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タチヨミ「コーヒーを飲みながら」㉖
「コーヒーを飲みながら」第1巻 第4章《未来へ》思惑
私はミクロになり細胞の海を訪れた。そこは浅い海のように光に満ちていて珊瑚のような核と魚のようなミトコンドリアと小エビのようなRNAがいて、イソギンチャクやヒトデのようにゴルジ体やリボソームや小胞体がいる。温かい小さな海だ。私は、思考と、記憶と、行動と、変化と、電気という文字を海に浮かべて迷宮の扉を開けようとしている。
ミトコンドリア
タチヨミ「コーヒーを飲みながら」⑬
「コーヒーを飲みながら」第1巻 第3章《青島》満ち潮
初夏の大潮の日に珊瑚が産卵する。珊瑚は稚魚などの住み家になり育み、その卵は海の生き物たちの食物連鎖の最初となり海の生き物たちを育む。
珊瑚の産卵する満月の日に、我が家のベランダでサボテンの花が咲く。家にサボテンが4種類あるがそのうちの一つは、もらってきたときは卓球のボールほどだったものが野球のボールほどぐらいになり花を咲かせるようになった