[ポアロBBS][しょぺしんぼ]第30話

しょぺしんぼ
第30話「おぼん・こぼん」

オシメモチモチ人の落語家、催眠オナニー亭ニプルファックに人気漫才コンビ「パパパパパフィー」を紹介されたポポ岡ヌーペチ郎。
しかし「パパパパパフィー」のつっこみ、ボルルスめーんはコンビの人気は自分一人によるものであると豪語し、近々コンビを解消して一人でやっていくと語るのだった。

しばらくして、ピン芸人としての活動を始めたボルルスめーんだが、いっこうに売れる気配がない。
残されたボケの亜美もピンで活動を始めたがこちらも鳴かず飛ばず。
見かねたポポ岡は一計を案じ、ボルルスめーんを食事に招待した。

「ボルルスめーんさん、まずはこれを食べてみてくれ」
「これは?」
「ヒロミのパソソ仕立てだよ」
「味がくどくてちょっと食べづらいですね」
「そうかい。じゃあこれはどうだろう。こぶ平のプロロ煮だよ」
「これはずいぶんと野暮ったい味だなぁ」
「次はこいつだ」
一口、口に運んでボルルスめーんが驚きの声をあげた。
「美味しい!まろやかで味に広がりがある!これはなんですか?」
「これはヒロミとこぶ平を一緒に煮たモグモグゴンボだよ」
「一緒に煮ることでそれぞれの欠点を打ち消しあって、それどころか気付かなかった長所を引き出しあっている!」
「そうです。…ボルルスめーんさん、お笑いも同じじゃないかな?
 コンビになってはじめてその実力をだせるということが…」

「ふははははは!!愚かだなあヌーペチ郎!!」
突如、美チャボ倶楽部の主催者でポポ岡の実の父でもあるショショ原ボッチョモが豚ども(本当は豚ではない)にまたがって乱入してきた。
「ヌーペチ郎!なんでもかんでも食い物に結び付けて解決できると思うなよ!!」
原作を真っ向否定した。
「売れないのは、単にいまのボルルスめーんが面白くないからだ!
 そんな君のために一発ギャグを考えてきたぞ!!」
そう言いながら、服を脱ぎだすボッチョモ。
ホタテの貝殻一枚になると、両手で胸をペチペチと叩いた。
そして大声で叫ぶ。
「ウ~~ッ、ジャズやるべ!!」
…。
………。
……………。
「え?何それ?」
あまりのことに呆然とするポポ岡ヌーペチ郎。
しかし、ボルルスめーんは感動していた
「すげーー!!ショショ原さん、あんた笑いの天才だな!!」
「ふふふ、気に入ってくれたようだな」
「よーしこれで天下取るぞお!!」

こうしてショショ原からネタを伝授されたボルルスめーんは、その日から一躍大人気となり、『ボルルスめーんのゴッツゴツした岩』『ボルルスめーんのタモリ倶楽部』『ボルルスめーんの皇室アルバム』等のいくつもの冠番組をテレビでもつようになった。
そして、それらの視聴率の合計から『視聴率まるでフェスぺんすか男』と呼ばれるまでになるのだった。

              ぴよぴよ


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