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7年ほぼデスタクを使い続けた男の解説

はじめまして、らっきょと申します。
普段は関西で開催されているレガシー大会KMCや「カードショップくじから」というお店でレガシー等をプレイしています。

大学生の頃友人にレガシーを勧められて資産もない僕はデュアルランドを使わないデッキであるデス&タックス(以降略称デスタク)を選び即奨学金を使って組み、この7年間オーコ・レン六が隆盛していた時期を除きデスタクを使い続けていました。
ようやく人に解説できるレベルまで落とし込めたので、
これからレガシーやりたいけど資産が・・・って人やデスタクを使って経験浅い方が少しでも勝てるような事を書いていきたいと思います。

デスタクとは?

まず最初にデスタクとはスレイベンの守護者や迷宮の霊魂等のクリーチャーとリシャーダの港・不毛の大地で相手の動きを阻害しつつライフを削り切る白単ビートコントロールデッキです。
2020年ぐらいは60枚のデスタクが主流だったのですが、
相棒ルール改定後イコリアの空を放浪するもの、ヨーリオン・モダンホライゾン2の孤独の登場によって60枚に入りきれないのと上記2枚の圧倒的カードパワーによって80枚デッキの方が合理的になったため、今ではこちらの80枚デスタクが主流となっています。


デスタクのキープ基準や動き方等

デスタクを使って勝てない人の多くが初手キープの時点が甘くて負けてる印象があります。
デスタクは他のデッキと違い、使えるカードは初手の5~7枚と後は上から引いてくる約10枚のカードです。頼みの綱のサーチは石鍛冶の神秘家と護衛募集員のみで、渦巻く知識や思案等のドローソースもありません。となると初手はゲームに大きすぎる影響を与えます。
勝敗の分け目は初手5割・プレイング3割・運2割ぐらい初手が大事です。

それではメインボードのキープの時に僕が考えていることは何かを解説します。

1~3ターン目まで如何に相手の動きを阻害できるハンドなのかを考えています。
動き方のテンプレートとしては
1ターン目 ルーンの母 or 霊気の薬瓶 or剣を鍬にを構える
2ターン目 スレイベンの守護者、サリア or 石鍛冶の神秘家 or 迷宮の霊魂
3ターン目 石鍛冶の神秘家能力起動からカルドラの完成体を出す or 救出専門家で2ターン目に出してカウンターか除去されたクリーチャーを場に出すor 護衛募集員を出して、2マナクリーチャーをサーチして霊気の薬瓶から出す等、この流れがテンプレです。
4ターン目以降は盤面に合わせて除去やリシャーダの港を起動したり、5マナの孤独やヨーリオンのキャストに向けて土地を伸ばしていく動きになるようにキープ基準を考えています。

近況のデッキレシピ解説

こちらが一般的に使用されているリストになります。


2つレシピを挙げましたが違いは殴打頭蓋の採用です。
モダンホライゾン2により最速3t目から5点ダメージを通せてエルフ相手にもトランプルでダメージを与えられるカルドラの完成体をまず石鍛冶の神秘家からサーチする事が多く、次点で梅澤の十手か墓地対策と孤独の想起キャストに使う用の獅子の飾緒になり殴打頭蓋をサーチするタイミングがかなりのロングゲームにならないとないため、殴打頭蓋より護衛募集員からサーチできる強いカードを追加で入れた方が強いと思い不採用に至りました。

救出専門家の採用について説明していきます。
このカードの主な役割は2ターン目に唱えた
2マナクリーチャーがカウンター•除去された時に3ターン目に救出専門家で釣り上げる事です。
救出専門家で釣り上げたクリーチャーは攻撃•ブロックはできませんが、サリア•霊魂は場にいるだけで相手を邪魔する仕事はしているのと石鍛冶も同様場に出て装備品をサーチするためデメリット能力はほぼ関係ありません。
次に3/2絆魂持ちなのでデッキ相性的に有利なURデルバーの3点クロックに対してさらに有利なダメージレースに持ち込めるのも魅力的です。
近年デッキシェア率がトップなURデルバーに当たった時に有利なマッチはできる限り勝ちたいのもあって僕は2枚採用しています。

