シールの魔力
こんにちは。草壁です。
こどもってシール好きですよね。なんであんなに好きなんでしょうか。
あればあるだけペタペタペタ。親の用意したセーフティゾーンなど素知らぬ顔でペタペタペタ。油断すると「うをっ」と思うような場所からポロリと出てくる。いったい何冊の絵本が犠牲になって、間違った顔を投げつけられたアンパンマンみたいなキャラクターが誕生したことか。
以前、トイレトレーニングの話をしました。
今も悪戦苦闘しながらやっていますが、だんだん、成功率が上がっているように思います。さらに言えば、なんかある日突然覚醒した感があります。
象徴的なエピソードがあります。
お風呂前にトイレに行こうと言ってもきかなかったのに、お風呂の中でおしっこしたいと言い出すいつものパターン。髪も体も泡だらけで、今更トイレに行くことも難しい。
ならばいっそ、あきらめの境地で、お風呂でいいからしちゃいなさい、と言ったところ。
「お風呂でおしっこしちゃダメなんだよ!」
なんと娘に諭されたのです。
そうは言ってもあんた、シャワーで流して湯船に浸かって、体拭いての一連の間、待っていられないでしょう? 私の内心はどこでおしっこハザードを処理するか、ということでいっぱいになっていました。
が、驚くべきことにあのお漏らし魔神が耐えきったのです!
ハザードは起きず、トイレに誘導されるまでしっかり我慢して、着座した瞬間にちょろろろろろ……!
思わずうほうほ喜んでしまいました。比喩ではなく。
妻と狂喜乱舞していると、娘はこれ以上もないほどのドヤ顔で、こう言うのです。
「シール貼る!」
そう、我が家も先人の知恵にならって、トイレ成功シール作戦を導入しています。成功したらシールを貼ろうね! というポスターもほとんど壁の染み同然で意味がなかったんですが、まさに大金星。大きな一歩を踏み出しました。
シールのためならおしっこも我慢する。
本当に、シールの魔力はすごいものです。
そのうちあのポスターがシールでいっぱいに……なるといいなあ。
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