"ROOTs"制作秘話(楽曲編)

こんにちは。山本海月です。

"ROOTs"がたくさんの方に聴いていただけていること、とても嬉しいです。ありがとうございます。

早速ですが、1st single "ROOTs"のリリース記念ということでちょっとした裏話を書いてみたいなと思います。セルフライナーノーツ？みたいな感じですかね。今回は楽曲そのものに焦点を当てて書いてます。

まだ聴けてないという方は、こちらのリンクから各種配信サービスにアクセスできますので、もしよければ聴いてみてください。

ROOTs by Mizuki Yamamoto

「ROOTs」のはじまり

2022年9月、「ROOTs」というタイトルで初めてリーダーライブを開催しました。これは僕自身の20歳のバースデー記念のライブでもあり、自分の音楽のルーツとなった曲をセットリストに入れたライブでした。

「ROOTs」「NAGATSUKI」はどちらもこのライブに向けて作った曲です。

小学生の時から作曲みたいなことをしていて、ニンテンドーDSのソフト「大合奏！バンドブラザーズ」で遊びで曲を書いていたりしました。その後、高校生になってバンドをやるようになってからはバンドで演奏するオリジナル曲をPCのソフトを使って書いたりしていました。バンドで自分の曲を演奏するのも良い思い出でしたが、いつかは自分のリーダーで、自分の名義でオリジナル曲を出してみたいという思いがずっとありました。

20歳のバースデー記念でリーダーライブを初開催することになり、このタイミングだ！と思って書いた曲が今回リリースした2曲です。

そして、2022年9月に初演してから1年半ほど後、レコーディングなどを経て現在のリリースに至ってます。

「ROOTs」

表題曲です。リーダープロジェクトの名前にも同じものをつけています。

今でも、自分がこの曲を書いたことが信じられていないです。そのくらい、自分の作曲能力を大きく超えたものだと思っています。

でも、俯瞰的に聴いてみると「自分らしさ」がよく表れているなとも思います。「自分の名刺代わりになるような曲がたまたまできた」って感じですかね。

冒頭、6拍子からスタートする曲は、4拍子、3拍子…と1曲の中で7回拍子を変えます。また、調号(キー)も4回変わります。

最初から「拍子や調号を変えまくる曲を書くぞ！」と決めていたわけでなく、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ…と書いたメロディーを繋げてみたら結果的にこのような形になっただけです。また、拍子や調号が変わる部分は、聴きやすく自然に移り変わるようにアレンジしています。

「ROOTs」というタイトルには2つの意味を込めています。
1.自分の今まで辿ってきたルーツを表現したものであるということ
2.それぞれの人やものにルーツ(ここでは音楽以外も指しています)があり、根付いてきたものによって世界が続いているということ

1.は先程まで書いてきた内容です。自分のルーツである音楽は主にポップスやジャズで、この曲のジャンル自体は「Jazz」ということにしていますが、曲のメロディーはとてもポップなものですし、コード進行や曲の構成にもポップスの影響が色濃く反映されています。

あとは、幼い頃からずっと鉄道旅行が好きなので、旅行で電車に乗って景色を眺めている時の高揚感のような気持ちも、ひとつのルーツとしてこの曲に表れている気がします。速い電車に乗ってる時にこの曲を聴くのがおすすめの聴き方です(笑)

2.の意味は、上手く言語化することができないのですが｢壮大な背景をこの曲には込めたい｣という僕自身の気持ちの表れかなあと。ジャケットに描かれている模様も、この意味を反映させたものになっています。

いろいろ書きましたが、1番は「自分の代表曲」としてずっと演奏し続けられるような曲になればいいなと思っています。

NAGATSUKI

スローテンポのバラード曲です。｢ROOTs｣と方向性は違っていて、とてもシンプルな構成で曲ができています。

この曲以外にもオリジナル曲のストックはあり、他の曲をレコーディングしてリリースする考えもありました。ですが、この｢NAGATSUKI｣がとても良かった！とライブでたくさんの人が言ってくれていたんですよね。その声に鼓舞されるようにして、この曲をシングルの2曲目に選びました。

20歳のバースデーライブに向けて曲を書いていく中で、｢自分の生まれ｣をテーマにした曲を書いてみたいと思いました。自分の名前は｢海“月”｣だし、生まれ月の9月は｢長月｣という呼び方もあるし、それらから「自分の生まれた日の月」をテーマにして曲を書いたらいいんじゃないかというシンプルな発想で完成した曲です。

ピアノのイントロ、サックスのメロディ、トロンボーンのハモリ、ベースソロ、そしてドラムと、それぞれのサウンドの美しさを引き立てることに重きを置いています。

1曲目である「ROOTs」とのテンションの差がかなりあって、まさに「静と動」という感じですね。寝る前だったり、落ち着きたいとき、夜に散歩してみるときに聴くのがおすすめです。

おわりに

実は、この文章を書くのに3日くらいかかってしまいました…笑

普段は140文字以内の文章を書いてばかりいるので、その10倍以上を書くとなると色々考えることが多くなってしまいますね。たくさん推敲したのですが、それでも言葉の使い方を間違っていたりするかもしれないので、その点はご容赦いただけたらと思います。

次は、参加してくれたメンバーのこととか、その他の話を書いてみようかなと考えています。お楽しみに。