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夢のバレリーナ
とある夜に夢を見てた
誰もいない街で踊り舞う
一人舞台に立つ
美しいバレリーナ
はじめて訪れたはずの
なぜか懐かしい大事な場所
記憶の奥底で
ずっと眠っていた
誰にも縛られたくない
何にも囚われたくない
一人夢を見てる
あの人同じように
気づけばいつもどうしてだろう
何処かであなたを探してる
素敵な物語を聴かせて
楽曲のデモです
【解説】
19701年代のニューソウルをイメージして作曲しました。
【歌詞】
エアポケット・カフェ
ここはまるでエアポケット
君と僕のパラダイス
時はゆらり流れる
誰も場所を知らない
それはまるでエアポケット
君と僕のファンタジー
心をさらり委ねる
誰も邪魔できない
絡んだ憂鬱を
ほどきたいならば
君に教えよう
手を取りゆこう
【解説】
ハラスメントをモチーフに作曲しました。
【歌詞】
スペル
不意に訪れ
突き刺さる
鋭く冷たい
手触りで
でもなぜかまた
待ち焦がれる
キミもしかして
魔法をかけたでしょう?
身体の奥に
刻み込む
誰も知らない
気づかない
風が吹いたら
跡形もない
キミは消え去る
魔法をかけたまま
踏み出し
もう振り向かない
サヨナラは
誰にも言わない
僕はいま自由だ
見上げれば
忘れてた
【解説】
シルクロードをイメージして作曲しました。
【歌詞】
砂と空
人の世は移りゆく
佇んだ果てしない砂と空
悲しみは染み渡る
虚げなかりそめのこの住処
遥か遠くへ
続く道は
朽ち果てた夢が埋もれる
こだまする
その歌に
耳をすませば
旅人は帰らない
束の間の語らいを後にして
約束は蓮の花
絡み合う思い出は過ぎ去った
砂の波間を
歩む道は
夢に見た異国に誘う
語り部の
その声に
耳を
【解説】
ドストエフスキー『白痴』に登場するナスターシャをイメージして作曲しました。
【歌詞】
熟れた果実
甘く誘う匂い
熟れた果実
滴るしずくに
群がるように
酸いも甘いも
老いも若きも
ひざまずき平伏す
手招きしている
熟れた果実
迷い込むほどに
深く沈む
罪も欲も
愛も裁きも
ひざまずいて祈る
君に触れた時
何もかもが消えた
近づく程に
見えなくなると
失うことで知った
【エッセイ】「知りたい!」と「作りたい!」
僕の好きなビートルズを評して、それまで専門家の領域だった作曲を、専門性に縛られる事なく自由な感性で取り組んだことが偉大な成果に繋がった、という旨の文章をよく目にします。
彼らは知らなかったから革新できたのだ、という訳です。
また、もの凄い天才アーティストがある一時期に信じられないクオリティの作品を量産したにも関わらず、ある時点からそれ程印象的な作品を作らなくなってしまうように見える事もあります。
【オリジナル曲】Tokyo Secret Cafe『ほとり』
「ほとり」解説
新しい生活への不安と期待を歌った曲です。
どんな夜にも朝がきて、新しい1日がはじまります。
そんな夜明け前の揺らいだ気持ちを、少しためらいながらも訥々と語るような音楽に仕上がりました。
PVはこの曲のダイヤモンドの結晶の様な美しいピアノの響きを連想させる、イマジネーション溢れた作品になっています。
『Tokyo Secret Cafe』というバンドで制作しました
【エッセイ】僕の大好きなアルバム⑤The Beach Boys『Pet Sounds』
『ペット・サウンズ』との出会いは色々な意味で印象的でした。
最初はたしか大好きなポール・マッカートニーが激賞してたので手に取りました。
でも正直あんまりピンときませんでした。
ポールみたいな一聴して人の心を鷲掴みにしてしまうメロディメイカーが褒めまくっているからには、さぞかしカラフルで煌びやかなアルバムなんだろう、と勝手に想像していました。
実際にはその真逆で、どちらかというと暗くて得体の知れな
【エッセイ】僕の大好きなソングライター④ アントニオ・カルロス・ジョビン
ある有名なシナリオ講師によると、優れたストーリーテラーは読者に疑問を投げかけ、意図的に空白を作る事で好奇心に働きかけるそうです。
僕がアントニオ・カルロス・ジョビンの音楽に感じるのはこの優れたストーリーテリングの特徴に近いです。
音楽を起承転結の構成を持った物語と捉えると、彼の音楽には好奇心を掻き立てる空白があり、その余韻が醸し出す独特な読後感があります。
数多の素晴らしいメロディメーカーの中で