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「ニッカ セッション」と「ザ ニッカ」鮮明に記憶に残るプレミアムウイスキー


国内有数のウイスキーメーカーである、ニッカウヰスキーには、次の2つのプレミアムブランドがあります。
・「ニッカ セッション」
・「ザ ニッカ」

この記事では、2つのプレミアムウイスキーについて、次の点に着目して解説します。

・誕生した経緯
・テイストの特徴
・おすすめの飲み方

「ニッカ セッション」「ザ ニッカ」で、あなただけの特別な時間を楽しんでみてください。

ニッカ セッションとは

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「ニッカ セッション」は、スコットランドと日本の原酒を用いて、ウイスキーの常識や先入観にとらわれずに造られたウイスキーです。
「ニッカ セッション」が生まれた経緯や特徴、新しい飲み方などを解説します。

6年ぶりの新ブランド

ニッカウヰスキーは、1934年に竹鶴政孝氏によって創業されたウイスキーメーカーです。
竹鶴氏は「日本で本物のウイスキーを造る」ことを理念としていました。
ニッカウヰスキーは、2014年に「ザ・ニッカ」を発売しました。

この「ザ・ニッカ」から6年振りに発売される新たなブランドが、「ニッカ セッション」です。
「ニッカ セッション」のブレンドを手掛けるのは、ニッカブレンダー室主席ブレンダーの女川裕司氏。
女川氏は、ニッカウヰスキーの親会社である、アサヒビールの出身です。
女川氏によって、先入観にとらわれない新しいウイスキーが生まれました。

ウイスキーらしさからの脱却

主席ブレンダーの女川氏は、アサヒビールにて、
・新ジャンル「アサヒオフ」
・本格焼酎「金黒」
などを開発。

2018年から、ニッカウヰスキーのブレンダー室に異動しました。
女川氏は、ウイスキーのブレンドを担当する中で、次の考えを深めていきました。

「これまでのウイスキーづくりに対する常識や先入観にとらわれない、本当に美味しいウイスキーとは何か?」
考えた結果、下記の思いに行き着きました。

・新しいウイスキーを造るということは、今までにないおいしさをつくること
・「ウイスキーはこうあるべき」という固定観念を捨てる
・視野を狭くする約束事は一度きれいに忘れる
・誰でも気負いなく楽しめるウイスキーを造る
・古くからのウイスキーファンも虜にするほどおいしいものを
・あえてグレーンを使わないブレンデッドモルトを用いる

こうして生まれたのが「ニッカ セッション」です。

スコットランドと日本の原酒をブレンド

「ニッカ セッション」には、スコットランドと日本のモルト原酒が使われています。
それぞれの原酒の特徴を活かしながら、心地よく味わえるウイスキーを造ることが目的です。

使われているモルト原酒は、次の通りです。

国と地域:スコットランド
蒸溜所名:ベン・ネヴィス蒸溜所
モルト原酒の特徴:フルーティでライトな味わい
国と地域:日本
蒸溜所名:宮城峡蒸溜所
モルト原酒の特徴:軽やかで華やかな味わい
国と地域:日本
蒸溜所名:余市蒸溜所
モルト原酒の特徴:力強く重厚感のある味わい

3種類のモルト原酒を使っており、他のウイスキーのようなグレーンウイスキーは使いません。

異なる香りと味合いが奏でるセッション

音楽用語のセッションとは、複数の演奏者が集まって同時に演奏すること。「ニッカ セッション」の名前は、この音楽用語のセッションに由来しています。

・イントロ
熟成されたクリーミーでなめらかなスコティッシュモルトが主役。
明るく華やかなフルーティな味わい。


・ベース
穏やかな宮城峡モルトが主役。
オーク樽由来の穏やかで心地よいバニラのような甘い香り。
甘酸っぱさとスパイシーさが調和。


・エンディング
ヘビーピートの余市モルトが主役。
ほのかなビターな味わいとピートの余韻。
複雑で重層的。そして思わず微笑んでしまうおいしさ。

異なる香りと味わいを、音楽のように楽しめるのが「ニッカ セッション」です。

新たな飲み方の提案「セッション・ソーダ」

通常のウイスキーの飲み方としては、主に次の3つがあります。

・ウイスキーの味を直に感じられる「ストレート」
・ウイスキーの味や香りをより引き出す「ロック」
・炭酸の刺激によって飲みやすい「ハイボール」

「ニッカ セッション」は、ハイボールの1つの形として、「セッションソーダ」を提案しています。
セッションソーダの作り方は、「ニッカ セッション」1に対して炭酸水3。

