PHONOPHONEデビューライブ

無事に終わりました。
ご来場くださった皆様に心からの感謝を。
そして、一緒にイベントを盛り上げてくれた出演者のみんな、スタッフの皆様にも感謝してます。
本当にありがとうございました。

50を数年越えて、まさか新しいバンド組むとか思いもしませんでした。
キッカケはほんの些細なことでして、、
前々からヨースケと仲良いバンドマンとしての認識はあって、Magica Sixxのグッズデザインをやってくれたことで急激に距離が近くなったアキラくん。
BiSHを布教したところ大変気に入ってくれて、さらに距離が縮まり(最終的にはヨースケも巻き込んで3人でBiSH解散ライブを東京ドームまで観に行く)まして。
アキラくんが主催する高円寺でのイベントに顔出した時にたまたま(出演者が到着してなかったので間繋ぎ)弾き語りで“お願いエアライン”をやっていて、それがめっちゃ良い曲で一発で気に入ってしまったんですよ。

聞くと、今は動いていないバンド『AKUMATIC GO GO CLUV』の曲だと。
良い曲だし、良い声だし、勿体無い!!!!の一言ですよ。

ザ・サーキットキャバレーズもナナハンズも楽しくて良いバンドだと思うし、アキラくんがドラマーであることは承知の上ですが…
僭越ながらも『オレがドラム叩くから、あの曲をちゃんと演奏しよう!!』と。
年に一回、誕生日のタイミングでアキラくん主催のイベントをやってるって聞いたので、そこでやらない?ってことでこのプロジェクトはスタートしました。

メンバー選びですが、一度はスタジオミュージシャンやってる系の友達にやってもらおうかなと思ったんですが、それはちと違うと思い直し。
アキラくんとの関係性やオレ自身も一緒にやってみたいバンドマンは?って考えた時に遠藤くんとテッドくんだったわけです。

2人とも、言わずもがなの現役バリバリのバンドをやっているので、
オファーする時には多少ビビりながらですが、こんなもんはダメ元ですからね。
両方ともに快く引き受けてくださいまして、めでたくPHONOPHONE結成ということになりました。

実際動き出したら、こう言っちゃなんですが自分がやってるバンド史上一番スムースに動くし、なんせ楽!!!!笑

アキラくんの持っている音源から数曲セレクトして遠藤くんに渡して、
そこからまたアレンジがしやすい曲をセレクトしてもらって、なんと1週間後ぐらいには『お願いエアライン』のデモ音源のオケが。
めちゃめちゃカッコイイのが送られてきたので、この感じでもう数曲お願いしますって言ったらまた数日後には残りの曲も送られてくる。
遠藤くん、天才かよ!!!
で、慌てて歌入れの時間作って仮ボーカル録音して、テッドくんにも共有して…
テッドくんはテッドくんで、ブリブリのベースを自宅録音で入れてコーラスの補強までしてくれて返してくれる。。
テッドくんも天才かよ!!!

この時点で、オレ何にもしてねぇっす。笑

まじでライブ決めるしかないやん!ってなって、本格的に日程出してハコ押さえて。
前もって全員集まれる日程は2日だけ。

10月と11月に一回ずつ。

はてさて、ひとライブできるだけの楽曲を用意できるのか?
ってことにもなりまして、アキラくんの持ち曲を5曲と新曲を4曲。
9曲用意して演奏するのがゴール。
ここでまたみんなの天才ぶりが炸裂します。

限られたリハの1回目でとりあえず、既存曲5曲とりあえず合わせて、
みんな達者なんで、そこはまあクリアです。
前もってアキラに新曲3曲作ってとオーダー出してあったんですが、
当日アキラが持って来れたのはメロディーのみのものが1曲の欠片と
ワンコーラス作ってあるものの2曲。
1曲はコード進行とリズムを変えて、のちの『メカニック』に。
もう1曲はメロに合うキーとコード進行を見つけるのにちょっと手間取ったんですが、何となくワンコーラス作って、それがのちの『ハーシーレットベイビー』になります。

鼻歌からコード拾って完成させることの難しいことよ。
遠藤くんの曲作りは詞先(イマヤスが書いた詩があって、それにメロをつける)というもので、それはそれで超難易度高いんですが、曲先(メロディーに詩をつけていくタイプ)は曲先で慣れも必要だし、そもそもアキラくんがアカペラで歌うメロがどのキーで何のコードかを探す旅が必要なんですよ。

ちょっと苦労しつつも、方向性が見えたらそっからのスピードが異常に速い!
まさに職人技で短時間で2曲の基礎が出来上がった。
んでもって、これまた持ち帰ってからデモ音源が送られてくるまでの時間も速攻でした。

これで7曲。
1曲は遠藤くんがオケを作ってそこにアキラくんがメロディーと詩を乗っけるパターンを試そうってなって、それが『Boogie Monster』です。
どうやら、うちのバンドの場合はこの作り方が合うようです。

オレが人間椅子ツアーのローディーで約3週間不在中に2曲できてます。
はい、天才。

ドラムどうする?
ってのは割と最初からあったんですが、知り合いのドラマー所有のスタジオで録れるんじゃないかと勝手に皮算用してたら、まさかのスケジュールの都合でアウト。

ここでやっと、ここまでほとんど何もしてへんかったオレが急に慌てます。
これはもう自家発電や。
ということで、自分の所有しているマイクと録音機材駆使してドラム録音するしかないでしょ!!
空いてるスタジオ探しまくって、押さえて、遠藤くんと2人スタジオにこもってレコーディング。
普通に、オレだけは凡才でしたが、何とか無事に手持ちの8曲の録音を終えられたわけです。

