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舞台 「幸せになるために」

8月14日の大阪千秋楽を観劇してきました。
舞台「幸せになるために」
お話は1985年8月12日、実際に起こった日本航空123便墜落事故を題材とした家族や犠牲者の想いを描いた作品です。とは言え前半には家族の日常や、悲劇に向かう過程を描き、後半は悲惨な事故と残された人間の想いや伝えたい事を描いた見どころ満載の作品です。
最近流行りのメタバースと言いませんが、亡くなった方達を作品に登場させてそれをお芝居するという被害に遭われた方を演じる中々難しい作品でもあります。
決してコミカルで心晴やかな作品ではありませんが、私を含め多くのお客さんが実際にテレビで生々しい映像を見ていた世代なので、8月13・14日に大阪で演じる意義は大きいだろうと思います。(123便は羽田-伊丹間を運航していた旅客便)

前置きすると、私は夏休みの宿題や以後の研究レポートなどで都度、この事件について調べたりしていたので事故の隠された真実までは分からなくても、事故に至る経緯やその後の惨状等は割と今でも記憶していたのです。ですからこの舞台を見終った後に重い空気も無く、感動の涙を流す事も無く、ただ事実と時系列を演者さん達と一緒に巡る旅の様な観劇でした。実際にはそこから今の旅客機の安全対策にも多大なる影響を与えた事故でもあります。それぐらいの事故です。

今回は特典として台本を頂いたので気になるセリフ回しも再読出来るし、wikiに詳細な音声記録装置の概要も載っているので今一度見直してみて、舞台での主演「鳥居みゆき」氏の演技と伝え方の上手さに改めて流石だなと感心するのであります。

「幸せになるために」 パンフレットと台本

さて、こちらの舞台を見るきっかけとなったのが、勿論我ら「浪速のカヌレ」こと八木美樹ちゃんが初舞台って事で見に行って来たのです。
平井沙弥ちゃんと言う強力な先輩も当然チェックしての観劇なのですが、今回は2人に東由樹ちゃんを加えた3姉妹の役柄と言う事で、終始関西3姉妹組の面白コント風舞台も見れると言う、我得な舞台でした笑

田崎3姉妹を演じる 左:八木美樹 中:平井沙弥 右:東由樹

これまた今回も歌ウマ踊りウマのメンバー達ばかりで、さくら学院(美樹ちゃん)はもちろんダークサイド(沙弥ちゃん)NMB48(東由樹ちゃん)AKB48(田名部生来ちゃん)STU48(池田裕楽ちゃん)に昨年「夕凪の街 桜の国」で認知済みの姥山莉音ちゃんに 仮面ライダーWでヒロイン役の(テレビ見てたw)山本ひかるちゃん、とこのまま全員紹介しそうなくらい演技の上手な方達で、初舞台の美樹ちゃんもきっと揉まれながら大収穫だったのではないかと思います。

あと、STRAYDOGさんもキャスティングで何かの旨味を掴んだと思いますけど、その辺は気にせずにこの波に乗っておこうと思います(笑)

私を含め、特定の推しが出るから作品を見るのであって、決して作品の内容を吟味して観劇する人間ではないのです。ですから舞台を純粋に楽しみに来られる方とは見方もその風貌も異色だとは重々承知の上で、なるべく迷惑にならない様に観劇して参りますので、配役についてはこの波を続けて頂ければ幸いです。

ヘアスタイルがカヌレっぽい 八木美樹ちゃん

座席の消毒や換気も徹底されていた様でありがたい事であります。

消毒して回るスタッフさん

それでは今回も長々と演者さんをピックアップしてみようかと。
全員書きたいところではございますが、そこはご勘弁を。。

まずは八木美樹ちゃん
劇推しの子です。ゆめいろリカちゃんと友達です。
さくら学院時代から度胸座ってます笑 なんて言うのかな、舞台慣れしてるって言うか尺の読みが上手い子です。落語やったりしてました。関西弁もいかにも大阪のええとこの子って感じの話方で面白いです。標準語の舞台は出来ないかも知れないけど、歌の声も独特で14日にお父さん来てましたけどそっくりです。何を褒めてるのか分かりませんが兎に角使えそうならこれからもどんどん使ってあげて欲しい逸材です。大先輩からは何でも吸収する子なので教えがいのある子です。マジおすすめ。ダンスも上手いですよ。
そして我ら平井沙弥ちゃん
いや、演技が自然って言うかこの前初舞台だったとは思えない程に女優ですなぁ。感心を通り越して色眼鏡で見ようとしてた自分が恥ずかしいです。次からはもう女優・平井沙弥として観劇させて頂きます
(多分無理、にやけてる)

仲良しであろう 平井沙弥ちゃんと八木美樹ちゃん

お次は広島弁炸裂の歌ウマ女優の池田裕楽ちゃん
いや、上手い。コメディがw 歌上手いのはそれとして、そこだけじゃないのよ。演技の幅が。凄い子見つけた(知らなかっただけ)関西/広島組で1公演なにかやって欲しいわ。ウエストサイドストーリーのパクリみたいなやつ笑
脚本練り込んだらヒット作出来そうな子だと思う。大先輩の懐が深い事が大前提にはなるけど、若い子は爪痕残してナンボです!

何かすでに面白い 池田裕楽ちゃん

続いて姥山莉音ちゃん
前回「夕凪の街 桜の国」では大阪には来れなかったので存在だけは父兄さんを通じて知ってました(さくら学院ファンの事を父兄さんと呼ぶ)
生え抜きの子なのかな?歌/演技ともに上手いです。きっとSTRAYDOGにうばりおアリ!って言う子になるんだと思います。学業もあるけど、また大阪で見たいな。

姥山莉音ちゃん

IKKANさん
遊戯王ですよ!流石と言うか声の通り方は桁違いでした。上手い。そして懐深い。アドリブ面白い(特に弄られ側)
この舞台が単なる重い、ノンフィクションの悲しい舞台にならなかった理由の1人だと思います。セーラー服辺りの言い回しとか昭和の名コント見たいです。

左:ヒットエンドラン 中:IKKANさん 右:無毒のウーマンラッシュアワー

桑山元さん
全く存じてませんでしたが言葉の伝え方上手い!こんな上司の元で働いてたら出世するわ笑。どつかれまくってもそれをコントに変えない。その変えずに話す言葉が逆に余韻を伝える。面白い。シリアスな場面でも転調の所でも安定してる。なんていうのかな、感情の起伏を敢えて押さえてるように見えて、それが周囲との特異点になるからこの人が話だすと聞くようになる。キャスティングの上手さと言うべきか。お笑い芸人と言うのは他所で輝く事がある典型見たいな人ですね。父兄さんで言う所の森ハヤシ先生とでも言えばいいのでしょうか。

なぜかこんなデカイ写真しかなかった笑

もっともっと沢山書きたい演者さんばかりですけど、今回は敢えて苦渋の決断でこの辺で終ります。今日の時点でまだ東京の大千秋楽が残ってますからね。なんか私の書き方だと重くない軽く扱われてる題材の舞台に聞こえるかも知れませんけど、この舞台を見る10~30代の人は価値観や家族の事を思い出す、重いけど実際に、人は苦しみを乗り越える術はそれほど多く持ち合わせていないんだと気付く良い舞台です。

紹介には書きませんでしたが、鳥居みゆきさんがこの舞台を受けた理由や伝えたい事、彼女だから少し怖く、おどおどしながらも、どこか冷たさの中に明るさのある話方が印象的な舞台でしたとさ♪

出演者の皆様

おしまい。

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