セッションソーダには、以下の特徴があります。

・ビターさや香ばしさが穏やかに
・爽やかでフルーティな香りと甘みとコク豊かな味わい
・口当たりは優しく軽やか
・熟成を重ねたモルトの甘みが清涼感に負けない
・新鮮な青魚や山菜の天ぷら、生ハムにも合う

上記の通り「ニッカ セッション」は、食の楽しみを心地よく広げてくれるウイスキーです。

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「ザ ニッカ」とは

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「ザ ニッカ」はニッカウヰスキーの特別なブランドです。
「ザ ニッカ」が生まれた経緯や特徴、テイストについて解説します。

創業80周年を記念して造られたプレミアムブランド

「ザ ニッカ」は、ニッカウヰスキーの創業80周年と、創業者・竹鶴政孝氏の生誕120周年を記念して2014年に発売した、ウイスキーのプレミアムブランドです。

「ザ ニッカ」ブランドのウイスキーは、次の3つの種類があります。

・「ザ ニッカ 12年」
・「ザ ニッカ 40年」
・「ザ ニッカ(テーラード)」

現在入手できるのは、「ザ ニッカ(テーラード)」です。

希少性が高い「ザ ニッカ 12年」

「ザ ニッカ 12年」は、ニッカウヰスキーが所有する蒸溜所で造られた原酒の中で、12年以上熟成されたものだけでブランドされた、プレミアムなウイスキー。

原酒にはモルトとグレーンの両方が使われています。
「ザ ニッカ 12年」は、すでに生産を終えているため、流通在庫のみです。そのため、入手が難しく希少性が高いウイスキーといえます。

700本限定で造られた「ザ ニッカ 40年」

「ザ ニッカ 40年」は、
・1945年の余市蒸溜所のモルト原酒
・1969年の宮城峡蒸溜所のモルト原酒

で造られています。

この2種類の原酒は、ニッカウヰスキーに現存する最古の原酒であり、極めて希少価値の高いものです。
このように貴重な原酒によって造られている点が、「ザ ニッカ 40年」最大の特徴です。

プレミアムウイスキーらしく、ボトルにもこだわりがあります。
江戸堀といわれる加工が施されたクリスタルガラスが使われており、芸術性の高さが魅力です。
2014年に700本が造られたのみで、現在では入手することが極めて難しいです。入手できた場合でも、高い希少性から、高額で取引されています。

後継となる「ザ ニッカ(テーラード)」

「ザ ニッカ」ブランドの中で、現在販売されているのが、「ザ ニッカ(テーラード)」です。
「ザ ニッカ 12年」、「ザ ニッカ 40年」の後継となるウイスキーです。

商品名は「ザ ニッカ」ですが、ボトルラベルにサブネームとして「Tailored」と記載されているため、「ザ ニッカ(テーラード)」ともいわれます。
また、年数の表示がないことから、「ザ ニッカ 12年」、「ザ ニッカ 40年」に対して、「ザ ニッカ(ノンエイジ)」といわれることもあります。

ザ ニッカのサブネーム「テーラード」の意味するもの

「ザ ニッカ」には、テーラードというサブネームが施されています。
「注文仕立て」や「誂え(おあつらえ)品」が一般的な意味のようです。
ニッカが特別に仕立てたプレミアムなウイスキー、という意味が込められているのでしょう。

