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MCR「あの部屋が燃えろ」終わりました

MCR「あの部屋が燃えろ」終了しました、ありがとうございました。
今回は、2014年に上演した作品の再演という形にはなるんですが、まあ、時間も経ってますし、出演者も違うって事で、見え方としてはだいぶ違う感じになったのではないかな、と思います。

撮影:保坂萌

この作品は、まあ、実際に自分が20歳ぐらいの時に住んでいた部屋がベースになっていて、そこはほんとに、帰ってきたら知らない奴が部屋にいたりとか、そういう部屋だったし、諸々違うのでそのまんま当てはまる訳じゃないんですけど、世界はとても狭くて、だけど世界の広さを知っていて、世界の広さに打ちのめされている毎日を過ごしていた頃のクソみたいな感情がベースになっているので、なんともまあ、今実際に演じてみて「なんでこんな、酷いこと言うんだろう」とか思ったんですけど、あの頃があったから今こうして作品として昇華できている訳で、そう言う意味では「あの頃には二度と戻りたくないけど、あの頃があってよかったのかもしれない」と思えるようにはなって来ました、絶対戻りたくないし、思い出したくもないけど。

撮影:保坂萌

あの頃からずっと続いている「自分はここにいるけど、ここにいるのは何者でもない自分である」っていうのは今でもこれからも消えることはないかもしれないけど、それが消えないで、しかしそこに納得できず、ソワソワして憤慨して足掻き続けるだろうし、たとえば100億円貰ったとしても、きっと自分にしてみれば「100億円持ってるだけの、何者でもない自分」であるだろうし、そこにはなんの満足もなく、いろんなことに不満で憤慨して叫ぶようなものを書くんだろうなあと思います、わかんないけど。

撮影:保坂萌

今回は、おかげさまで全部の回で満員になり、追加公演なるものまでやったんですけど、相変わらずのコロナで客席が減ってただけのことで、そこに慢心も満足も無いんですけど、お客さんが入ってくれて、そこでそこで公演ができたって事には大満足しています。今回、ありがたいことに助成金も出たんですけど、だったらチケット代を安くしようぜ!って言って、先行予約のグッズも豪華にしちゃおうぜ!ってやってたら大赤字になりました、うん、本来の助成金の使い方が僕らは分からないけど、僕らにとって助成金というのはそういう方法で使うって言うのが一番満足というか納得できる使い方だったのでそうしたんですけど、もうちょっと上手いことやればよかったなって思ったりもします、まあ、いいんですけど。

撮影:保坂萌

ここからはまあ、個人的なアレなんですけど、今年は5月のMCRと7月のドリルチョコレートで新作、そして今回のMCRと、3本も演劇ができまして、まあ、5月は緊急事態宣言のアレで公演期間が短縮になったりしましたけど、ありがたい事だねえ、と思っております。
新作2本ってねえ、これはなかなか、頑張ったね、頑張ったね俺、と思ってますけど、やっぱり新作はいいですね、書ければそりゃあ、新作の方がいい、再演も楽しいですけど、個人的ワクワクでいえばやっぱり新作だよなあ、書ければですけど、と改めて思いましたね。

撮影:保坂萌
撮影:保坂萌

個人的なアレで言えば今年の10月からやっていた「顔だけ先生」というドラマの脚本も書かせていただきまして(3話6話8話11話)なかなかにまあ、忙しかったですけど、勉強になったし、個人的な事で言えば学園ものに対する忸怩たる思いもあったので、そこを振り払うべく頑張りました。
来年もそういう、お茶の間に届けることができる場所から頑張りたいと思ってますけど、今のところオファーはないですね、オファーがないですよ?どうしたんですか?空いてますよ?しっかりしてください。
あ、あと、数年前にNHKでやった「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」が現在Netflixで見られるので、どうか、どうか見て欲しい気持ちでいっぱいです、僕個人としては脚本を書いていて本当に楽しかったドラマでもあるので、年末年始、暇だなあという時間があればご視聴お願いします。

撮影:保坂萌

とりあえず、MCRの今年の活動はおしまいです、来年は6月にスズナリで新作「アカデミック チェインソウ」というものをやる予定です
来年もまた、MCRおよびドリルチョコレート(ドリチョコは予定ないですが、急に決まったりするので)をよろしくお願いします。

撮影:保坂萌

最後になりますが、今年一年、MCRに関わってくれた皆さん、観に来てくれた皆さん、観には来られなかったけど応援してくれた皆さん、見るつもりもなかったお前にまで、ありがとうございました。
MCRは来年も、不本意ながら演劇界とは無縁の場所で演劇をしていきます、応援よろしくお願いします。

撮影:保坂萌
撮影:保坂萌
撮影:保坂萌
撮影:保坂萌

それではまた、会いましょう。
そうは見えないかもしれませんが、いつでもあなたを応援しています。

撮影:保坂萌


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