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一つの夢が叶うまでの年数

1/1発売の建築の専門誌、"商店建築"さんに
MILKBREW COFFEEの建築を取り上げていただきました!

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商店建築 2022 1月号

設計と掲載のご縁をいただいたケース・リアル 二俣公一さんありがとうございます!

実は、
もともとは稼業の酪農を継ぐつもりはなく、
建築家になりたくて、地元の工業高校へ行き、
上京し、大学にて建築を学んでいました。

その時の一つの夢が
『新建築もしくは商店建築に載る』です。

夢というか、約束に近くて、
卒業時に後輩に宣言していました。

でもなんで佐賀で酪農をやっているのか?

それは、
『佐賀で酪農家になったほうが、
建築として面白いことができるかも?』
と思ったから。

なぜそんな考えになったかというと、
大学時、学べば学ぶほど学内に自分より努力もし、センスもある人がわかり、
さらに、当たり前の話ですが、
大学の外にはものすごいレベルの建築家さんたちがいることがわかってきます。

卒業も近づくそんな中、
そんなすごい人たちとどう勝負していくのか、
自分は建築で何をするのか、
どうやって面白いものを生み出していくのかを悶々としていました。

その時に気付いたのは

『佐賀で酪農しながら建築的に面白いこと目指してもいいんじゃないか?
いや、むしろそっちのほうが面白そうだし、自分にしかできないことかもしれない!』
ということ。

このような気づきもまた
建築を学びいろんな価値観にふれた経験から来ていると思います。

もちろん酪農は簡単にやれるものではなく、山ほど苦い経験もしていますが、

酪農や農業から、
そして地方から
世界につながる面白いことを生み出せることへの可能性にワクワクしていました。
(というかそれがあったから踏ん張れたんだと思います。)

そして、今回の掲載。

僕は設計をしているわけではありませんが、

そもそものプロジェクトの発案、構築
ヒト・モノ・コト、サービスの構築、
物件の選定、交渉
資金調達、

…etc

上げればキリないですが、
クライアント、発注者という立場から一緒に創りあげることができ嬉しいです。

特に今回の物件は国登録有形文化財であり、
大家さんはじめ、地域の方に理解していただき本当にありがたかったです。
そしてこれは3代続く農家として祖父や父が信頼されていたことが大きいです。

そういったものすべてひっくるめてクライアントワーク、
ひいては建築なわけで、
今後も良き発注者となれるよう励みます。

【一つの夢が叶うまで】
高校、大学で建築を勉強し、
卒業後は建築業界には就職はせず、
佐賀に帰り、
稼業の酪農を継ぎ、
12年で夢が叶いました。

この結果が、みなさんにとって参考になるものがあれば幸いです。

今年も新規事業をはじめ、またチャレンジがたくさんありますが、しっかり酪農家の軸を持って頑張っていきたいと思いますー!

#商店建築
#新建築
#ナカシマファーム
#nakashimafarm
#ミルクブリューコーヒー
#milkbrewcoffee

Top photo Hiroshi Mizusaki

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