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【ポケカ】トドロクツキデッキの調整過程で考えたこと【デッキレシピ掲載】

割引あり

はじめに

 はじめまして。ともきちと申します。元々、愛知県(パピー弥富店 etc…)~三重県(札屋・王の洞窟 etc…)でポケカをしていましたが、仕事の関係で北関東に移り住むことになり、そちらでぼちぼちポケカの活動をしています。大会の宣伝などはもうちょっと名が知れてからで。
 大型大会入賞の経験はありませんが、トドロクツキデッキを使用する予定の方(シティ優勝経験あり)がおり、大まかなリストの開発者はその方ですが、採用理由の言語化や枚数調整についてお手伝いをしましたので、明文化しておこうと思いnoteを作成しました。ちなみに私はシティ落選しました。名乗りはこれくらいにして本編へどうぞ。


第1章 採用枚数と採用理由


 早速ですが、想定しているデッキリストがこちらです。このリストを基にして議論をしていきます。構築が肝だと思いますので、当たり前のことも厚く書いてあります。
 私が挙げられる戦績としては、10月29日にGanryu下館にて開催された『ガンリュウ広場』というイベントにて、10勝2敗しています。CLならDay1突破レベルですね…。見た目に反して安定感のある構築だと考えています。

図1-1 デッキリスト

1-1 不採用のカードについて

 このアーキタイプの構築で第一に出てくる疑問として、ビーダルラインの不採用が挙げられます。ビーダル軸にしなかった理由は以下のとおりです。

① 逃げるエネルギーが重たく「カウンターキャッチャー」で縛られる可能性がある
② 「いれかえカート」の対象にならないので「いれかえカート」の価値が下がる
③ 進化できるかできないかが勝敗に大きく響く
④ アタッカーがたねポケモンである利点が活かせていない
⑤ ベンチ狙撃で沈むHPライン
⑥ そもそもベンチに枠が無い

これらの理由からビーダルラインの採用を見送り、その分のリソースを別枠に割いています。

 そして、「ネオラントV」も不採用です。「イキリンコex」の2枚目を採用する枠を捻出したかったのと、後述する「森の封印石」で概ねその役割は達成できていると考えたからです。
 「マナフィ」や「ジラーチ」もベンチ枠が無く、ベンチ狙撃も「むしろ打てるものなら打ってみろ」という強気のスタイルで「いれかえカート」や「きんきゅうゼリー」といった回復できるリソースを採用した次第です。

1-2 ポケモン(計9枚)

トドロクツキex(SV4K 054/066)・・・3枚
 このデッキのメインアタッカーです。強制気絶・打点調整と実は器用なことができるえらい子です。また、悪タイプには「ダークパッチ」があるため、後①ターン目で技が使える点も強みの一つと言えるでしょう。
 「トドロクツキex」の枚数については議論の余地がありそうですが、序盤は2枚展開が重要(ほぼ必須)なので、サイド落ちを考慮して3枚は確保したいところです。1・2体目を序盤で用意して、中終盤で3体目が出るかどうかというゲームの流れが主ですので、【ゲーム開始時に3枚必ず山札に居なければいけない】という事は無いと現状考えています。

アラブルタケ(SV4K 053/066)・・・1枚
 当初は【「ブーストエナジー 古代」を必要以上に採用しなければならない】、【縛られた際に露骨に弱くなってしまう】など、さまざまな理由から採用を見送っていました。しかしながら、特性の「もうどくふんじん」を用いることで、「トドロクツキex」ワザ「カラミティストーム」のダメージと合わせて110ダメージや230ダメージを見込めます。この強みがミラーマッチや「リザードンex」、ロストゾーンを軸としたデッキに刺さることから、1枚だけ採用しています。
 サブアタッカーとしても使えないわけではなく、「ウッウ」のワザ「おとぼけスピット」を素で耐えられる他、特性「バディキャッチ」でサポートを持ってこれる「エルレイド」を取りに行く動きも分岐プランとして考えています。