ただ、ニッカウヰスキーとしての公式なアナウンスはないので、「ザ ニッカ」を味合う際に、いろいろな思いを巡らせるのも楽しみの1つかもしれませんね。

余市と宮城峡2つの蒸溜所の原酒をブレンド

「ザ ニッカ」は、国内の2つの蒸溜所の異なる個性を持つ原酒をブレンド。男性的で力強く重厚な余市蒸溜所のモルト原酒と、女性的でおだやかな宮城峡蒸溜所のモルト原酒がブレンドされ、バランスの良いテイストを生み出しています。

・余市蒸溜所の原酒の特徴
ニッカウヰスキーが所有する北海道の余市蒸溜所のモルト原酒は、「男性的で力強く重厚」とブレンダーから評価されています。

「男性的で力強く重厚」と評価される理由は、次の通り。

・独特なポットスチルで蒸留されることで、複雑で豊かな味わいが生まれる
・ヘビーピートであることから、スモーキーさが強い
・新樽に詰めて熟成されることによる、ウッディな香りとバニラの香り
・宮城峡蒸溜所の原酒の特徴
宮城峡蒸溜所は、緑豊かな宮城県は仙台の渓谷にあります
この宮城峡蒸溜所で熟成されるモルト原酒は、穏やかでバランスの取れた個性
を持っています。

男性的とされる余市のモルト原酒に対して、宮城峡のモルト原酒は、飲みやすく、穏やかで女性的であることが特徴です。

宮城峡蒸溜所の原酒が女性的とも評価される理由
は次の通りです。

・スチームによる間接蒸留を採用することで、みずみずしく華やかな香りが生まれる
・130℃でじっくり蒸留されることで、洗練された香りと味わいが凝縮される
・フルーティでまろやかなテイスト

特徴的なグレーンウイスキーの配合比率

ブレンデッドウイスキーは、通常グレーン原酒のブレンド比率が高いものが多いです。
しかし「ザ ニッカ」は、ブレンデッドウイスキーであっても、モルト原酒のブレンド比率が高められています。
モルト原酒の比率を高めることで、香り豊かでコクが深く、やわらかな甘みを表現しています。

「ザ ニッカ」のテイストの特徴

「ザ ニッカ」のテイストについて、香り、味わい、余韻の3つの観点から解説します。

「ザ ニッカ」の香り
・華やかでフルーティーな香り
・ビスケットやクッキーのような豊かなモルト香
・キャラメルやバニラのような甘い樽熟成の香り
「ザ ニッカ」の味わい
・スイートでしっかりとしたモルトのコク
・グレーンのやわらかな甘さ
・ブレンドが調和した伸びのある味わい
「ザ ニッカ」の余韻
・メイプルシロップをかけたホットケーキのような甘く豊かな芳香
・ほのかなビターさとスパイスのような刺激
・これらがバランスよく心地よく続く

ザ ニッカのおすすめの飲み方はストレート

「ザ ニッカ」はストレートで味わうことをおすすめします。
ストレートをおすすめする理由は2つ。

・アルコールのピリピリとした刺激が抑えられる
・モルト原酒のブレンド比率が高く、モルトのコクや甘みがほどよい
上記の理由により「ザ ニッカ」は、ストレートでも飲みやすいです。

それでもやはり「ストレートは苦手かも」と思われる場合は、「ザ ニッカ」と水を1対1で割るトワイスアップをおすすめします。
トワイスアップにすることで、アルコールの刺激が薄まり、同時に香りが引き立ちます。

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ニッカのプレミアムウイスキーで特別な時間を楽しんでみては?

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今回はニッカウヰスキーを代表する2つのプレミアムウイスキーを紹介しました。

・ウイスキーの常識や先入観にとらわれずに造られたウイスキー「ニッカ セッション」
・ニッカが特別に仕立てた伝統的でプレミアムなウイスキー「ザ ニッカ」
どちらも複数の蒸溜所の異なる個性の原酒をブレンドして造られた特別なウイスキーです。

「ニッカ セッション」と「ザ ニッカ」で、あなただけの特別な時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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