルカナ、レシステンシアなど快速牝馬がそろった中でどんなレース運びをするかが鍵になるでしょうか。こちらもヴィクトリアマイルでは、メンバーレベルが一気に上がるのでさらにパフォーマンスを上げないと厳しいですが、馬自体のコンディションはいいと思います。

7、まとめ

 以上前哨戦として7レースを紹介しました。

 やはり、前走GⅠ組の方がレースレベルとしては高く、GⅢ組が逆転するには本番でさらにパフォーマンスを上げないと厳しいです。

 GⅠ組以外の中では、やはり阪神牝馬S組が強力だと思います。勝タイムも優秀ですし、スローペースを差し切ったデゼル、2着のマジックキャッスルは非常に強いと思います。GⅠ組に対抗できるのはこの2頭だと思います。

まとめると前走パフォーマンス注目馬は

グランアレグリア、レシステンシア、サウンドキアラ、マルターズディオサ、 ダノンファンタジー、デゼル、マジックキャッスル

 この7頭を注目馬として取り上げます。

 記事は以上になります。追い切り、馬場状態、レース展開予想についてはまた後日記事に上げたいと思います。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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