私がアメリカでスポーツ医学とリハビリテーション、そしてカイロプラクティックを学んでから、はや20年近い月日が経ちました。延べ数でいうとこれまで約5万人ほどの患者さんを拝見したのですが、コンタクトスポーツにおける、ぶつかったり、蹴られたり等の衝撃を受けた際に起こる傷害以外の痛みや身体や心の不調に関していえば、”背骨”がどうやら多くの不調に大きく影響しているのではないかという結論に至っています。

例えば自律神経の不調の場合、多くの方の上部胸椎(いわゆる首から肩甲骨あたりまでの背骨)や胸郭(あばら骨でかこまれている部分)の動きそのものが正常ではありません。

胃腸の不調の場合は胸椎の7番~10番あたり、月経不順や生理痛、不妊の方は腰椎の5番から仙骨の2番にかけて、という具合に、背骨の不調が心身の不調に繋がる、もしくは心身の不調を背骨が代弁してくれていると言っても良いかもしれません。

これはメリックシステムといって、背骨のひとつひとつから出ている神経が臓器と密接に関係しているという、解剖学やカイロプラクティック学におけるエビデンスベースの指標となる物からお話させて頂いています。
Bonesetting, Chiropractic, and Cultism
Chapter 11: Chiropractic "Technique Wars" The Meric System
©1963, Samuel Homola, D.C.)

私は診療するにあたりエビデンスそのものある程度重視しているのですが、実際の臨床の現場では、エビデンスなんてほとんどあてになんねーのがほとんどです(笑)
しかしながら、この背骨のメリックシステムに関しては驚くほどハマっている事が多く、診療や治療、評価の際に重宝しています。

さてさてこれから背骨はどれだけ口ほどにモノをいうのか、ご期待ください!!

Dr. Takayuki Tomohiro DC




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