PROM観れました。

ようやくthe PROM観れました。

Kouです。

時間が経てば戻ってくるだろうと信じていましたが、ようやくミュージカルの自分が戻ってきました。

以前も少し書いたような気がしますが、色々経験をさせて頂いたことにより、「ミュージカル」という文字にも目が向けられなくなっていました。辛い経験の方が勝ってしまい、苦しむだけでした。10月にコロナから家族を守ることを考え引っ越したのですが、既にミュージカルから目を背けていたので、布で見えないように隠していたミュージカルのDVDや本、プログラム、フライヤー、CD、グッズたちも、実家に置いてきました。正直、この自分がどこかに行ってしまったような感じは、勿論生きてはいけるけれど、言葉は出てきませんでした。何度も伝えようとすると、言葉にしようとしてもうまくできなかった。

元々流行には疎い方ですが、特にこの期間欲がでなくて、PROMも観ず、B'wayが復活したニュースもあまり気にせず、日本のミュージカル界の情報も追いかけず、当然観劇も行く気にはなれませんでした。

勿論私はミュージカル以外でも曲を作る作曲家です。どんな音楽でも、それを作ることが生きがいの人間です。ミュージカルでなくてもいい。歌って踊るものだって他にも世の中には溢れている。だけど、何か言葉が出てこない。元々舞台は好きじゃなかったし、ミュージカルだってハッキリ好きだって昔から意識できていた訳じゃない。でも、これだけミュージカルというもので形成されてきた自分だから、感謝してもしきれない程にミュージカルのお仕事も頂いて、まだ複雑な気持ちは残るかもしれませんが、一旦ミュージカルに人生を捧げようと思った自分は、どうやら戻ってきたようです。

動画も漁るし音楽も聴けるようになった。映画も観れるしミュージカル本が読みたいし、勇気を出して観劇に行きたいという気持ちが出てチケット情報を見るようになって、もっと作曲の勉強をしたいと思う気持ちが強くなりました。

PROM、観ながら何回も泣きました。思ったよりストーリーにミュージカルも関係してた。。それ以外にも、色々な動画や映画も少し見ていたのですが、ミュージカルに興味がない人でも、観たら少しでも心を動かされて欲しいと思いました。それはもう、「感動するなら私の作った音楽で」ではなく、ただ単に自分に生きる力を与えてくれるそれを、一瞬でも、少しでもいいから好きになってもらいたいと思いました。今のところ、今日は。

私はありがたいことにミュージカルを仕事にさせて頂いているので、また目を背ける日は来るかもしれないです。でも、とりあえず今は、いつもこの道に戻してくれる環境と、周りの人たちに感謝し、安心しています。I'm Back.

Netflixで観れるので、the PROM、是非お時間ある時にでも。色々な評価があるかもしれませんが、言葉にはできないものがそこにはあると思います。私の場合は。エンジョイしてください◎

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