今年の楽燕カップ指名でノーザンF固めをしている理由

今年は1位~11位まで、ノーザンファームの生産馬で固めました。12位は吉田勝己氏落札の外国産馬という徹底っぷりです。

「dskさんもノーザンファームが嫌いなんですね!わかります!」という謎発言への抗議・・・の意味もなくはありませんが、指名馬を公開する他のPOGでは、社台グループの生産馬をあまり指名する予定がなかったことが第一です。

また今年は、POGでのノーザンファーム生産馬の人気の集中度合が、例年に比べ拡散する年だとも思っていたので、そのことも今回のノーザンファーム固めに大きく関係しています。

内的要因としては、まずノーザンファーム生産の現3歳世代は、ノーザンファームのある胆振地方を震源とする胆振東部地震の影響を大きく受けた世代であることがあげられます。また同時期に突風による被害も発生し、馴致や後期育成に多かれ少なかれ影響があったことは確かでしょう。今年の3歳クラシックで、ノーザンファーム生産馬が未勝利に終わったこととも無関係ではないかもしれません。また一昨年から昨年にかけては、ノーザンファーム内部での人の移動や体制の変化が目立った年でもありました。その変化が機能するには、ノーザンファームと言えども時間がかかるということではないでしょうか。

一方、外的な要因としては、社台ファームの坂路改修の終了、ノーザンファーム空港の調教主任であった藤田氏が追分ファームリリーバレーの調教マネージャーに就任、ノースヒルズ、岡田一族、ゴドルフィンの躍進などがあったことで、おそらく今年のドラフトでは人気が分散することが予測できました。私は内的な要因からノーザンファームの2歳は巻き返してくると考えていたので、ここにチャンスを見ました。

また参加者のこれまでの指名傾向、言動を見てみると、わりと「振って」くる方が多い印象。であれば「ノーザンファーム生産馬を気持ち早めに指名し続ければ重複回避できるんじゃね?」という思いがありました。

1位は重複覚悟のサトノレイナス(→シテフローラル)、見る阿呆より踊る阿呆なタイプなので2位ではレガトゥスのじゃんけん大会に参加(→ミッキーセレスタ)と、足かけ二年のじゃんけん連敗記録を無勝の6に伸ばしましたが、以降は無風の単独指名を続けています。

またもう一つ、例年以上にセレクトセール落札馬を多めに指名しています。合同取材時のコメントと現状のつけあわせをしていると、移動が早いのは何も追分Fや社台F勢だけに限らず、今年のノーザンファームの2歳もコメントに出ていた時期よりも早め早めの移動をしている馬が目立つことに気づきます。それは当然このコロナ禍で「今後どうなるかわからないので、使える馬は早めに移動させたい、競馬に使いたい」との意図があるのは想像に難くありません。そのコロナ禍で行われたシルクの追加募集は、大不況であることが想像できないようなこれまでと変わらずの人気っぷり。となると、近々にセレクトセールがあることも考えれば、個人馬主さんへの何かしらの配慮がある(あった)と思うのが、陰謀派の性です。

以上、これらの理由から「らしくない」「つまらない」「魂を売ったのか」など散々な評判の、ノーザンファーム固め作戦を実行しました。来年以降は、ノーザンファームに快く向かい入れていただけるよう(←)、指名馬各馬の活躍に期待しています。

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