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BB vs BTN: 2betpot; flush drawをxrするか?

★イントロ

はじめまして。dtcrush_fanと申します。名前の通り、KuZ# dtcrush420さんのファンをやらせてもらってます。配信を通して、ポーカーのプレイだけではなく、人間性の向上を目指しています。

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★ハンド

さて、2020/03/26に配信で、早速興味深いハンドが登場しました。それは、

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これです。check-raiseするのか? turnのQcはBBにとってどの程度嬉しいのか?  早速, 調べていきましょう.
flop (x/x)
turn x/B50/???

★preflop

BTN vs BBにおいて、BBはA7sを{call, 3bet} = {0.412, 0.588}でやや3bet寄りのハンドとして扱います. (by monkersolver solution)

しかし、相手のVPIPは20であり(統計名が省略されているので想像だが)、ややtightであると想定されることからひとまずcallにまわしたのではないか、と思いました。

したがって、実質的にはBB vs COと考えると、rangeは良い具合に調整できると考えます。

BB vs COでは、A7s: {call, 3bet} = {0.898, 0.102}です.

★flop

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青色: BB, 緑色: BTNのEquity分布です. range全体で不利であり、BB側は頻度100%でrange checkをします.

それに対してBTN側は、

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CB 33% sizeではなく、Check or CB 75%を半々程度打ちます. range advantageがそれなりに強いので、sizeも大きくなります。

さて、この時BB側はフラッシュドローをどのように扱うのか? というのが今回の焦点です.

・ CB 33%sizeを打たれた時

XR: 14.5%
Call: 48.2%
Fold: 37.3%

ここでFlush drawは、全comboの内, 40.1%をXRに採用する.

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大まかな傾向として、Equityが高いフラッシュドローほどXRに採用される。

・ CB 75%sizeを打たれた時

XR: 9.48%
Call: 37.1%
Fold: 53.4%

ここでFlush drawは、全comboの内, 31%をXRに採用する.

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 また、CB sizeが大きいほど相手のrangeも基本的には強いので, 反撃(XR)の割合も減るという, 自然な結果が観測できます.

★Turn: flop (x/x)

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flop x/xでのTurnでは、

・9♥, 5♥, 4♥, 3♥, …などのFlushが完成するlow気味のheartが嬉しい
・Q♠, Q♣, T♠, T♣, A♠, A♣, 8♠, 8♣, …などのturnで発生するpairと、AceやKingは嬉しくない

と分かります.
BB側では、平均して
Equity: 44.1, EV: 2.3, Bet pot75%: 24%, Bet pot33%: 4%, Check: 72%という値を取ります. BB側はとても不利な戦いをします.

さて今回はTurn: Qcで、最悪のカードが落ちました. この時のEquity分布を見てみましょう.

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青色: BB, 緑色: BTNです.

両者が均衡している左側の部分はQxのcomboであり一致していますが、他の部分では向こうの方にadvantageがあります.

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OOP側のTurnのアクション. flush drawは全comboの内, 55%をlead betにまわします. しかし、A5s以上のnuts flush drawに関してはほぼcheckに回します. FDの中でもEquityが低いものをBet, EquityがあるものはCheckに回して, バランスを取っているようです.

ここでA7sはAce high単体でもそれなりの価値があるため、Checkに回しています.

今回は、ここで相手のBetに対してどうするか、が焦点です.

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画像: TurnのBTN側の戦略

・Bet 33%の時

XR: 12.5%
Call: 43,4%
Fold: 44.1%


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Flush drawは、弱いフラッシュほどXRに採用し、強いフラッシュほどCallに回します.

・Bet55%の時

XR: 8,22%
Call: 38.8%
Fold: 53.0%

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Flush drawは、弱いフラッシュほどXRに採用し、強いフラッシュほどCallに回します.

・Bet 75%の時

XR: 5.57%
Call: 35.5%
Fold: 59.0%

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Flush drawは、弱いフラッシュほどXRに採用し、強いフラッシュほどCallに回します. また、この辺りから弱すぎるFlush DrawはFoldします.

★River

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OOPはrange checkです。Donkはできません。この時のEquity分布を見ると、

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全体的に極めて不利であり、BB側はDonk Betも難しいことが分かります。

★まとめ

Flop時点でのフラッシュドローは、強いほどXRに採用し、弱いほどCallに回している傾向にある.

Turn時点でのフラッシュドローは、弱いほどXRに採用し、強いほどCallに回すことで頻度をうまく保っている.

Flop x/xでTurnでpair, 絵札はBB側にとって極めて不利.

最後に、解析に用いた.gto fileです.

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