相性有利•サイドボーディング

サイドボーディングは全部やるとキリがないのでTierが高いのをピックアップして語っていきます。

URデルバー ○有利
In 議会の採決 2
Out 聖戦士の奇襲兵 2
基本はサリア・霊魂など相手の動きを阻害するカードをルーンの母や冷気の薬瓶から出すちらつき鬼火などで守りつつ、剣を鍬にや孤独等の除去は目くらましをケアするために1マナ起きてる状態で打ちます。
逆に上記のサリアや霊魂・石鍛冶がカウンターや除去で対処された場合は救出専門家でリアニメイトして盤面を固めつつライフレースも有利になれるので、護衛募集員でサーチできる時や手札にある時、2マナクリーチャーはフルタップでカウンターで2:1交換させる勢いで強気に出していきましょう。

赤単プリズン △有利不利なし
In 議会の採決 2 静寂 2 平和の番人 1
Out 迷宮の霊魂 4 聖域の僧院長 1
1マナ域に頼る(特に霊気の薬瓶:略称バイアル)キープすると虚空の杯でゲームロスになる展開が多いです。
ルーンの母や剣を鍬には最悪孤独のピッチコストにできますが、
バイアルはちらつき鬼火を引かない限り腐り続け、虚空の杯をちらつきでブリンクしてる間に押し込まれて負けるので注意。
混沌の洞窟の冒険者やラエリアに対して優先的に除去を打つ事で相手の初動押し込みをずらしつつ頭の中で激情をケアしながら盤面を固めます。
相手の勝ち手段が殴ってライフを削り切るしかないので、
奥の手であるルーンの母と平和の番人で疑似罠の橋を作ってこちらの盤面にクリーチャーを大量展開して最後はちらつき鬼火でブリンクするかコストを支払わず生贄に捧げて、フルアタックで勝利します。


スニーク・ショー ▲微不利
In 封じ込める僧侶 1 議会の採決 2
Out 梅澤の十手 1  永久のドラゴン 1 スカイクレイブの亡霊 1
今まではkarakasをアンタップで構えていれば何とかなっていましたが、
直近で残虐の執政官の採用により有利から五分よりの対戦となりました。
メインはサリア・霊魂で動きを止めつつ、実物提示教育(SnT)の際に
Karakas・霊魂・奇襲兵のどれかを相手の盤面に相談しつつ出して、
勝ち切るのがプランです。
サイド後は封じ込める僧侶がとてつもなく刺さります。
勝ち筋がSnTと騙し討ち依存なのでルーンの母で封じ込める僧侶を守り切るのがベストですが、
激情を5マナで唱えてく盤面を流してくる事が多いので要注意です。
ここ最近でスニーク・ショーが結構使用率上がってきているので、
外科的摘出か安らかなる眠りの墓地対策カードを1枚減らして封じ込める僧侶を1枚増やしても良さそうです。

ミラー デス&タックス △有利不利なし
In 封じ込める僧侶 1 静寂 2 議会の採決 2 平和の番人 1
Out 迷宮の霊魂 4 聖域の僧院長 1 救出専門家 1

このマッチはサイド後から本番です。
キープ基準を少しでも間違えたらゲームを落とします。
ゲームの鍵となるのはルーンの母と除去です。
ルーンの母の召喚酔いが解けた瞬間こちらのクリーチャーがほぼ全滅と言っても過言ではないので、キープ基準はソープロ=孤独>ルーンの母>それ以外の優先順位になります。
ロングゲームになるのは間違いないので、除去はできる限りルーンの母と十手が装備されているクリーチャー•召喚酔いしている石鍛冶に使って、
カルドラ完成体が着いてる細菌トークンは余程ライフが詰められない限りちらつき鬼火でトークンをブリンクしましょう。

ペインター △有利不利なし
In 静寂2 議会の採決 2 (外科的摘出 1)
Out 迷宮の霊魂 4 (聖域の僧院長 1)
個人的にはあまり経験が少ないマッチなのと少し苦手意識があります。
除去とスカイグレイブの亡霊をどこに当てるかがとても重要です。
墓地に丸砥石と絵描きの召使いのどちらが落ちていて、コンボまでリーチがかかっている場合は積極的に上記のアーティファクトを釣り上げるゴブリンを除去します。
バイアルが3の場合は護衛募集員から孤独かスカイクレイブを持ってきてコンボを決めさせないように立ち回りましょう。
サイドカードで()で括ってる聖域の僧院長と外科的摘出ですがインアウトどちらでもいいかなと思い括りました。
外科的摘出は打つ先がなくても最悪相手のハンドが見れてどのルートで攻めてくるのがわかり、
その後の対応がしやすくなると思っています。

