時は過ぎる。
貧しい暮らしの中にも、風は吹く。
時には猛吹雪の中でも、豊穣を、種を蒔き続けなければならぬ時が来る。
夢だけなのか。現実か。
人の流れはとかくはやく、時代の流れもまた穏やかで。
人の名残を感じる屋敷と風。
前を向いても何も無い。
有名になって未だかつてない気持ちを抱き、今日も健やかな眠りにつく。
明日は何を着ようか。
明日は何を思おうか。
誰を思おうか。
先祖から受け継ぎし知恵と真心、はこびとあまざらし。
有名になってもいい。
有名にならなくてもいい。
時代よりも真心。
真心よりも幾多の努力。
努力の腕に真心は気付かれる。
時代は過ぎても名はすたぬ。
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