無視しちゃダメ?体の違和感を考える。

今日はだるいな。。体が張ってるな。。そんな主観的な体の違和感。

根性が足りない!検査では何も問題がないじゃないか!などと言われて無理に頑張ってしまう。しかしそんな体の負荷が感じる時というのは何かしらのサインかもしれません。

この体の違和感。

トレーニングなどによる外的な負荷に対する自分の体の反応。それ以外でも外的負荷がかからない状態でも何か感じる違和感。

これは「内受容(Interoception)」という観点で説明ができるかもしれません。
内受容には、主に身体(筋肉、皮膚、関節、内臓)の生理学的な感覚、つまり温かい冷たい、痛い、くすぐったい、痒い、触られた感覚、さらには空腹などの内臓の感覚を感知します。

主に無髄神経である自由神経終末による伝達によって誘導されます。

それら(感覚の信号を感知するところ)は皮膚組織の下に多く存在するとされています。

これらの刺激は島皮質という場所に送られます。

体の刺激を感知するルートは2種類あって、1つは固有感覚の伝達として知られる脳の一次体性感覚野という部分へ伝達されるルート。もう一つが内受容から島皮質に送られるルートです。

固有感覚受容器は筋肉や関節に存在し、関節の角度を感じたり、運動の実行やその筋肉への伝わり方など姿勢や運動の制御に関係しています。

基本的には体の動きは上記で説明されます。

しかし、最近では内受容は感覚神経だけではなく恒常性の維持にも重要な役割を持っています。すなわち動作であるとか競技、日常生活においての統合性も一部担っているとされています。

筋肉などの筋骨格系には感覚神経がわずかしかなく、動きの変化を伝達、感知を担うのは自由神経終末がメインとなります。そのような感覚が体の認知となりボディーイメージと繋がります。

ちょっとした感覚の変化が内受容として認識され、そのような「感覚を感じる」という部分が統合されたフィードバックとして体の動きなどに影響されると考えられます。

また内受容の感覚は島皮質から前帯状皮質という自律神経の機能や認知、情動に影響する分野に投射されるとされていて、その感覚によって自律神経系も関わっていることが言われています。

体が今日は思い、いつもと違う。そんな際は普段と同じ動きをしていても頭の中では「何か違う」と感じてしまっているかもしれません。


トップレベルのアスリートは自分自身の体の感覚に繊細です。

ちょっとした感覚の変化、「なんかいつもの動きと違う」という感覚を敏感に認識しています。
つまり体調の変化などで内受容の感覚が変化し、筋肉や組織には大きな問題はないにも関わらずそれを違和感と感じる可能性があります。

私が今月American College of Sports Medicineの国際学会で発表する予定だった研究でも過去に肉離れをした選手は体性感覚が鈍麻していたという結果が出ました。外受容と内受容の関連性も何かがあるのではと考えられます。

怪我をした後は何か嫌な感じ、違和感が残るというのはこのようなことからも説明がつくかもしれません。(この件の研究は今の研究機関で今後も進めていきます。)

そこでお勧めしたいボディースキャンの習慣。

目を閉じて自分の身体感覚がどう感じるか?
呼吸の感じ。体の違和感、張り。どこが感じるか?など。


自身の感覚を繊細に感じ認識する事で変化も理解でき、体の気づかぬ問題への対応もしやすくなるかもしれません。

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アスリートのケアをし続ける事20年近く。MLBプレーヤーからプロ野球、Jリーガー、オリンピアン、日米でのアスリートケアの経験と知識をシェアします。 また5年前より研究を国立大学研究生、現在医学部にてスポーツ障害の研究をしている立場から現在のスポーツ障害の多角的な情報をシェアします