ダークデプス ○有利
In  平和の番人 1 議会の採決 2
Out 救出専門家 2  聖域の僧院長 1

デプス使われるデッキ全般に言える事ですが、
不毛の大地は演劇の舞台と暗黒の深部が揃った時に演劇の舞台起動対象暗黒の深部でレジェンダリールールで残ったカウンターがない演劇の舞台が誘発する際に不毛の大地をその演劇の舞台に対して割りましょう。
これさえ覚えていれば後はサイド後の忍耐と活性の力を頭に入れておけば勝てると思います。

最後の審判
In 耳の痛い静寂 2 外科的摘出 2
Out 梅澤の十手 1 永久のドラゴン 1  スカイクレイブの亡霊 2

このマッチは無理です諦めて下さい。
勝てたらマッチ終了後天に手を合わせて感謝しましょう。
基本的にメインの阻害手段がサリア>迷宮の霊魂>聖戦士の奇襲兵>除去>それ以外なのですが、当然それを見越してハンデスで有効牌を落してくるので勝てないです。
ここで阻害手段の中になんで聖戦士の奇襲兵?ってなる方も多いですが、ハンデスでサリアと霊魂を基本落としてくれるので余った3点クロックのこいつが地味にライフを削って勝ってくれる事が多いためこの位置付けにしました。

サイド後は先手耳の痛い静寂キープになります。
それすらカウンターされた場合は頼みの綱である外科的摘出で相手の残りデッキ5枚の順番をぐちゃぐちゃにして時間を稼ぐしか方法はないです。

エルフ ×不利
In 平和の番人 1 封じ込める僧侶 1  墓掘りの檻 1
Out 聖戦士の奇襲兵 2 永久のドラゴン 1

カルドラの完成体の登場で昔より勝ちやすくなりました。
勝ち筋はカルドラの完成体+十手でダメージを通しつつ相手の盤面に触れるように目指しましょう。
除去の優先順位は遺産のドルイド>ワイアウッドの共生虫でマナ加速をさせないように立ち回ります。

サイド後注意するカードは大祖始です。
自然の秩序から持ってこられたらほぼ勝ち目がないので、墓掘りの檻や封じ込める僧侶で対応しましょう。

8cast ×不利
In 静寂 2 議会の採決 2 耳の痛い静寂 2 平和の番人  1 戦争の報い、禍汰奇 1
Out スカイクレイブの亡霊 3 永久のドラゴン 1
ルーンの母 4

キツいマッチ。
メインから虚空の杯を置いてくる相手はちらつき鬼火でブリンクして逆に相手の動きを邪魔できて美味しいですが、関西には最強の8castがいるためそんなに甘くはありません。

相手はデスタクと分かった瞬間河童の最速キャスト+ウルザの物語から影槍サーチを目指してくるので、それを以下に邪魔できるかが肝です。

絶対に抑えておきたいポイントは不毛の大地は
ウルザの物語に使いましょう。
ウルザの物語を放置するだけで3枚分のアドバンテージを取られるので、不毛の大地1枚で等価交換なら安いものです。

後は静寂•平和の番人をカウンター•大田原でバウンスされないのを祈るしか勝ち目ありません。

最後に
拙い文章にも関わらず、ここまで読んでくださってありがとうございました。
これからデスタクを使い始める方やイマイチ勝ちきれない方々に少しでも参考になれる事を願っています。

他に聞きたい事や記事にして欲しい項目がございましたら
Twitter @Souldout114514
にDM貰えたらと追加で記事にしたり、
暇な時にお答えします。

初めての記事なので有料部分はありませんが、
リアルルーンの母が5月に布告除去を打たれたので、マンションローン1000万の死と税金で死にかけてます。
こんなゴミに少しでも美味しいご飯代を恵んでくださる神様がいましたら、ぜひ記事を買ってくださいお願いします。

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