〜ある女の子の被爆体験記7/50~ 現代の医師として広島駅で被爆した伯母の記録を。 原爆の3つのエネルギー ②熱線
〜熱線〜熱線は人を焼きました。原子爆弾ならではの悲惨な威力です。
原子爆弾が爆発する瞬間の火球の中心温度は摂氏250万度を超えます。衝撃波が周囲の空気にぶつかると青白く光った火球として見え、0.2秒後には火球の表面は6000度、直径は310メートルになりました。2秒後には熱線全体の90%が放出されており、多くの人が深い火傷を負いました。この時点で放射線であるガンマ線が大量に放出され大気に反応することで空が紫に見えます。
「なんだ、綺麗だな」
突然現れた火球や変化する空の色