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メリーポピンズ2022観劇。

備忘録的に書きます。内容ネタバレを含みます。

久々にきちんと観劇した気がします。勢いでとれたプレビュー公演、何年ぶりかのメリポピでした。時を経て自分も環境も変われど、相変わらず3階一番後ろの席をとる私(いつ1階へ行けるだろうか)。キャストも選ばず日程で選んだソワレ公演でしたが、前回同様濱田めぐみさんでした。

実は本当に当初観に行く気はなくて、ふっ・・・と「あ!」と思ってプレビュー公演追加のお知らせを見てとったチケット、何も考えずに行ったのですが、丁度考えごとがあった時期でもあり、いつも通りかなり影響を作品に受けて帰ってきました。そもそもオーバーチュアの時点で私はなんか泣けてきていた(ここで鼻すすってたら本当に怪しい人だったのでそこまで行かなくてよかった・・・)。チケット取れたあの時の衝動に感謝。

調べたら前回見たのは日本初演であった2018年、すっかり内容を忘れてましたね・・・!ただ、歌をやっていた頃から曲たちは色々な思い出があり、かつメリポピはディズニーランドに行くといつもエントランスで流れているので、私の原点を思い出し、ミュージカルに関してはミュージカル作曲家になることを決めた後修行初期時代に超動画で元気をもらって支えてもらっていた作品。改めて教育に関わる仕事もしている今、じっくり観れました。

まず緞帳が可愛い・・・!何アレ。町の煙突から煙がのぼってるし、キラキラしてるし、「Mary poppins」のタイトルは光ってるし、町の家の窓もとても可愛い。

濱めぐさんは安定の抜群歌唱力で、私の1番のお気に入りは「鳥に餌を」なんですが、その老婆を前回は大好きな鈴木ほのかさんが演じられて感動していたのですが、今回はなんと島田歌穂さん・・・ビリーの先生を思い出す・・・!これはいつか子供たちに聞いて欲しい曲No.1。もとい若者たちも歌ってもいいのよ曲。お金の価値は自分で決める、作中でもあったけれど、考えて欲しい。

あとは単純に「スパカリ」から「Step in time」まで、ダンスナンバーにやられまして、特にプレビューだったからか会場の拍手のノリも良く、生の舞台の空気感を久々に感じました。じわじわ来ているのがバートの空中タップです。しかも天井に逆さになりながら歌ってたし・・・エンタメに限界はないことを感じる生の迫力でした。あと、メリーポピンズが最後今回はお客さんの方を見て笑いかけてくれながら飛んでったのが印象的でした(嬉しいですね!)。「スパカリ」は・・・徹夜時代散々動画を見まくっていたから本当にまた観れて静かに泣いてました・・・。あのアンサンブルたち、「お母さん」って言ってたから、ミセス・コリーの子供たちだったんかいって今気付きましたね・・だから外見も似てるんだ。あと、ミセス・バンクスの職業が映画と違って元舞台女優だったこと、あれってミュージカルに合わせて変えられてたんだなって改めて気付き・・・Step in timeのreprise的な所でミセス・バンクスが楽しそうに踊るのがとても印象的でした。踊るのが好きなんだろうなって勝手に細かい設定思って感慨深くなり・・・。

Step in timeの最後のバンクス家のシーンですが、ミュージカルの持つ「何もなくても、人がいて音楽があって踊れればそれが何より幸せ」という、環境に関わらず人は歌って踊ることが昔から幸せなんだという、私がずっと大事に思ってきた原点を改めて思い出させられました。

そして何より今回入ってきた言葉が、「その気になれば何でもできるわ」。英語ではアイコンにも入っているのを見掛ける"Anything can happen if you let it."でした。 濱めぐさんが速いテンポでスラスラと「その気になれば何でもできるわ」と言い放った時、これが今回の私のパワーワードだなと思い、最後まで見てやっぱりそうだったと思いました。4年前は特に刺さらなかったのに、今の私にはストンと刺さる言葉でした。

これを書いているのは観劇をした翌日なのですが、まず会社PCの壁紙をメリポピに変え、1日中音源を流して、今後の当日券について調べ、購入したプログラムを仕事の合間に開き、ジムに行けばYoutubeでロンドンやアメリカのメリポピ動画を漁りながら限界まで走りこむ。ノートルダム以来位のやられっぷりですね・・・。

だけど久々にこの感じに帰って来れた感じがあります。まだまだ普通の人から見たら日本では「ミュージカル」は観に行っても寝てしまうものかもしれないし、敬遠されがちかもしれないし、私自身も普通には見えないでしょう。けれどやっぱり私はこの世界が何より大好きだし、生きる力や勇気をいつも与えてくれるから、それを1人でも多くの人に味わってもらいたいといつも思います。どうかチャンスがあったら触れてみて欲しい。その後どうするかは人の自由なので。私はここで、見えない位小さくても咲いていきたいと思うので、そうゆう人がいたと何かの折に思い出して欲しい。

次はノートルダムかな・・・!アナ雪もまだ観てないし、美女野獣も舞浜版観てみたいし、RENTもシスター・アクトもある。でも、希望は「壁抜け男」の再演かな・・・!

メリーポピンズ、是非機会があれば触れてみてください。



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