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かぎりなく昨日に近いそんな夜

先日はお題箱にてちょうだいしたお題の一部を紹介したが、実はそれとは別に質問箱も作ってあった。こちらはツイッターのプロフィール欄に貼り付けてあるので簡単にイイアクセスできるはずなのに、他方、半年近く前に一度ツイートしただけのお題箱の方が圧倒的に投稿数が多い。俺のまわりには悪路ばかり進みたがる人が思った以上に多い。類が呼んじまったようだな、友を。それにしても俺は箱ばっか作ってんな。次はちょっと難易度高いものも作ってみるかな。赤ちゃんとか。それで、「それで」という接続詞をわざわざ使うほど因果関係のある話をするわけじゃないのだが、「渡辺」って「わた」と「なべ」に分かれそうなのに実際は「わたな」と「べ」なんだよね。






実をいうと、ここんところはあえて質問箱を積極的に覗かないようにしていた。理由は見ての通り、上記の質問がどうやっても目に飛び込んでくるからである。すごいよな、こんなピンポイントに人の心をえぐりからめとる言葉を投げつけてくるんだもんな。分かるか?えぐり、からめて、とるんだよ。もうこの質問箱の水色を見ると吐き気すら催すようになってきた。メガネ拭きも使いづらくなっちゃったよ、ちょうど同じ水色だから。

https://1tori24te90.sakura.ne.jp/links


わからない人のために(つまり、あまねく全ての人々に対して)説明すると、俺の運営するホームページサイト「ひとりにしてくれ」内のリンク集ではツイッターやオモコロ、noteのアカウントページを関連リンクとして載せているのだが、実際にそれらのURLをクリックするとジャンプ+のぬ~べ~のエピソードにジャンプするようになっている。な。分かりすぎるだろ。この質問を受けた時の俺の気持ちが。それでも俺ときたら歳の割に好奇心旺盛で、新しい質問が来てないかやっぱ気になるもんだからさ。時々、質問箱のマイページをおそるおそる開いて、勝利を確信した羽生善治みたいに震える指でゆっくりゆっくりスクロールして、それでも、さっきの質問のほんの先っちょでも見えてしまった日には「ヤバいッッッッッッッッ!!!!」って叫びながらスマホを解約した。とはいえ、せっかく質問してくれた以上はありがたいから答えるけど、そういうオモロに決まってンだろうが。アンタ、じゃあ聞くけどさ、いったいどこの世界にツイッターのアカウントページと間違えて地獄先生ぬ~べ~第2話「賽の河原の地蔵虐の巻」を貼り付けるバカがいるんだよ。そんな奴いたらお目にかかりたいわ、そんでウチの生徒には指一本触れさせやしない。「アッ!納得」じゃないんだよ、しっかりしてくれよ、ポケーッとしなさんな。背筋曲げない!口閉じる!心配だなあ、ふだん学校でもそんな感じなのか?だいたいなんだよ「そういうオモロ」って。「そういう」ってなんだよ。大事な場面で言葉を惜しむな。どういうオモロか説明してみろよ。ほら。早くしろよ、あと5秒、5、4、3、2、1、キュー!





「ページ上は特に変なボケや笑いを誘うような文言がないため何の変哲もない普通のリンク集かと思って油断していたところに、まったく関連性のないぬ~べ~の、しかも第2話という中途半端な話数のエピソードへ飛ばされることで予想だにしない驚きが生じ、結果それが笑いに繋がる」




言っちゃった!こんなところで!ちくしょう!いつかクイックジャパンでインタビューを受けたときに語ろうと思っていた、俺自身が考えるオモロのメカニズムを、こんな、場末も場末の、マウスの溝を爪楊枝で掘ったときに出てくる垢の集合体みたいなきったない場所で、言ってしまわれた!なんで分かってくれないんだ!別に、俺は、脈絡もない意味不明なことをやって皆を困らせようなんて、そんな気持ちは一切ないのに!全部が全部!皆がただ楽しそうにツッコんでくれることだけを想像してピエロを演じているだけなのに!何の見返りも求めず、ただ、おれ自身の心の奥底から沸き上がるこのサービス精神で、溢れんばかりの奉仕の精神で!!目を瞑ればまぶたの裏によみがえる皆の弾けるような笑顔が、本当に見てみたくて!!!!!それなのに!うわ~~~~~~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!




最近はもっぱらジャンププラスばっか読んでる。特にNARUTO(NARUTO疾風伝の原作)が今無料公開中だから、少しだけ、ほんの2~3エピソードだけ読もうかなと思って読み始めたらそれが最後、ガンガングングンズイズイと引き込まれて気がついたら深夜2時(笑)。気が付くなって話だよね(笑)


よく質問を読み返したら「今読んでる漫画」じゃなくて「好きな漫画」だった。そういえば俺のこのnoteの記事をいいねすると、あらかじめセットしておいた俺の好きな漫画10選のうちひとつがランダムで返ってくるようになっている。そのなかにも確か含まれていたと思うが、大島弓子の「バナナブレッドのプディング」は恐らく今まで読んできたなかで俺の心にいちばん突き刺さった作品だ。何度もいうように俺は感想を書くのが下手くそで、そもそも上手なこと自体が徳用チョコの早食いしかないけれど、ともかく自分の感情を表に出して伝えるというのがどうしても苦手なので、レビューというようなものをお出しするのは難しい。その代わりネタバレをしようとしても出来ないから、まだ読んだことのない人にとっては結果オーライかもしれない。好きか嫌いかで言えばとてつもなく愛している作品だけれど、もう一度読み返す勇気はなかなか起きない。ページをめくるごとに、まだかさぶたになっていない傷を撫でるような、ヒリヒリとした痛みを感じていた。比喩でなく本当に心が痛かった。それは他の何でも代替できない貴重な体験であり一種の快さもあった、古本屋で偶然この作品に出会えたことはまさしく奇跡だと思うが、奇跡として終わらせておこうと思う。そういう作品です。ムンチョ。






前に進む理由をくれ