[名探偵ポヨンチョポンポンの事件簿]第40話

第40話『百人一首殺人事件』

日本文化研究の権威、チポッペ・ペイペイ教授が自宅で無惨な姿で発見された。
さっそく現場に向かうポヨンチョ。
チポッペ教授の手には、百人一首の読み札が一枚、しっかりと握られていた。

「千早ふる 神代もきかず 竜田川
 から紅に 水くぐるとは」

これを犯人を示すメッセージだと判断したポヨンチョはさっそく解明に乗り出すのだった。

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相撲取りの竜田川が、吉原の花魁、千早にほれ込んだ。
しかしあっさりふられてしまう。それならばと、千早の妹分、神代に言い寄るが、これも言うことを聞かない。

ここまでで「千早ふる神代もきかず竜田川」。

ほとほと嫌になった竜田川は相撲取りを廃業。
実家の豆腐屋を継ぐことに。
それから早や三年。
竜田川の店の前にボロをまとった女がやってきた。
「三日の間、飲まず食わず、どうか店先の「うの花」を分けて欲しい」
そう言うこの女が、なんと、三年前自分をふったあの千早。
カッとなった竜田川、うの花をくれずに、突き出しを喰らわせた。
三日の間、飲まず食わずの軽い体を、元力士が突いたのだから、たまらない。
ポーンと飛んで近くの井戸にボシャーン!

「うの花」ってのは「おから」だ。
これをやるのを断ったから「から、くれない」だ。
そして井戸に落ちたんだから「水くぐる」だろう?

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完璧な推理だったが、助手のガルンチョルンルンが口をはさむ。
「でも『水くぐるとは』の『とは』ってのは何ですか?」

名台詞
「ん!?うーん・・・、あとでよーく調べたら『とは』は千早の本名だった」



※2006年7月31日放送(194回)採用



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