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脊柱骨盤のコンディショニング

脊柱骨盤
脊柱骨盤で重要なことは
ー固有感覚受容器が豊富で関節や骨格の安定に関わる筋の付着部位になっていること。
があげられます。

スポーツや日常生活において体が反応するためには適切なリアクションが必要です。
そのために体がどの位置でどのような傾きでどのような捻りで反応するか感知する必要があります。

そのリアクションのために脊柱の位置覚が重要となります。

関節位置覚
”深部感覚の一つで,視角などに頼らずに,自分の身体の各部がどういう相対的な位置にあるかを判断する感覚をいう。 関節,骨,靭帯,腱,筋肉などのあらゆる感覚を総合して感知するもので,この位置覚と運動覚をあわせて関節覚” ~


位置覚は脊柱の関節はだるま落としのように体の同面上で動くわけでなく、屈曲伸展、側屈、回旋などの可動を伴います。

それも一つの部位で制限をされたら(位置覚のインプットが低下したら)その制限を補填する方に他の部位で体が動くように代償して動きます。


また脊柱骨盤に関連する筋群はPhasic muscle(速筋瞬発系)ではなくTonic muscle(遅筋持続系)の筋肉になるので収縮をするという役割よりも安定させたり、状態を認識したりという事が重要になります。

その為にすべきことは刺激と弛緩になるかと思います。

制限されやすい部位とチェック法
議論はありますが、一般的にはJoint by joint アプローチという概念を考えると捉えやすいです。(私自身は考えだけは理解をして、完全にその関係性があるとはとらえていません。本来であれば個別で問題を把握するのが重要ではありますが)

https://themovementfix.com/the-joint-by-joint-approach-to-human-function/

Joint by Jointアプローチはそれぞれ関節の役割(実際はそれほど合致するものではありませんが、概念として)があり以下の役割に合わせてケアなどを考える一つの考え方です。

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上記のように青の部分は可動を維持をして、赤の部分は安定性を維持をする。

中でもセルフでケアする上で必須の可動部位は胸椎です。

制限のチェック法として

骨盤帯が動かないようにして体を回旋させます。

https://www.youtube.com/watch?v=kXuJfX5NnQ0&feature=emb_title

主観的にも硬く感じるというのも感じてください。45度くらいの可動域がほしいところです。

可動改善には特に変わったことをする必要はありません。

ただまずは伸展のモビリティを先んじて獲得したいです。

首を抱えて首を屈曲した状態でフォームローラーに背中を転がす。

またはベーシックなところで台などに肘をついて体を沈めるのが王道でしょう

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伸展の可動が出たところで回旋の可動を作っていきます。



次に獲得したいのは腰椎の安定性です。

腰部は腹部内圧に関わる筋の安定性が影響しますので

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このようなデッドバグの動きで腰が反る

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腕をバンザイをして腰が反るなどが不安定性の指標にできます。

頸部の可動は眼球運動なども関わり注意が必要なのでまた追って紹介いたします。

その他のケアとしてはは抗重力状態で刺激を加える事
つまり地面に足がついている状態でその他の刺激を加える事です。振動プレートなどで

ただ立っているだけでもいいですし、片足立ち、体をひねる、色々な方向を見るなどの刺激を加えるなどを追加してもいいでしょう。

ツールを使わない場合はできる限り裸足で立ち、同様に体をひねる、色々な方向を見るなどの刺激を入れてください。


後言われているのが脊柱と自律神経系との関わりということが言われますが、論文検索をしても妥当性のあるものが見つかりませんでした。

推論上であるのかもしれませんが、ここは完全に合致するとは言えないでしょう。





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