[名探偵ポヨンチョポンポンの事件簿]第27話

第27話『西村京太郎サスペンス・ケチャキタ本線殺人ルート~乗り換え時間3分の殺意・潮騒運ぶ憎しみの数え歌~』

ケチャキタ本線、各駅停車の車両連結部から不動産業を営むザ☆ネッポネポの死体が発見された!

最有力の容疑者は被害者の弟、ジ☆ネッポネポ。
しかしザ☆ネッポネポが乗っていた各駅停車が始発駅を発車した時、ジ☆ネッポネポは全く別の場所にいたことが確認されていた。

「ふむ、典型的な時刻表トリックだね。まかせたまえ」

自信満々のポヨンチョだったが、早々に行き詰まる。
丸三日、時刻表と、にらめっこをしていたが全く謎が解けない。

憔悴しきったポヨンチョの前にあの男が現れた!
「無様だなぁ!ポヨンチョ!!」
「貴様はサロンゾバイバイ!?」
「まだ気づかないのか!愚か者め!
 それは阪急バスの時刻表だ!」
「えぇーー!!うわっホントだー!!」
「まったく…ほら、この時刻表を使え」
「すまない、サロンゾ。よーしこれで解決だ…って、これJALの時刻表じゃねえか!」

…28話、後編に続く!


第28話『西村京太郎サスペンス・ケチャキタ本線殺人ルート~乗り換え時間3分の殺意・潮騒運ぶ憎しみの数え歌(後編)~』

前回のサロンゾとのやり取りを、助手のガルンチョに見られ、「何コントだ!?」と吐き捨てるように言われて、心に深い傷を負ってしまうポヨンチョ。

一方の警察、捜査一課では着々と捜査が進んでいた。
「夏限定の臨時急行『オシャッシャブーンッ!』号に弟のジ☆ネッポネポが乗れば、死亡推定時刻より前に兄のザ☆ネッポネポ乗った各駅停車に追いつくことができるな。
 これでアリバイは崩れた。さっそくジ☆をしょっぴくぞ!」

「待ちたまえ!諸君らは大きな勘違いをしている!」
現れたのは、心の傷から立ち直り、また一歩成長した名探偵ポヨンチョポンポンだった!

より一層理論的になったポヨンチョの名推理が炸裂する!
 
「いいかね、先に出発している兄の乗る各駅停車。
 これが、ある時刻にいた地点。これを地点Aとしよう。
 弟の乗る急行がA地点についた時、地点Aにつくまでにかかった時間分だけ、兄は先に進んでいて、地点Bに達している。
 弟が地点Bについたころには、やはりその時間分だけ兄は進んで、地点Cに着いている。弟がCに着けば兄はDにいる。
 これがずっと繰り返されるのだから、弟の乗る急行は、兄の乗る各駅停車に永久に追いつけないのだよ。
 よって弟は兄を殺せない!」


※2006年8月21日放送(第197回)採用


以上、本文ここまで。
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