めっちゃ長い文章。。。。
お茶でも飲んで、休憩してください。

ジャケットのデザインはアキラくん。
で、案が来たらめっちゃ『AKIRA』やん!!
カッコイイ!!ってメンバー全員大喜び。
アキラくんもまた天才発動します。

これを元に、バンドのビジュアルは写真での顔出しはせずにイラストベースで行こうとなりました。

ライブへの道のりで付きまとうのが、動員。
お客さんがどれだけ興味持ってくれてるのか、そして実際に足を運んでくれうのかが全く見えない。
ちょっとでも興味持ってもらえるように、曲を公開してどういうサウンドなのかを聞いてもらうのが一番良いだろうと思い、映像無しの曲だけの公開が第一弾。
歌詞を付けたのが第二弾で、発売予定の4曲をダイジェストにしたのが第3弾です。
そこまでは山田がやりましたが、、、やっぱりイマイチ凡庸です。

ここでまた遠藤くんが天才発揮します。
数秒だけの3DCGを作ってみんなに投下します。
当然の如く、みんな沸きますわな。
ライブ直前に持ち曲全部ぶっ込んだトレイラー作って公開しようと。
これがそのトレイラーです。

めっちゃエエ。
そして、遠藤くんは映像編集でも天才。

で、カバー曲はどうするん?
なんか洋楽(BlurとかWeezerとか分かりやすいやつ)やるって聞いたら、
それはそれでつまらんし、となって。
これはオレの趣味でしか無いんやけど、オレが推してて愛してやまないアイドルの曲をやったらアカンかなぁ?
GANG PARADEの『Can't Stop』って曲やねんけど。

バンドでもやれそう!ってのと、実際にギャンパレの現場に連れて行ったアキラくんの後押しもあって、これで行こうとなりました。

多分、自分たちの曲より練習したんじゃなかろうか。
原曲、打ち込みも入っててキャッチーな曲でしょ?
何より、詩がグッと来るし。

これね、ライブの現場だとお客さんがみんな手を挙げて何ならメンバーと同じように隣の人と手を繋いで(隣がおっさんだろうが女子であろうが関係なく)フリをやるんよ。
その光景がめっちゃ感動的で。
流石にコロナがあって手を繋いでってのは無くなったんやけど、いつの日かまたあの光景が見たいよな。

オレ達も環境も活動の場も違えど、
続きはもっと大勢で見たいし、みんな一緒に行きたい。
止まらない、止めれない。

昨日ライブ、機材トラブルがあって、オレのマイクが所々入ってなかった箇所があったりして頑張って練習した全てを披露できたわけじゃなかったけど、メッセージは伝わったと信じています。

この曲に限らず、全体的にみんなそれぞれに緊張もあったろうし、
思い通り行ったところも行かなかったところもあったと思う。
でも、こっちには客席の笑顔がたくさん見えて。
オレたちと同じようにワクワクしたりドキドキしたりが本当に手に取るようにわかる、良いライブだったと思います。

チェキも撮ってくれてありがとう!
CDもグッズも手に取ってくれてありがとうございました。

物販が売れたらテッドくんの宿泊先のグレードが上がるというのは、冗談のようでホンマやで?
もちろん、事前に宿取るけど、チケット予約がバンバン来てたら予約先変わるもん。
日曜日にライブやるとしたら、前日から来てもらって練習入るからその日は確実に宿泊するでしょ?
東京の宿、めっちゃ高いねん。
それに、週末料金とやらで平日の何割か高くなる。
テッドくんはバンドの経費を抑えようとちょっと離れた場所に宿とってくれるから、ライブハウスまで遠くなるし、そもそもビジネスホテルじゃないカプセルとか探してくれる。

遠路はるばる長時間運転して来てくれて、リハ入って翌日ライブやって…
また帰路もある。

『長時間運転慣れてるんで』とか『カプセルも好きなんで』とかサラッと言ってくれてるけど、、そういう気遣いも行動力も全部ひっくるめて簡単じゃないよ。
だから、そんなにライブもバンバン切れないし、そもそもみんなのスケジュール合わせるのもそんなに簡単ちゃうねん。

このバンドを大事に育てていきたいから、オレらメンバーはめっちゃ頑張るし、みんなもたくさん愛してくださいね。
目標はテッドくんにサウナ付きのええホテル取ってあげること、
さらに言えば新幹線移動してもらうことかな。笑
夢は大きく。
叶えることはめっちゃ大事やけど、実は叶うまでの過程が一番美しいと思てます。

メンバーが幸せそうな顔してたら嬉しいし、お客さんが喜んでくれたらもっともっと嬉しい。
どうやったら、もっとお客さんが喜んでくれるんやろうか?
どんな企画したら、もっと楽しんでもらえるやろうか?
自分たちのお客さんだけじゃくて、会場にいる全てのお客さんに楽しんでもらいたいし、その日のライブ見てまた明日から頑張ろ!って思ってもらえるか。
お客さんにとってアーティストやバンドやアイドルや俳優やアスリートを応援するのが生き甲斐やとしたら、その逆もまたそう。
応援される側にとっては、お客さんが喜ぶ顔が何よりの宝やし生き甲斐。

そんなことを考えながら、次のライブの仕込みとか、そのまた先のライブの計画とか、、
いろんなことに思いを巡らしてます。

2023年12月10日
PHONOPHONEがこの世に生まれました。
たくさん愛でてやってください。




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