ガラルファイヤーV(S5a 045/070 など)・・・1枚
 このデッキの【エネルギー供給源】かつ【サブアタッカー】かつ【「森の封印石」の宛先】というかなり重要なポジションです。特性「じゃえんのつばさ」でトラッシュから基本悪エネルギーを自身に付けられるので、何かしらの方法でトラッシュに落としたエネルギーを効率よく利用する事ができます。昨今のポケカは【1ターンにエネルギー1枚しか貼れない中で何とかする】というより【どれだけルールを踏み倒して効率よくアタッカーを育てられるか】の方がデッキの強さに直結している傾向にあります。育成にタイパが求められる環境の中でエネルギー要求の重たい悪タイプを上手く使うには重宝される1枚です。
 ワザ「オーラバーン」も190ダメージと優秀で、相手の「ネオラントV」、「イキリンコex」、「ゲノセクトV」、「カビゴン」といった主要なシステムポケモンなどを射程圏内に収めています。「トドロクツキex」のワザ「カラミティストーム」はスタジアムをトラッシュしなければ220ダメージが出せないので、痒いところに手の届くサブアタッカーです。
 などと言いつつも採用枚数が1枚なのは、スタートしたくない意図と、後述の「ヒスイのヘビーボール」でレスキューできる点が第一に挙げられます。そして、「ガラルファイヤーV」が志し半ばできぜつしてしまっても、サポート「オーリム博士の気迫」と「ダークパッチ」を使用することで問題なく勝ち盤面に合流できると考えています。また、現在のような環境初期においては「トドロクツキex」の方が単純な脅威に見えることから、序盤から無理して取りに来られることは少ないと推察しています。

モルペコ(SV4K 051/066)・・・1枚
 条件付きですが、【逃げゼロ要員】かつ非エク(所謂「ルールを持つポケモン」以外の取られるサイドが1枚のポケモン)に対する【アタッカー】です。「ダークパッチ」や「エネルギーつけかえ」を使用して非エクを倒しつつ、後続にエネルギーをパスできる動きがとても無駄のないデザインです。
 採用枚数についてですが、本当は2枚採用したいです。サーナイトexデッキなどの【非エクを複数回アタッカーとして立ててくる】アーキタイプに対しては2回使用する場合があるのと、序盤で展開したいポケモン(スタートできたらかなりハッピー)なので、手堅く2枚採用しても良いと思います。対面によっては相手の使用する「あなぬけのヒモ」のケアとして2面展開が好手のパターンもあります。

かがやくゲッコウガ(s9a 027/067など)・・・1枚
 言わずと知れた【ドローソース】兼【エネルギーをトラッシュする要員】です。特性「かくしふだ」によって落としたエネルギーが「ダークパッチ」や「じゃえんのつばさ」、「イキリンコex」のワザ「きあいをいれる」にも繋がります。本当はサイド落ちケアで2枚くらい居てくれても良いのですが、ルールなので仕方なく1枚採用。

イキリンコex(SV2P 065/071)・・・2枚
 【初ターンのドローソース】と【緊急時のエネルギー供給要員】です。条件付きながらも特性「イキリテイク」がとても強力で、後①ターン目でサポート「博士の研究」と組み合わせることで、残りの山札は33枚以下になります。サイドの枚数を『山札を引いた枚数』にカウントするかどうかは燃えそうなので議論を避けることにして、デッキの純度を倍にすることができる素敵なカードです。
 2枚採用で2枚ともサイドに落ちる確率は1.1%なので、一試合も落とすことのでいないシティーリーグでは2枚採用を検討しても良いかもしれません。


1-3 グッズ ~ボール系~(計10枚)

ヒスイのヘビーボール・・・1枚
 サイドに落ちてしまったポケモンを早々に回収するためにあると助かるカードです。「かがやくゲッコウガ」がサイドに落ちてしまうと、毎ターン使用できるドローソースが欠けてしまうため、ゲーム展開に大きな遅れが出てしまいます。サイド先行したアドバンテージを保ち続けるためにサイドから救出してあげないといけません。「トドロクツキex」がサイドに行ってしまった場合も、序盤に使いたいです。

ネストボール・・・2枚
 ボール系が9枚採用されていれば初手の期待値1を上回ります(期待値 1.05)。つまり、平均して1枚は手札に来てくれるだろうという訳です。8枚採用だと0.93なので、細かいことろですが、事故ってたねポケモンが並ばないような、しょもない負けをしないための最低限の2枚です。手札を切るカードも重要ではありますが、サイド先行しているときに、相手に「ナンジャモ」を打たれた返しに使用できる点が魅力的です。「ネストボール」が4枚でないのは、初手でなんとか引き込んで、山札からポケモンを1枚でも多く引っこ抜くためです。

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