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お前はみんなの笑いもの


もう俺の身長を越されてしまった。

これを読んでいるみんなはスレッズやってる?やってねーか。誰も読んでないだろうし。

人がなにか新しいことを始めるとすぐ羨ましくなってしまう性分だから例によって俺も始めてみたが、タイムラインに知らない人のバズった投稿(この世で一番醜悪なものだ)ばっか表示されてフォロワーの投稿は全然見えないし、写真を加工できたりするし、なんか黒いし、全体的に「平たいインスタ」って感じの印象を受けた。少し前からインスタは検索機能がチビになって、「人気投稿」か「最近の人気投稿」でしかソートができなくなったので心証が良くない。そのインスタの従兄弟であるスレッズは果たして、どうなんだろうか、と憂慮している現状だ。

なにより、せっかくツイッターのフォロワーが2000人超えて、ぼちぼちいいねの数も増えてきたところなのにまた新しいSNSでイチからアカウントを育んでいかなきゃなんないのは正直しんどい。別にいいねのみで生きる者にあらずだが、多少の承認欲求は時々くすぐってやらないと、俺も夢顎んくである前に一人の人間だからさ。な。わかるだろ。


先週の金曜日、ヤマダ電機を訪れた。

数ヶ月費やして書いてきた記事がようやく初稿まで漕ぎ着いたので、かねてより勘案していたことをぼちぼち行動に移そうかと思っていたのだ。ここ数年はイベントの動画を制作したり、今年に入ってからは特集記事なんかも手がけるようになってきたが、そのどれもが、休む暇を与えずボケをひたすら詰め込むような作風で、受け手の方はそれを見て面白いなどつまらないなど吐き気を催すなど勝手に判断してくれて構わないが、作るこっちは自分の寿命が縮まっているのを如実に感じるのである。七顛八倒、のたうちまわり、壁にガンガン頭をぶつけて、それでも満足する出来には辿り着かない日々。玉こんにゃくのごとくいくらでもアイデアやネタが湧き続けるならこんな苦労もないのだろうが、悲しいかな俺には奇抜で斬新な発想を生み出す才能もなければやる気にも乏しいので、とにかく時間をかけてネタ帳を繰りまくり使えそうなやつがあればすかさずぶち込む、というようなやり方しか何かしらのコンテンツを生み出せないのだ。で、もう最近そういう手法は無理になってきた。高校生の頃から数えてかれこれ十数年こんなことを続けてきたが、30歳を超えてくると、あ、こりゃとても持続可能な賢い方法とはいえないなと気づいたのである。つとにツイッターやブログなどで「隠居したい」とこぼしてきた俺だったが、本気でそれを実行に移すときがやってきた。これからは自分のために生きる。奇声をあげながら裸足で河川敷を走り回るようなことはもうやらなくていいんだぜ、過去の俺の肩を叩いて、そう告げてやりたい。涙ひとつこぼして。ウフ。まず手始めに、少しずつ活動の軸足をレポやレビュー記事なんかに移す。そのためにちょっといいカメラなんて買っちゃおうかなと考え、ヤマダまで足を伸ばしたのだ。前置きなげー。セロリの歌詞か。


カメラって、だいたいこれくらいの相場を予想してからいざ売り場に向かうと大抵その2、3倍は高価なのでいつも面食らう。コンデジならまあそこそこの額で手に入るが、それはそれで妥協したみたいで気が進まないし、なにより自分のことを賢いと思っている連中(じっさい賢い)が、コンデジ買うくらいだったらスマホで十分だと仰るものですから、カメラのことについては全くの門外漢である俺もそれを聞いて「なるほどな」なんて思ったりして、どうしても食指が伸びない。そんな高性能なものがあっても高確率で持て余すのは目に見えているし、スマホでパシャパシャ撮っているとすぐ充電が切れるので「写真を撮る」という目的のためだけにカメラを別に持っておきたいという理由も決して捨てたもんじゃなし、ならばコンデジで十分というのは理屈ではわかっている、の、だが、値札の上方に小さく記された「デジタルカメラ」の文字を見てしまうと、免許証に「ATに限る」と刻まれることにも似た悔しさがプライド汁の溜まった腺をこりこりとほじくるのである。かといって一眼なんて買おうとすれば最低でも12、3万は覚悟しなければならない。値札には黄地に赤い文字で「ボーナスプライス」と書かれている、確かにもうすぐ出るであろうボーナスを充てれば買える、だがそんなことをすればボーナスのほぼ全身が砕け散ることは間違いない。ただでさえ目の手術をしてやっと半年経ったところでまだ月賦も残っているのだ、あまり散財したくない。こんな高価なものを「綺麗な写真が撮りたい」というモチベーションだけで、みんな、よくホイホイと手を出せるもんだな。「写真を一生の趣味にする」という覚悟がなければ臨めないと思うのだが。俺は写真だけじゃなく本も読みたいし温泉にも行きたいし数ヶ月に一度はしゃぶ葉だって行きたい。あと「定期券の更新がついめんどくさくてわざわざ普通切符を買って電車に乗る」という経験もあと何回かはやっておきたい。したがって写真に一生を捧げる覚悟はない。まあ、カメラについてはまた今度考えよう。ただこのまますごすご帰るのも癪なので、



念願だったボトルワイバーンGを買って帰った。


この機体の元ネタであるワイルドワイバーンに関しては苦い思い出がある。小学校低学年の頃、福岡まで家族旅行に出かけた折、旅行先でワイルドワイバーンを買ってもらった。家に着くまで待つ時間もじれったく、帰りの電車の中でランナーからパーツを指でもいで組み立てていると、カーブに差し掛かり車体が大きく揺れ、俺の体も傾き思わず指に余計な力が加わった。体勢を立て直してから手中を見たとき、俺は深い絶望感に襲われた。パーツのピンが完全に折れ曲がり、本体を組み上げることが不可能な状態になってしまっていたのだ。この瞬間からワイのワイルドワイバーンはワイのものではなくなってしまった。(かろうじて一部のパーツは無事だったので、マスター攻略王スペシャルに装着した)。それから二十数年。ようやくワイのワイルドワイバーンと胸を張って誇れる瞬間がやってきたのだ。今度は壊れる心配もない。福岡で買ってないから。




かっこい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!最高。

眠くなっちゃったので感想はまた。






前に進む理由をくれ