Can’t Stop

忘れもしない、2020年2月。
前から気になっていたBiSHのライブハウスツアーワンマンに行くべく
FCにわざわざ入って自分の50歳の誕生日当日(2020.5.21)に行われるBiSHのチケットを抽選で当てたんですよ。
しかも結構良い整番で。

直後に世の中の雲行きがおかしくなり始めて。
結局、このライブは行われませんでした。

まだ2月時点では中止ではなかったので、ワクワクしながらBiSHの出る音楽番組とかマメにチェックしてたら、
その当時、事務所のアーティストが全部集まってツアーやってる時期で。
そのファイナル公演が中止になると発表があり、その代わりに生配信やりますと告知が。
無観客生配信ライブ。

事の重大さもその時はまだそんなに分かっておらず、タダでライブ見れると喜んで見ました。

そん時、BiSH目当てで最初から見てたら、いきなりガングロの眼鏡ギャルが出てきてパラパラ踊りながら歌い踊るんです。
しかも、曲の終盤にこれまた突然、空手の板割りを初めて、、
ポカーーーーんですよ。。。
なんじゃこりゃ?
こういうソロアーティストも事務所に居るんだなあと。
その後、お目当てのBiSHではしゃぎ、そのまま最後まで見てたら数組挟んでGANG PARADEが出てきて、
よく見ると、さっきのガングロだった人が居るじゃないですか。
彼女こそ、今では僕の一番の推し『ユイ・ガ・ドクソン』さんだったわけです。

コロナで音楽の現場という現場が飛びまくり、
持病を抱えている身として、職場でもいち早くリモートに切り替わり、
得体の知れない恐怖に怯えながら、家に篭ってこれから先どうなるんやろ?となっていた頃でした。

WACKは無料の配信ライブをいっぱいやってくれたので、BiSH含めてWACKのアーティストを沢山知り、この時期に一気に沼にハマりました。
このコロナのタイミングでギャンパレは2つに分裂して、
メンバーが離れ離れで活動して、新加入や脱退、紆余曲折ありながらも。
なんとなくコロナ禍に収束の目処が見えてきたタイミングの2022年1月に大所帯になって復活します。

本当はこのコロナ禍のことが一番語りたいわけですが、
ここでは尺が長くなり過ぎるので、またの機会に。。
本当に、辛かった時期に彼女たちの存在がどれほど力になったか。
音楽を続けること、バンド続けること、それだけじゃなくこれからの人生について。
生きることについても悩みに悩んだ3年余りでした。

彼女たちが常に前向きにがむしゃらに頑張り続ける姿に背中を押されました。
水も飲まずに2時間のステージを歌って踊って、コントまでやってくれて、
何ならコロナ禍真っ只中では一日2回公演もザラだったし、今ではライブの前と後ろに特典会をやってて。

比較するのも何ですが、バンドマンて緩いよなぁって。
大して人気も無いのにカッコつけるは、ステージだってダラダラやって水はおろか酒まで飲むし。
もちろん、真摯に続けている人の方が多いと信じてますけど、
少なくとも、自分はダサいと心から思いましたね、自身を。

その経験があって、今は確固たる意志を再確認して音楽もバンドも続けてるし、
ステージに臨む準備も心構えも、以前とは違っています。
もちろん、お客さんへの感謝も比べものにならないぐらいです。
全部、当たり前じゃない。

どんな困難があっても、止まらない。
やり続ける。
その先には、応援してくれる大勢の人と見たい景色がある。
そのためにもっともっと頑張る。
そんなメッセージがこの曲には詰まってます。

もう一度、何かを取り戻したくてこのバンドを始めました。
絶対に間違ってなかったと思うし、何より、楽しくしょうがない。

これを機にギャンパレも知って欲しいし、
PHONOPHONEに興味が湧いてくれたら嬉しいし、
僕っていうドラマー、人間ももっと知って欲しいと思ってます。

最初のライブだからこそ、
この曲がやりたかったし、やれることが嬉しいです。
ライブ前に、良かったら聴いてみてください。

GANG PARADE『Can't Stop』

こちらはリリース当時のMVです。

『GANG PARADE』
WACK所属の13人組アイドルグループ。
BiSHが所属していた音楽事務所の後輩グループと言うのが世間的には分かりやすい説明ですかね。
前身グループから改名してGANG PARADEになったのが2016年。
※前身のPOPは2015年だから、BiSHとほぼ同期やねんけどね。

GANG PARADEは珍しくライブでの写真・動画撮影が許可されていて、
ありとあらゆる時期のライブ映像が見れるので、そちらもどうぞ!

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